庭木の剪定に汗を流した
← 椛島 健治著『人体最強の臓器 皮膚のふしぎ 最新科学でわかった万能性』(ブルーバックス) 「本書は、人体最強の臓器と呼ばれる皮膚の謎に、最新の科学的知見を元に迫ります。」
明日も休み。午後の四時過ぎからは庭仕事。そうでなかったら読書は昨日同様進んだろうな。今日は、相変らず、ハリー・クリフ著『物質は何からできているのか アップルパイのレシピから素粒子を考えてみた』(熊谷 玲美 訳 柏書房)やH・P・ラヴクラフト作の『インスマスの影 :クトゥルー神話傑作選』 (新潮文庫)、合間に『太陽庭と家シリーズ〈4〉数寄屋の庭 (1980年) (シリーズ太陽〈24〉) 』を気分転換でパラパラと。今夜や疲れて寝落ち確実。
椛島健治著の『人体最強の臓器 皮膚のふしぎ 最新科学でわかった万能性』を28日(日)に読了。
皮膚というと、モンティ・ライマン著の『皮膚、人間のすべてを語る――万能の臓器と巡る10章』を十か月ほど前に読んだばかり。その本では、ライマンは、「「自分」が皮膚の内側に隠れていると思ったら大間違い。皮膚こそ、自分そのものであり、つねに私たちを語っている。」皮膚は、「多彩なやり方で私たち自身を形作っている。そして、健康、美容といった生活面はもちろんのこと、「哲学や宗教、言語にまで、単なる物質的なあり方をはるかに超えた影響力を及ぼしている」と云っていた。
椛島本の内容案内によると、「皮膚はさまざまな能力を併せ持った「スーパー臓器」です。有害な化学物質や病原体の侵入を防ぐ物理的バリアであるともに、人体最大の免疫器官であり、無数のセンサーが埋め込まれた感覚器官」であり、「皮膚組織の分子レベルでの解明が進んだことで、これまでからだを覆う「薄皮」のように思われてきた皮膚には、生命活動にかかわるさまざまな精緻なしくみが備わっていることがわかってきました。21世紀に入ってからの皮膚医学の進展は目覚ましく、毎年のように教科書を書き換えるような発見が相次いでい」るとか。
本書では読みながら付箋の貼りっ放し。その都度、ネットなどで調べるので読み進めるのが大変だった。皮膚は人体最強の臓器と著者は言うが、ある意味尤も身近で日々直面している臓器でもある。
本書では、「人が温度を体感できる「からくり」がわかった・皮膚をかくと、かゆみが静まる驚きの理由・ヒトが「裸のサル」になった必然的理由とは?・アトピー性皮膚炎の原因遺伝子がわかった・いかに皮膚は老化するのか?・喘息などのアレルギー発症も、アレルゲンの皮膚侵入が引き金になる・AIの診断能力はすでに一流の皮膚専門医をしのぎうる」などの知見が得られる。
化粧についても、垢の擦り過ぎはよくないとか、石鹸での洗顔ボディ洗いも控えめにとか、日焼けの話題とか、男女を問わず参考になるだろう。
分かったことも多いが、同時に、分かっていないことも多々あるとか。 これからも関連本は折々読んでいくだろう。
著者・椛島健治の経歴:「96年京都大学医学部を卒業後、横須賀米海軍病院でインターン。 97年ワシントン大学医学部附属病院に臨床留学。 2003年京都大学大学院医学研究科博士課程修了。 その後、同大学医学部附属病院助手、カリフォルニア大学サンフランシスコ校医学部免疫学教室リサーチアソシエイトを経て、05年産業医科大学皮膚科准教授。」
つまり自ら皮膚科の医師であり研究者でもある。
← 坂崎重盛・著『荷風の庭 庭の荷風』(芸術新聞社) 「庭の草木、変わりゆく川筋や町並みの景観また地理への深き想いを抱いていた永井荷風。この異常とも思える好奇心旺盛な文化人類学者的文学者の深層心理を「理系感覚」という一本の補助線を引いて、新しい荷風の文芸世界を再発見し、堪能する1冊」
坂崎重盛著の『荷風の庭 庭の荷風』を27日(土)に読了。たまたま父の蔵書だったろう荷風の『日和下駄』を読了した際、書店で本書を見かけ、つい手を出した。本書では荷風の「日和下駄」などの随筆や小説を随所で繙く。
出版社の内容案内によると、「庭の草木、変わりゆく川筋や町並みの景観また地理への深き想いを抱いていた永井荷風。この異常とも思える好奇心旺盛な文化人類学者的文学者の深層心理を「理系感覚」という一本の補助線を引いて、新しい荷風の文芸世界を再発見し、堪能する1冊」というもの。この理系感覚で女性も堪能したのだろうか。荷風理解に資するより、著者坂崎重盛の嗜好が勝っている感がする。
著者は、千葉大学園芸学部造園学科卒業、横浜市職員として、児童公園などの設計に参加するも1年で退職、河原淳に弟子入りした後、イラストやジャズ論評、詩作などを行う。出版社勤務を経て、1981年遊戯的出版プロデューサー集団「波乗社」を設立」といった方。吾輩は著者を本書で初めて知った。THE ALFEEの坂崎幸之助の叔父だとか。
← 『太陽庭と家シリーズ〈4〉数寄屋の庭 (1980年) (シリーズ太陽〈24〉) 』
そもそも数奇屋の庭ってのが分からない……ちょっと調べてみた:
「数寄屋造りとは、“数寄屋風”を取り入れた建築物のこと。定まった様式はなく、狭義では「茶室がある建築」を指すが、現代においては竹や杉皮、土壁など自然素材を取り入れ、それぞれの素材感を活かした和風建築も数寄屋造りと呼ぶ。ちなみに「数寄」とは、和歌や茶道、生け花などの風流文雅を好むことを指す。」
「「数寄屋造り」は「書院造り(書院、つまり書斎を中心とした武家住宅の形式)」を基本にしながら、風流で繊細、質素だが洗練された意匠が特徴。庭の自然で四季を感じられたり、周囲の景色を借景として楽しむ間取りが考えられたりしているのが数寄屋造りの魅力だ。」(以上、「数寄屋造りとは? 特徴やどんな住宅・外観が建てられる? | 住まいのお役立ち記事」より)
本書……長々と座右に。どの庭も見果てぬ夢。我が家の縁側で茶を喫する……そんな場面もあったかな。自分などは、庭に面すると、蚊が気になる。数寄屋の庭には蚊はいないの? こうした館の主は自分では雑草退治なんてしないんだろうな。なんて、そんな野暮なことばかり気にしてる。 (05/30 03:49)
← 南天……先月カットしたばかりなのにもうボサボサ。夾竹桃やドクダミ、紫露草なども。この生命力が欲しい。 (05/30 13:40)
30日に一度の通院。内科医院。まずまず。可もなく不可も少ない…… ?待合室は満席。どうやらコロナの5回目の方が多いみたい。吾輩も接種券は届いたもののは接種 迷ってる。先生は自分で決めてって。くそ、自分じゃ分からんから訊いたんじゃ。 (05/30 13:46)
← 生垣の…山茶花? 開花。地味な花。 (05/30 21:11)
今日は晴れ、外出日和。でも庭仕事。庭木の剪定に汗を流した。精一杯 頑張ったけど、他人には形跡に気付かないだろうな。自己満足かな。例によって誰一人声を掛けてくる人はいない…。最後に繁茂しきっている夾竹桃を高枝鋏で枝葉切り。ちょっとやり過ぎ。明日は節々が痛むだろうな。 (05/30 21:11)
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