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2023/09/29

富山…中秋の名月は望めず

 ← 市川沙央作『ハンチバック』(文藝春秋BOOKS) 「【第169回芥川賞受賞作】私の身体は、生き抜いた時間の証として破壊されていく」

 市川沙央作の『ハンチバック』(文藝春秋BOOKS)を読了。話題作。芥川賞作品は滅多に読まない。読まないと決めているわけじゃなく、食指が動けば手にする。

 本作は、内容よりハンチバックという身体性に由来するだろう話題性が先行している気がして、ちょっと抵抗もあった。ドキュメントに徹したら、ある意味もっと響いたかもしれない。その代わり、読まれる読者層は限られていたか。

 読んでみて、えげつなさそうな記述も垣間見られるが、それ以上に彼女特有の身体性だからこその切迫感。ギリギリの<まともな女>たることへの哀れなほどの切望懇望が齎すドタバタした営為の日々。

 親が懸命に残した資産の力がものを云っている。そのことが恵まれているとやっかむムキもあろう。カネがなかったら(大多数はそうだろう)真っ赤な闇の海の底へと溺れ沈湎(ちんめん)し、無言と沈黙の闇の中でどんな呟き愚痴呻き呪いが泡ぶきやがて泥濘に沈んでしまっていた(る)に違いない。無視…見て見ぬふり…。

 が、作者には手段があった。表現し訴える執念もただならぬものがあった。ある日、目覚めたら虫になっていたとして物語を虚構したカフカ。ある日気が付いたら呪うべき身体性を宿命づけられていた。作者は本作で文学のとば口を覗いたと感じた。この世界はこれはこれで煉獄なんだろうが。 (09/29 20:34)

 

 ← 無風の晴れ。暖かい。3ヶ月ぶりにバイクで買い物。猛暑で今までバイクに乗れなかった。 新しいスマホのカメラ性能を実感。かなりの遠景なのに、船影がちゃんと撮れてる。肉眼じゃ、船だろうなって感じだった。 (09/29 13:10)

 テッド・チャン作の『息吹』を昨日読み始めた。読み始めたばかり。接したことのない(自分には)新しい感覚の作家。

 今朝には読み始められたはずなのに、やっと夜になって。と言うのも、休日だからか雑用が多い。洗濯二回(雨なので乾かない)。警察署へ野暮用(免許証の暗証番号聞きに)自転車を転がして。帰りHotto Mottoで弁当買った。帰宅して暫時読書しつつ空模様を窺っていた。曇天。振りみ振らずみ。4時 思いきって庭仕事やると決めた。

 雨は降りそうだが強くは降らないはず。降ったってどうせ服の下は汗ビッショリ。庭仕事スタイルに。先日の枝葉伐採作業の枝葉を拾い集め納屋などに。今日は畑の果樹の枝葉伐採作業だ。枝葉が繁茂してる。脚立に昇ったりしてせっせと頑張ったけど数本がやっと。畑だけであと2日は要する。既に夕闇が。雨模様なので暗くなるのが早い。

 引き上げる前、車道沿いの生け垣を観て回った。先日遣りきったと思っていたのに、もう繁ってる。宵闇の中なので、車道に食み出してる箇所だけ伐採して作業やめ。

 作業あとは更に洗濯しつシャワー。

 Hotto Mottoの弁当でテレビを観つつ食事。仲間由紀恵主演のドラマ。彼女は法医学者の役。新番組?なかなか面白く2時間(cmを除くと一時間半余り。我輩は録画して観るので、宣伝部分は飛ばす)。さて、読書タイムと書斎に。が、あっという間に寝落ち。で、やっと本書を読み出したのだ。 (09/28 23:27)

 

 ← 折角なので足を伸ばして海辺へ、10数キロの超ミニツーリング。海や浜を眺めるのも久しぶり。広い砂浜を歩くのも気持ちいい。 (09/29 13:06) (頂いたコメントに)浜辺から立山連峰のかなりの部分が見えます。冠雪してるともっと素敵な光景です。 (09/29 16:18)

昼行燈6」夜半に書いた。

 新しいスマホに替えた。ドクメの見方使い方に苦慮。今日やっと、本の感想の入力方法が分かった。 (09/28 15:42)

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