サツキはまだかいな
「本書は「敗者」の視点で近代日本を見つめてきた彼らの生き方の中から、今日われわれが学ぶべき知的ラディカリズムの原点を発掘する」というもので、「淡島椿岳・寒月、大橋佐平・新太郎、土田杏村など、明治維新以後に形成された階層秩序から離れて、もうひとつの日本をつくりあげて来た人々がいる。また、吉野作造は明治文化研究会などを通じて多様な魅力ある人々とつながっていた」という。
いきなり百貨店がテーマになって戸惑ったが、それは吾輩の無知蒙昧に過ぎず、嘗ての(特に明治の)日本において百貨店の果たす役割は我々の想像を絶するほどに大きなものだった。
とにかく教えられることが多すぎた。読書メーターでも随時、メモって来たし、知らない人物が出るたび調べるの繰り返し。二週間での通読も、早すぎたかもしれない。
淡島寒月、小川芋銭、小杉未醒、新島八重(子)に東海散士に甲斐庄楠音に土田麦遷に松浦武四郎(アイヌ)に(研究者として)栗田勇に…。
敗者とも言い切れないが……明治の近代化……御一新……薩長の(江戸以前の文化伝統の埒外にあった)田舎者が破壊し顧みなくなった江戸の文化風俗伝統を死守せんとする、近代化の歴史からは消されるか排除されがちな有意の偉人たち。
「赤い靴」や「青い眼の人形」をめぐる話題は、これだけで物語だった。
再読する精力は自分にはないが、岩波の現代文庫に上下巻で所収とか。我と思わんものはぜひ挑戦を。読んで損はない。
ジョゼ・サラマーゴ作の『白の闇』 (河出文庫)を昨日から読みだした。全く未知の作家だったが、読書メーターで知った。ノーベル賞作家とは! 面白い。
← 朝から落ち葉拾い。強風と雨。そのたび庭掃除。……ところで庭のツツジ、咲き誇る前に盛りを過ぎた。サツキがいまだにチラホラ。ジャーマンアイリスと苧環、ムラサキツユクサ、ヒメジョオン、ドクダミなどが奮闘? (05/09 10:54)
安藤 昌益著の『自然真営道』 (講談社学術文庫)を二週間に渡って読んできた…眺めてきた。
ようやく本文通読。まったく理解できなかった。
ただ、土を耕すことが全ての基本。士農工商などくそっくらえ。老荘思想も孔孟思想もぶっとばせ。土から離れ書斎で差配したり思想を捻る連中は根本から間違ってる。記紀神話(明治までは記紀と一緒くたに扱ってきた)も、とことん批判。とにかく土!って発想、その気迫は吾輩でも感じられた。無政府主義より過激だろう。よくぞ徳川幕府で生きられたものだ。弟子らが昌益の書を書き写して懸命に思想を伝承してきた。
その思想を明治になって見出したのは日本人じゃなかった(E.ハーバート ノーマン「忘れられた思想家」)。広めたのは日本人だけど。
今日から編訳者の野口武彦氏の解説を読む。少しは理解できるかな。それとも、やはり撥ねつけられるか。 (05/09 11:04)
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