生ラーメンを贅沢に調理する
← 三田村 鳶魚【著】『捕物の話―鳶魚江戸文庫〈1〉』(朝倉 治彦【編】 菊池明/山本博文解説 中公文庫) 「与力・同心・岡ッ引など、捕物の関係者や方法・技術を扱う「廻り方」、長谷川平蔵でおなじみの「火付盗賊改」や国定忠次ゆかりの「八州取締出役」の人物とその組織・機構など、江戸の捕物の実際を克明に考証し、以後の捕物研究の嚆矢となった書」
8日(木)は休日。が、薄日の日中が次第に曇り、やがて終夜の雨に。雨を口実に庭仕事はサボった。山本 文緒の『ばにらさま』と、二井 一禎著の『われら古細菌の末裔: 微生物から見た生物の進化』 (共立スマートセレクション 38)とを交互に。文系と理系を常に並行して読むという方針だけは堅持。
二度の洗濯の他は、居眠りはともかく、あとは合間にブログ日記を更新。これが大事。
三田村 鳶魚著の『捕物の話―鳶魚江戸文庫〈1〉』を7日(水)に読了。仕事の合間の楽しみで。96年刊の本で、微妙だが時代小説好きな父の蔵書か。
「与力・同心・岡ッ引など、捕物の関係者や方法・技術を扱う「廻り方」、長谷川平蔵でおなじみの「火付盗賊改」や国定忠次ゆかりの「八州取締出役」の人物とその組織・機構など、江戸の捕物の実際を克明に考証し、以後の捕物研究の嚆矢となった書」といった本。
捕り物の実際とテレビや映画、小説などの時代劇とは大きく違うことを知る。同心は一生…代々同心。一方奉行など上役はドンドン転職し出世する。捕まえたらドシドシ罰した初期の捕り物が、時代を追うごとに法整備されていくさまが面白い。実態と懸け離れているのは旧態依然だが。ま、物語は物語として楽しめばいいってことか。
小生が本書を手にしたのは、父の蔵書であり未読だってこともあるが、三田村 鳶魚(みたむら えんぎょ)という江戸文化・風俗の研究家であり、「江戸学」の祖とも呼ばれる人物の書を一冊くらいは読みたかったから。
「鳶魚の研究著述は、江戸時代の随筆や聞き書きを史料として、その時代を論じるというものであった」。
「鳶魚の江戸学は、非常に広範で多岐に渡り、鳶魚江戸学と呼んでも差し支えないような個性的なものである。あまりにも膨大な業績のため、没後に考証史家の稲垣史生が、鳶魚の研究成果を事典形式にまとめた『三田村鳶魚 江戸武家事典』、『江戸生活事典』(青蛙房)を編纂しているほどである。」(「三田村鳶魚 - Wikipedia」など参照。)
← H・P・ラヴクラフト/著『インスマスの影―クトゥルー神話傑作選―』(南條竹則/編訳 新潮文庫) 「その港町には、魚類のような容貌の者どもが蠢いていた。ラヴクラフトの傑作が全一冊に!」「彼の創造したクトゥルー神話は没後高く評価され、時代を越えて世界の読者を虜にしている――。」
H・P・ラヴクラフト著の『インスマスの影―クトゥルー神話傑作選―』(南條竹則/編訳)を6日(火)読了。一週間ほどを費やして。
「頽廃した港町インスマスを訪れた私は、魚類を思わせる人々の容貌の恐るべき秘密を知る(表題作)。漂流船で唯一生き残った男が握りしめていた奇怪な石像とは(「クトゥルーの呼び声」)」など。
「ハワード・フィリップス・ラヴクラフト──1890年、米国ロードアイランド州プロヴィデンスに生を受けた小説家です。(中略)しかし、生前、彼の作品を読んだ人は僅かでした。(中略)唯一上梓した『インスマスの影』は200部しか出まわらなかったそうです。評価を得ることなく、46歳の若さで逝去。彼の存在が歴史の波に呑みこまれなかったのは、ひとえにその物語の魔力ゆえ。ラヴクラフトの創造した壮大な宇宙観に基づく小説群は“クトゥルー神話”と名付けられ、世界中のクリエイターが継承。さまざまな貌をした“子孫”が今日も誕生しています。」(「新潮文庫メールアーカイブスより」)
