本の買い出しは自重
夕景じゃなく曙…。画像は、「澄明なる時」(2010/05/17)より。
今日は休日。生憎、昨日からの雨がずっと降り続いていて、午後になって晴れてきた。書店などへの外出には時間的に遅い。本の買い出しは自重。
積ん読本がかなり消化されてきて、このところ、父の蔵書を読むことが多い。
といっても、父の蔵書の大半は時代小説・歴史小説。数百冊はある。嫌いじゃないが、もっと齢を重ねてからの楽しみに温存。
それより、昭和30年前後の蔵書を引っ張り出してきて、主に仕事の合間に読んでる。さすがに黴臭いし、赤茶けているし、ヘビースモーカーだった父だけにヤニ臭い。そもそも紙質がわら半紙風。当時はまだ紙の供給が需要に間に合わなかったのか。 (05/08 19:37)
山口 昌男著『「敗者」の精神史』を本夕読了。案の定 2週間で読了。さすがに再読はしないだろうから牛歩で。濃すぎる内容。近代化の陰に埋もれていった逸材たち。多くは瓦解した幕府の幕臣……維新政府に、時流に乗るのを良しとしなかった人々。 (05/08 17:16)
代わってガラッと世界も変えて、ジョゼ・サラマーゴ作の『白の闇』 (河出文庫)を読みだした。もともとは2001年頃の本。新装版も出たようだが、コロナ禍を踏まえ2020年に文庫入り。これまた長々と読んでる安藤昌益著の『自然真営道』 (講談社学術文庫)との併読となる。 (05/08 17:51)
山口 昌男著の『「敗者」の精神史』を読み続けている。
漱石の「吾輩は猫……」に登場する寒月、このモデルは寺田寅彦とされているのは有名。ところででは、寒月の名は一体何処から取ったのか……。漱石の「吾輩は猫……」に登場する寒月、このモデルは寺田寅彦とされているのは有名。ところででは、寒月の名は一体何処から取ったのか……。すると、これも識者には有名で常識の類いなのか。が、我輩は知らなかった(何かで読んだかも知れないが忘れた)。
山口昌男の本書で淡島寒月なる明治の世では知られていたただならぬ人物を知った。ひょっとして……。せっかくなので調べてみると、案の定だった。
「夏目漱石の「我が輩は猫である」に水島寒月という学者が登場するが、モデルは寺田寅彦で、名前は淡島寒月から採ったといわれている。」この淡島寒月は、「広範な知識を持った趣味人であり、元禄の作家井原西鶴を再評価し、幸田露伴や尾崎紅葉など文壇に紹介したエピソードで有名である。」(転記文は:「淡島[寒月]寶受郎について|さくら日本文化体験教室 京都」より)
漱石通、寺田寅彦通なら常識なのだろう。 (05/08 07:06)
G.S.クレイグ著『科学の教室〈上巻〉』 (久保 亮五訳 1949年)を父の蔵書にて発掘。昭和24年刊。上巻だけ。父も若い頃はサイエンス本も読んでたんだ。蔵書で見付かる唯一のサイエンス本。他にもあったのだろうか? (05/08 17:11)
翁 久允著の『廓然無聖―碧巌録の禅師達 (1960年)』 (真・正・愛運動叢書〈第4輯〉)を蔵書登録した。父の蔵書。 (05/08 17:54)
← 父の蔵書にて永井荷風著の「日和下駄」(東都書房)発掘。箱入り。昭和32年刊。箱の背の題名や著者名が筆書きなので見過ごしてた。無論、全集でも文庫本でも、それこそ青空文庫でも読める。でも、荷風が手にしただろう体裁で読めるのは感激。 (05/08 17:08)
高木 崇世芝","安村 敏信","坪内 祐三","ヘンリー スミス","山本 命 共著の『幕末の探検家 松浦武四郎と一畳敷』 ((LIXIL BOOKLET/ LIXIL出版))を読みたい本登録。 先程まで長々読んできた山口昌男著の「「敗者」の精神史」にて松浦武四郎が称揚されていて、改めて触れたくなった。……というか、参考文献の物色した本が見付からなかったの。 (05/08 16:51)
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