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2023/08/28

久しぶりに刺身を食べた

 ← アントン・P・チェーホフ 著『中二階のある家 ある画家の物語』(工藤正廣 訳・解説 / マイ・ミトゥーリチ 絵 チェーホフ没後100周年記念出版 未知谷)「画家と富裕地主の娘と夢のような恋―― 過酷な農奴解放の時代に永遠の乙女像を描いた優雅で魅力的な短篇」

 自宅では、梨木香歩作の『りかさん』 (新潮文庫)とガストン・バシュラール著の『空と夢 〈新装版〉: 運動の想像力にかんする試論』 (叢書・ウニベルシタス)とを交互に読んでいる。昨日の午後五時半からのハードな庭仕事で夜になっての読書は可能か危ぶまれていたが、それなりに読めて嬉しい。

 梨木香歩は、『家守綺譚』で一気に魅了された作家。何処か童話というか不思議世界が現実と夢の中の論理のように、不可解でもこれが現実なんだから仕方ないでしょと現前化していて、彼女のワールドに従うしかないのだ(それが心地いい)。

 バシュラールの本は…論理は…発想はほとんど理解できない。学者だし論理性はあるのだろうが、ぼんくらな自分には論理の飛躍の連続に映ってならない。が、ル・クレジオと似て非なる詩的論理の断固たる脈動に乗って導かれていくしかない(それが心地いい)。 (08/28 02:51)

 アントン・P・チェーホフ 作の『中二階のある家 ある画家の物語』(工藤正廣 訳・解説  未知谷)を25日(金)に読了。

「チェーホフ没後100周年記念出版」で、訳者の「チェーホフの短篇でどうしても一篇を推薦せよと言うなら「中二階のある家」が挙げられるであろう」という思いが形となった本。表紙も含めたマイ・ミトゥーリチの絵も訳者のたっての願いで実現。

「画家と富裕地主の娘と夢のような恋―― 過酷な農奴解放の時代に永遠の乙女像を描いた優雅で魅力的な短篇」で、過酷な農奴解放の時代に永遠の乙女像が叶うにはこのような結末しかなかったのだろう。あるいはチェーホフ自身の体験も籠められているか。

 解説エッセイが諸々(冬のチェーホフ/「中二階のある家」のプロセス/発表当時の反響/モデルさがし/闘うチェーホフ/あとがき)付いているが、ちょっと蛇足の感があった。

 実をいうと、我が家には中二階がある。低い天井で家のメインの柱がニョキッと貫かれていた。窓からは眼下に田圃が見渡す限り広がっていた。高校時代の三年間、勉強しないとという思いに駆られつつも、小説やら哲学書を読み耽っているばかり。叶わぬ初恋の苦しい時期でもあった。 (08/28 02:24)

 

 ← 車道沿いの生け垣の剪定してたら、生け垣の奥に高砂百合が1本。玄関先から見渡す限り、高砂百合は全て枯れ萎れてしまった。もう、高砂百合は今夏は見納め……と思っていた。まさか裏庭に最後の一輪が残っていたとは。 (08/27 20:20)

 

 今日も猛暑。昨夜の雨が夢のよう。庭仕事は午後5時半に開始。玄関先の草むしりのあと、車道沿いのドブ掃除や生け垣の剪定など。 (08/27 20:14)

 驚くことに、車道の向い側の家のドブなどが雑草が綺麗になってる。この10年 我輩が見るに見かねて除草しただけだったのに。

 余談だけど、作業用ズボン……最後の1本が破れてしまった。通販で3本セットで買ったもの。脆い。安物。 (08/27 20:33)

 これも驚きだが、いつもだと猛暑のせいもあってか、二時間あまりの庭仕事で精魂尽き果てて、夕食後は読書どころじゃなかった……本を手に寝落ち必至。けど今回は夕食後一服してから余裕で読書してる。

 確かに一時間半ほどの作業にとどめたってこともあろう(作業開始時間を5時半にし、夕方7時には暗くて作業不能)。あるいは、つい先日までのように、夕方になっても33度か34度もあった!ってことも今日はない。暑いといっても30度を越える程度。

 作業後も茫然とすることなく、すぐにシャワーを浴びれたし(シャンプーを10日ぶりに使った)、シャワー後、扇風機の風を心地好く浴び夕食できた(白身の刺身!)。 (08/28 00:03)

 

 ← 湯浅邦弘著『荀子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』(湯浅邦弘編訳解説 角川ソフィア文庫) 「「礼が守れぬ者は法も守れない」今から二三〇〇年も前に、コンプライアンスにつながる考え方を説いた荀子。「法」の前に「礼」を理解するべき、という「礼治」の考え方を、現代語訳、書き下し、返り点付き原文、やさしい解説、コラムとともに紹介。」

 

 湯浅邦弘編訳解説『荀子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』(湯浅邦弘編訳解説 角川ソフィア文庫)を26日(土)読了。

 角川ソフィア文庫のビギナーズ・クラシックスは吾輩の好きなシリーズで、これまでも何冊かお世話になっている。この本だけで分かった気になってはまずいのだろうが、まったく触れたことのない、それでいて素通りのままでいるのも癪な自分にはありがたいシリーズなのだ。

 真っ先に、「青は藍より出でて藍より青し」が扱われる。出藍の誉れの典拠が荀子ってのも常識なのだろうか。

「「礼が守れぬ者は法も守れない」今から二三〇〇年も前に、コンプライアンスにつながる考え方を説いた荀子。「法」の前に「礼」を理解するべき、という「礼治」の考え方を」どれほど理解できたかは怪しいとしても、孔孟との関係、時代背景などイメージできただけでも読んでよかった。それにしても「礼」は現実の中でどれほど実効性があったのだろう。 (08/28 02:40)

 

 実に久しぶりに刺身を食べた。6年ぶりか。白身の刺身なら食べてもいいという話を23日姉に聞いたので。値段の割に少量だった。物価高を改めて実感。 (08/27 21:33)

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