ガラス片を指先で搔き集めるように
← トルーマン・カポーティ/著『ここから世界が始まる―トルーマン・カポーティ初期短篇集―』(小川高義/訳 新潮文庫) 「生まれながらの小説家、その原点――。村上春樹が「天才的習作」と称した選集。」
例によって丑三つ時過ぎの今頃、ブログ日記を書き綴ってる。エアコンの風の音だけが聞こえる。世の大方の人は夢の彼方か。吾輩には安眠の時は十歳の頃から失われた。それなりにあったかもしれない記憶力も窒息させられていくのを実感する日々を何十年と過ごした。夢さえ断片…粉々。まるで砕け散ったガラスの粉塵のよう。吾輩が何か創作を試みるなら、飛散した無数のガラス片を、そう、床に砕け散った眼鏡のガラス片を指先で搔き集めるようにして綴ることになるだろう。…敗戦記念日… (08/15 03:37)
トルーマン・カポーティ作の『ここから世界が始まる―トルーマン・カポーティ初期短篇集―』を14日(月)の午前、読了。読む前は、表題の「ここから世界が始まる」に訳もなく難解そう、哲学的? と警戒気味だったが、読み出したら、どの習作も年齢に似合わぬ生活感風土感が漂っていて楽しめた。これが高校生ほどの若者が書いたとは思えない。
目にした光景に物語を、人間ドラマを読み込み、切り取り、最後の数行か時に一行で切り捨てるかのような結末の付け方。若者ならではの酷さが溜まらない。
本書には、親切にも(?)巻末に、デヴィッド・エバーショフの「編集後記」、ビルトン・アルスの「作品解題」、「カポーティ略伝」、小川高義の「訳者あとがき」、村上春樹の「解説 天才作家の天才的習作」がまとめて載せてあって、読後の理解に資する。どれも参考になるが、デヴィッド・エバーショフの「編集後記」は逸せない。 (08/15 03:30)
ちなみに、本書を読み出した当初、こんな愚痴めいた呟きを漏らしていた:
200頁余りの本書ながら、14篇所収。冒頭の3編を読んだが、少年が書いたとは思えない地に足の着いた生活感が濃厚に。最後の1行にある種の意外性というか巧みな話の切り上げ方が印象的。
カポーティは、吾輩は比較的近年、『ティファニーで朝食を』や『冷血』を読んだ。映画などで有名過ぎて、ただの大衆作家という先入見が手を出すのを阻んでいた。勿体ないことをした。もっと早くから読んでおけばよかった。
← 昨日の庭仕事の成果……そのホンの一部。杉や椿、棕櫚、柘植、梅、柿の木などの刈り込み。脚立は必需。完全装備で作業着までも汗だく……多少の冷や汗混じってる。 (08/14 12:41)
連日テレビなどでは猛暑の報道。人の大変さばかり。でも悲鳴をあげてるのは人間ばかりじゃない、昆虫などの動物も、そして植物も。
庭では一匹だけ(?)揚羽蝶が6月末からいまだに舞ってる。我がスマホでの撮影ならず。
テレビなどで猛暑と生き物(蚊、蜂、蝉、野鳥、ミミズ、蜘蛛、植物たち、可能ならバクテリアやウイルスの動向)……自然という視点で特集してほしい。 (08/14 13:00)
読書感想文めいたものは丑三つ時過ぎに書いてブログにアップし、次いで読メに。大概、未明の3時から4時。こんな時間の呟きなんてあっさりスルーされる。分かっちゃいるけど、生活のリズムなので仕方ない。覗いてくれる人がいるだけありがたい。感謝です。 (08/14 09:10)
← 猛暑……雨降らず。庭木が悲鳴をあげてる。葉っぱがどんどん枯れたり、水分不足でバクテリアや害虫への抵抗力が失われ殺られていく。庭が散水には広すぎる。台所で鍋などを洗った水(洗剤は滅多に使わない)を盥に溜め、台所付近の植木に撒いてる。気休めにもならない。シャワーした水も風呂場の外に流したい。浴槽でシャワーするか。我輩はシャンプーは使わない(月に2度ほど)ので、垢……皮脂混じりの栄養価の高いミネラル水のはず。これも気休めにもならないが、何もしないよりまし? (08/14 12:53)(頂いたコメントに)辛そう……死にそう……悲鳴をあげてます。台風7号も富山には強風だけ。雨は期待できないようです。 (08/14 14:31)
ウィラ・キャザー作『大司教に死来る』 (須賀敦子の本棚 池澤夏樹=監修)を読みたい本登録。ヘミングウェイ、フォクナー、カポーティ等が傾倒していたとあってはね。ウィラ・キャザーの作品を読みたい。 (08/14 14:33)
(頂いたコメントに)トルーマン・カポーティ作「ここから世界が始まる」 (新潮文庫)の解説で初めて知りました。 (08/14 22:23)
石島 亜由美著の『妾と愛人のフェミニズム: 近・現代の一夫一婦の裏面史』を読み始めた。何故この本を手にしたのか自分でも分からない。書店で見て衝動買い。妾、愛人というタームにビビビと来たのか。願望…欲望がある? (08/14 17:14)
田山 花袋著の『耶馬溪紀行―附別府』を過日より、仕事の合間の楽しみで読んできた。
仕事の合間……車中ではゆっくり味わえない。自宅(書斎)で耶馬溪の旅を楽しむことにする。いつか行けたらいいんだが。邪馬台国を形成した(天孫降臨神話の地・筑紫の日向の襲の高千穂峰との関連もあるに違いないという睨みもあって)祖先の最初に居着いた……原点がありそうと、予てから勝手に思ってきた。 (08/14 17:19)
← 今日も庭仕事。昨日の続き。枝葉の伐採作業。脚立に登って懸命に。明日は仕事なので一時間半で切り上げた。作業中、柿の木に実を一個 発見。背後の邸宅は隣家。已む無く背景に。…それにしても、葉っぱが随分と喰われている。 (08/14 21:02)
作業後、シャワー。久しぶりに(今月初めてか)シャンプーを使った。やはり爽快だね。シャワー後、エアコンの効いた部屋で30分以上も扇風機の風を浴びたよ。 (08/14 21:05)
庭仕事の前に買い出し。メインはお茶や水など飲み物。お茶はせっせと飲んでる。水は飲むより、ラーメンの調理用。 (08/14 21:17)
行き付けのスーパー……お気に入りのメーカーの牛乳が無くなっていた。徐々に売り場が縮小されていたのだが、とうとうこんな事態に。何があったの? がっかり。 (08/14 21:32)
山口 謠司著『書経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』 (角川ソフィア文庫)を読みたい本登録した。恥ずかしながら「書経」はかじったこともない。「史記」を読む前にこれだな。「『季刊 未来』2023年夏号」の中の八重洋一郎氏の連載に刺激を受けてる。「詩経」「文選」…… (08/14 22:30)
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