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2024/06/22

庭仕事に人生が終わりそう

 ← キット・イェーツ 著『生と死を分ける数学―― 人生の(ほぼ)すべてに数学が関係するわけ』(冨永星 訳 草思社文庫) 「感染症の蔓延から検査の偽陽性・偽陰性、ブラック・ライブズ・マター運動や刑事裁判のDNA鑑定、結婚相手選びまで。数々の事件・事故のウラにある数学を解説する。」

 昨日20日(木)は休み。このところ繁茂し過ぎている庭木の剪定作業で休日は潰れてしまってる。作業時間は二時間余りなのだが、老骨に鞭打つ感があって、その日は寝落ち必至。昨夜も雑事を終えてようやく本を手にした途端、寝入ったらしく、気が付いたら丑三つ時となっていた。半端な時間だったので、ブログ日記を綴って…気が付けば夜明け前。

 庭や畑の木々や草たちの成長ぶりの凄まじいこと。あれだけやっても、代わり映えしない。しかも、未だ半ばにも達していない。庭仕事に人生が終わりそうである。 (06/21 14:15)

 キット・イェーツ 著『生と死を分ける数学―― 人生の(ほぼ)すべてに数学が関係するわけ』(冨永星 訳 草思社文庫)を18日(火)読了。高等な数学を数学に親しみたいが数式は苦手な吾輩のようなものに分かりやすく伝える類いの本は少なからずある。吾輩も数学に限らず物理学関連も懲りずに読んできた。

 そんな中、本書はやや毛色が違う。数式を使わずには同じだが、「感染症の蔓延から検査の偽陽性・偽陰性、ブラック・ライブズ・マター運動や刑事裁判のDNA鑑定、結婚相手選びまで。数々の事件・事故のウラにある数学を解説する」というように語る題材を社会や政治、経済、風俗など我々に関わる事象を通して、まさに「事件・事故のウラにある数学を解説」を示してくれる。

 扱い方理解の仕方を過つととんでもない陥穽に嵌ってしまう統計の詐術。感染症とワクチン注射の是非、テレビなどの宣伝広告の危うさ…。

 それはともかく読んで興味深く書いてあって数学読み物として楽しめた。数学の一般向けの書き手は、日本人では、岡潔、吉田洋一、遠山啓、矢野健太郎、森毅などから比較的新しくは森田真生らの本を楽しんできた。海外では、ジョン・D. バロー、マーカス・デュ・ソートイ、マーティン・ガードナーなどなどのサイエンスライター。ここにキット・イェーツが加わるか、さて。

 それにしても、冨永星訳の本に結構お世話になってるなー。 (06/21 13:40)

 

 ← 小林憲正著『生命と非生命のあいだ 地球で「奇跡」は起きたのか』(ブルーバックス|講談社BOOK倶楽部) 「地球に生命が誕生したことは「奇跡」なのか? それとも「必然」なのか? (中略)それほどできにくいものが、なぜ地球にはこんなに存在するのか? もしかしたら、生命とは本当に「神の仕業」なのか?」「「生命の起源」研究の全貌と、何が論点なのかを類書にないわかりやすさで整理し、宇宙の開闢と並ぶ現代科学「究極の謎」に挑む」

 小林憲正著『生命と非生命のあいだ 地球で「奇跡」は起きたのか』(ブルーバックス|講談社BOOK倶楽部)を19日(水)読了。過去、こういったジャンルの本はリチャード・ドーキンスやアントニオ・ダマシオ、中屋敷均、福岡伸一らの本は読んできたが、小林憲正の本書で渇を入れられた感が強い。特に、「フラスコの中から宇宙空間にまで思索を広げて提唱する「がらくたワールド」と「生命スペクトラム」」の考え方が興味深い。特に、「「生命」と「非生命」のあいだに境界はあるのか?」は、示唆するものが大なのではないか。

 ふと、昨年だったかに読んだ、ポール・ナース 著『WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か』(竹内 薫 訳 ダイヤモンド社)のことを思い出してしまった。

 参考拙稿「生命とは破壊だ!」 (06/21 14:10)

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