菌類が世界を救う ?!
← ヨセフ・アガシ著『父が子に語る科学の話 親子の対話から生まれた感動の科学入門』(立花希一訳 ブルーバックス) 「「この世界をよく理解するって、どういうことだろう?」ある日、科学史家は8歳になる息子アーロンに問いかけた。ふたりの対話はやがて、科学の歴史を縦横無尽に駆けめぐる、壮大な知的冒険の旅へとつながっていく――」
ヨセフ・アガシ著『父が子に語る科学の話 親子の対話から生まれた感動の科学入門』(立花希一訳 ブルーバックス)を22日に読了。「「この世界をよく理解するって、どういうことだろう?」ある日、科学史家は8歳になる息子アーロンに問いかけた。ふたりの対話はやがて、科学の歴史を縦横無尽に駆けめぐる、壮大な知的冒険の旅へとつながっていく――」というもの。
掘り出し物だった。60年近くまえの本とは思えなかった。数式もないし中高生向け…らしいが、我輩にはちょうどかも。科学は失敗と挫折と論争…あるいは突飛過ぎて無視されたり。科学者にも頑迷な常識に囚われ、新説は産みの苦しみを味わう。…科学は人間の真剣な営み。ライプニッツやファラディを再認識。 (08/26 12:57)
ポール・ベンジャミン著『スクイズ・プレー』 (新潮文庫)……「米文壇を代表する作家ポール・オースター。 ブレーク以前に別名義で発表していた幻のデビュー長篇は、 レイモンド・チャンドラーの衣鉢を継ぐ、私立探偵小説の傑作だった!」ってことを今更ながらだが、「ユリイカ ポール・オースター特集」にて知った。読みたい! (08/25 20:07)
ノーバート・ウィーナー著の『ウィーナー サイバネティックス――動物と機械における制御と通信』 (岩波文庫)を読み始めている……のだが、序章や第一章は何とか着いていけたが(?)、第二章になって数式が頻用されるともうアカン。それでも食らい付いてる…… (08/26 00:43)
← 画像の木柵は、言うまでもなく10年以上昔設置した王子の光景。今じゃ観る影もない(既にその惨状はここで披露済み)。 (08/26 00:41)
今日(の昼間)は買い出し。スーパーや車への給油、クリーニング店へ、そしてホームセンターへ。帰郷して生け垣の補修がひと仕事だった。立派だったろう竹垣がすっかり草臥れていた。新たに竹垣を据えることは出来ず、出来合いの木柵を巡らすことで糊塗していた。が、十年も持たずに朽ち果てた。ちゃんと杭を打ってそれらしくはやってみたんだが、ベニヤ板のような柵の脆さ。今日、買ってきたのは金網! 悲しい。新たに杭を打って金網を巡らす。そもそも今の体力で杭を打てるか怪しい。ハンマーを振り上げる自信がない。実を言うと、造園業者にネットで工事を依頼したのだが、返事をお待ちくださいと型通りのレスのあとは二か月経っても音沙汰なし。我が家を下調べに来て、あまりに貧相な敷地に、こりゃ相手にできんと無視されたか。名のある業者ではアカンのか。諦めて自力でみすぼらしくとも金網で代用するしかないか。その前に、夾竹桃など、あらゆる薮木(草)を徹底伐採しないとならぬ。これが大仕事。やりきれるだろうか? (08/25 19:42)
← 表の庭から裏庭に続く小道脇に聳える大樹。秋になると葉っぱが一気に散って裸木になる。それとも秋襲来の台風で吹き散るか。我が家の敷地に散ればいいが、隣接する住宅地に散るんだろうな。 (08/25 18:00)
Stephen Kinzer著『Overthrow: America's Century of Regime Change from Hawaii to Iraq, Library Edition』に寄せられた読者による書評:
「ブッシュ政権がイラク戦争を開始した際、「体制転換」という言葉がよく使われた。本書はこれをキーワードに、アメリカが海外での影響力保持のため自らに刃向かう政権をいかに実力行使で倒してきたのか、19世紀末のハワイ併合から最近のイラクまでを描き出す。エピソード豊富で読みやすい歴史ノンフィクションである。」