「ラヴクラフトは一生の間、ロードアイランド州プロビデンスに住み、昼はブラインドを降ろしランプを灯して、無気味な物語を書き続けた。主な舞台はニューイングランド地方であり、入念な文体と悪魔的雰囲気で怪奇現象を描いた短編が高評価される。」「ラヴクラフトは『文学と超自然』の冒頭で「人間の感情の中で、何よりも古く、何よりも強烈なのは恐怖である。その中でも、最も古く、最も強烈なのが未知のものに対する恐怖である」と述べる。」
天才的な作家ポーなら凝縮な描写と巧みなストーリー展開で読み手に想像妄想を掻き立てて終わるところを、ラヴクラフトはドアの向こう側、闇の奥に潜むやもしれない何かを執拗に描く。しかし、正体など何処まで行っても分かるはずもなく、恐怖と怪奇の念に囚われた者はやがて張り詰め過ぎた神経の糸が切れてしまう。文学性など度外している。好悪や評価の分かれるところだろう。吾輩は、怪奇小説・幻想小説の先駆者の一人であるH・P・ラヴクラフトの作品は初めてか。もっと早くに…若いころに読んでいたらあるいは夢中になっていたか。
「ハワード・フィリップス・ラヴクラフト - Wikipedia」を一通り目を通すのも一興だろう。
富山市(に限らないようだが)では、大手ドラッグチェーン店が各々次々に新規店舗を。ついこの間まであったスーパーが消えてしまう……あるいは別の立地を求めて移転したり。一見 活発なようだが、一方個人商店が(町の小さな、だけど身近な書店共々)静かに消え去っていく。大型店舗の店員は赤の他人、顔見知りってことはまずない。レジで無駄話なんて、迷惑千万だろう。合理的効率的無表情的……館内のBGMだけが矢鱈と騒がしい(若い店員に受ける選曲……年配の店員は我慢?)。 (06/09 00:49)
ドラッグストアもスーパーもガソリンスタンドもコンビニも書店もチェーン店ばかり。集配も宅配も系列化。市内は矢鱈と新築アパート(マンション)ラッシュ。立看板やチラシの情報だと大手不動産のもの。あと目立つのは駐車場。あるいは空家。
……なんてことを書こうとしたんじゃない。ドラッグストアでの買い物は、メインは水。箱買い。食事はスーパーでの惣菜頼み。唯一の贅沢は二日に一度ほどの生ラーメン。何が贅沢って、即席ラーメンじゃないってこと……じゃない。ラーメン汁も生麺を茹でるのも、水道水じゃなく、ペットボトル入りの阿曇?信州?の水だってこと。別に水道水を信用してないわけじゃない。
スーパーなどで惣菜を買い込む。2日分纏めて。ご飯(炭水化物)は、極力避ける……たまにカツ丼とか。
溜まるのはペットボトルやら食品パックの類い。生真面目にペットボトルも透明なパックも水洗い。パックに貼ってあるシールも剥がす。これが難しい。貼ってあるシール……紙は劣悪で、端っこを爪先で捲って慎重に剥がそうとする……のだが、大概 中途で破れる。再度、爪でガリガリやって端っこを剥がして……の繰り返し。
実は透明なパックからシールを上手く剥がすコツがある。それは、レンチン。するとシールの糊が変質し、粘着力が低下し、剥がし易くなる。小気味良く剥がれると嬉しい。こうして、スーパーに行くたび、分別し綺麗にしたペットボトルやら透明パックの類いを店の所定の場所に投入。
だからって常に総菜パックをレンチンするわけじゃない。別の容器に容れてレンチンするので、パックが取り残されることも。そうすると、剥がすのが難儀になるわけである。
見ると我輩のように……あるいは我輩が感心するほどに綺麗な状態になってるものも多いが、シールも汚れもお構い無しのものも多い。そんな場所に一緒くたに投入するのは躊躇う……が、仕方ない。これだけ真面目にやってんだよって褒めてほしいが、誰が見るでもなく、要は自己満足。 (06/09 01:25)
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