スペースワン社のロケット打ち上げ失敗
← アーネスト・ヘミングウェイ (著)『日はまた昇る (1954年)』(大久保 康雄 訳 三笠書房) 「禁酒法時代のアメリカを去り、男たちはパリで“きょうだけ"を生きていた――。戦傷で性行為不能となったジェイクは、新進作家たちや奔放な女友だちのブレットとともに灼熱のスペインへと繰り出す。祝祭に沸くパンプローナ。濃密な情熱と血のにおいに包まれて、男たちと女は虚無感に抗いながら、新たな享楽を求めつづける……。」
本日、電子レンジを買い替え。まだ買って15年余りの電子レンジ(父と二人で買いに行った電化製品の一つ…動くがスイッチのオンオフに危うさ)を下取りに出し、オーブンレンジを買った。
でっかい! 玄関から台所まで運ぶのも難儀した。この日記を書き終えたら設置作業が待っている(古い電子レンジを箱に収めるのにもひと騒動だった)。 (03/13 14:38)
アーネスト・ヘミングウェイ 著の『日はまた昇る (って1954年)』(大久保 康雄 訳 三笠書房)を本日読了。
手元にあるのは初版で、恐らくは父の蔵書。長らく父の書庫に埋もれていた。あるのは知らないではなかったが、あまりに古く手にするのを躊躇ってきた。この数年は特に父の蔵書を少しずつ読むようにしている。月に一冊か二冊。本はどれも経年変化は激しいし(半世紀以上昔…70年ほど前の本が大半)、父はヘビースモーカーだったのでタバコのヤニもこびり付いている。特にヘミングウェイの本書は誤植(校正ミス)が目立つし、活字が薄れていて読みづらい。
父の蔵書といっても、吾輩の記憶の中の蔵書は大半はなくなっている。残っているのは、ほとんどが時代小説や歴史小説で、どうやら定年後に買い集めていったものと思われる。そして旧蔵書は、一気に遡って昭和30年を挟んだ頃の本。それらの古書は蔵にあった。これは想像だが、吾輩が見て記憶している本は家の中にあって(立派なガラス窓の書棚の中)岩波文庫やら文学全集やらが威容を誇っていた。コナンドイルなどはガキの吾輩には読めそうになかったし、何しろ活字が旧活字体である。石坂洋二郎辺りなら読めそうだったが、読んだ記憶はない。
そうした家の中の本…父が現役だった頃に読んだ本は大半を処分したようだ。結果、残ったのは定年後の時代(歴史)小説であり、蔵の奥に仕舞われて埃を被っていた、父の若い頃の本や鉄道・相撲・お酒・旅の本群、そして父が熱中した俳句や篆刻関連の本なのである。
さて肝心のヘミングウェイ 著の『日はまた昇る (1954年)』(大久保 康雄 訳)だが、悲しくも作品の世界に入り込めなかった。その理由の大半は、読むタイミングが悪かったとしか言いようがない。何といっても、リチャード・パワーズ作の『黄金虫変奏曲』(森慎一郎/若島正訳 みすず書房)を9日(土)に読了したばかりなのだ。この作品の図抜けた世界に圧倒されてしまっている。文学作品は少なからず読んできた吾輩としても過去の傑作に勝るとも劣らない。その結果、戦後の何処か浮足立つような世界を描いた傑作なのだと思いつつも軽く感じられてならなかったのだろう。最後の部分の闘牛も含めたフィエスタの熱気と錯綜する男女らの捻じれた愛憎とが交錯する場面はさすがに読ませる力は感じられたものの、物足りない感のほうが強い。もっと早くに、若い頃に読んでおけばよかったのかなとやや後悔気味である。
この作品の評価は、『黄金虫変奏曲』読後の熱気が冷めた頃に新訳で読み返してからにしたい。 (03/13 14:30)
エマ・チャップマン著『ファーストスター 宇宙最初の星の光』(河出書房新社)を11日(月)にゲット。 (03/12 01:30)
昼行燈79「カップ麺」 (03/12 04:07)
惜しくも八代亜紀さんが亡くなって車中ではずっと彼女のCDを聴いてきた。今月からは三橋美智也で決まり。 (03/12 20:57)
「ニュース:民間初の衛星打ち上げは失敗 スペースワン社のロケット 和歌山(毎日新聞)」 (03/13 11:09)
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