「動機としてはもちろん国益もあるが、それ以上にイデオロギー的な思い込みから情勢判断が歪められた側面も強い。マッキンリーやセオドア=ローズヴェルトたちのマニフェスト・デスティニー、冷戦期におけるジョン・フォスター・ダレスの反共、そしてブッシュ政権に巣食ったネオコンは記憶に新しい。「体制転換」では「自由」や「民主主義」といった価値観も大義名分とされた。」
「ところが、イランのモサデク、グァテマラのアルベンス、チリのアジェンデ、いずれも民主的に選出された政治指導者であったにもかかわらず、彼らをクーデターで倒して抑圧的な政治手法を取る独裁者を後釜に据えた。こうした矛盾がこれらの国々をその後も混乱に陥れ、反米の気運を高め、長期的にはアメリカの「国益」に反する結果となってしまった誤謬も指摘される。」
以上は、本書に寄せる読者の書評である。政治史などにも門外漢の我輩が、本書(の書評)を取り上げたのは、今、「ユリイカ ポール・オースター特集号」を読んでいて、気になる点があったから。それは、オースター作品に限らずデリーロなどアメリカの先鋭的な作家に見受けられる、かの9・11事件の暗い影である。後遺症とは表現が違うが、かの事件がアメリカ人には如何に重いか……
だけど我輩には違和感が拭えない。(決して人数の問題ではないが)3000人の被害というが、ではアメリカが海外で為した(侵略謀略暴力陰謀等々)蛮行で何百万あるいはそれ以上の数の殺害を何とも思わないのか。アメリカ人(自国民)の被害ばかりを深刻ぶるのは、片手落ち過ぎるだろう! そもそもアメリカは先住民を(何千万人も)虐殺し、黒人を虐げて成っている国じゃないか。懸命に人種差別のない国を演出していて痛々しいほど。
アメリカが強く支援するイスラエルの蛮行。自衛権の行使というが、明らかに過剰だ。どう見ても、アメリカが嘗て成したアメリカの更地化をイスラエルが再現している、だからアメリカは内心喝采しているのでは。
だが、作家たるもの、9・11を深刻に受け止めるなら、その前にアメリカ国家が為した蛮行の反省を前提にしないと、真に受けることはできないのだ。それはオースターだろうとデリーロだろうと同じだ。 (08/26 01:09)
昼行燈115「ピエロなんだもの」
「1時間146.5ミリ観測史上最大…富山県内に記録的短時間大雨情報 土砂災害に警戒」…大気の状態が非常に不安定となった影響で25日午後、上市町などで100ミリを超える猛烈な雨が降りました。県東部では大雨と土砂災害に警戒……富山よ、お前もか! (08/26 08:44)
トミー・ウンゲラー作『ゼラルダと人喰い鬼』 (評論社の児童図書館・絵本の部屋)を読みたい本登録…「ユリイカ ポール・オースター特集号」にて、詩人の姜湖宙(かんほじゅ)が言及してた。 (08/26 01:44)
← マーリン・シェルドレイク 著『菌類が世界を救う キノコ・カビ・酵母たちの驚異の能力』(鍛原多惠子 訳 河出書房新社) 「植物に栄養を与える、動物の行動を操る、医薬品や新素材をつくる、有毒物質を分解する、地球の気候を変える、宇宙空間で生き延びる……。私たちの常識を覆すキノコ・カビ・酵母たちの世界!」
マーリン・シェルドレイク 著『菌類が世界を救う キノコ・カビ・酵母たちの驚異の能力』(鍛原多惠子 訳 河出書房新社)を十日ほどを費やして22日に読了した。
内容が実に濃い。敢えて日に30頁にセーブして10日で読了。本文もいいが、冒頭の数十枚のカラー画像が素晴らしい。動画で観たくもあるが、怖いもの見たさの感が極まるかも。菌類…地衣類は専門家の想像をも超える! 感想など要らない。植物でも動物でもない謎の生命体なのだよ。
以下は本文より:「あなたがこの文を読むあいだにも、菌類は一〇億年以上そうしてきたように生命のありようを変えている。岩石を食べ、土壌をつくり、汚染物質を消化し、植物に養分を与えたり枯らしたりし、宇宙空間で生き、幻覚を起こし、食物になり、薬効成分を産出し、動物の行動を操り、地球の大気組成を変える。菌類は私たちが生きている地球、そして私たちの思考、感覚、行動を理解するためのカギとなる」 (08/26 13:06)
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