ミニならぬマイクロツーリング
← 高山宏著「鎮魂譜: アリス狩りVII」(青土社) 「マニエリスム――。近年黄泉へと旅立った学芸・芸術のトップランナーの偉業への共感と共振とによって捧げられた、マニエリストの熱烈な讃辞とオマージュの数々。」
昨日ほどじゃないが、晴れていて雨の心配もなさそう。野暮用が溜まっている。もう開き直りの心境。せめてバイクを走らせてやろうと、スーパーへの買い物は、敢えて遠回りして近所の直線道路を走ってみた。周囲は開けていて、そのせいか無風のはずがその辺りに来ると横風で車体が振られる。風に弱い小生、ミニツーリングのはずがマイクロツーリングに切り替えた。
それでも、決してスピードは出さないのだが、爽快感を味わえる。一人きりの日々が続く。行く宛ても会ってくれる人もいない。ただ、無益に走る、それが小生の走り。
せっかくなので、冬の間は穿かなかった仕事用のズボンやワイシャツ(一枚だけ)をスーパーの敷地に併設されているクリーニング店へ。バイクのトランクを開けると、そこには洗濯物…ってのは、やや夢がない。しかも、ラベルを剥がし、中を洗ったペットボトルも積んでいる。資源になる? ちゃんと潰して持っていく人は少ない。ボリュームが半減する。…夢はないがささやかな環境への配慮は積んでいるわけである。
さて、半年ぶりにクリーニング店へ。ネオンサインも煌びやかに。が、店内を覗くと何だか暗い。嫌な予感。店のガラス戸を観たら、年中無休とあるではないか。が、さらによく見ると、その脇に水曜定休と細長いラベルが貼ってある。だったら、年中無休の表示を消せって。
仕方なく洗濯物はトランクに仕舞った。当然ながら買い物の量も減らさざるを得ない。容積は限られているのだ。
過日、書斎の隣の寝室にある大きな衣装ダンスを別室に移動させた。そこは大きなスペースがぽっかり空いたまま。セコハンの店で書棚を買うか…それとも、カラーボックスや段ボールを積み重ねて簡易な書棚空間にするか、あれこれ迷う。
茶の間は従前は食事以外に読書の部屋だった。そこにリクライニングチェアを置いてあったのだ。それは今は書斎に移動。読書は書斎か隣の書庫を兼ねた寝室で。
つまり、茶の間は食事と、束の間の休息空間にする。来客は玄関脇の座敷で。なので、茶の間に置いてある本などを詰めたカラーボックスや段ボールは書庫の部屋に移動させる。そうした雑物を撤去(移動)させたら、居間に転じることも可能かもしれない。
さて、読書は相変わらず、ジョン・D・ バロウの「科学にわからないことがある理由―不可能の起源」と高山宏の「鎮魂譜: アリス狩りVII」とを交互に。どちらも面白い。高山宏の凄さを今更ながらに痛感。ポーやメルヴィルについての知見や視点をこれでもかと。メルヴィル(特に「白鯨」)は勝手に19世紀最高の作家(作品)と思っている吾輩である。プルーストを世紀末のマニエリスムの観点で理解する視点は面白い。そうでなくても面白いのだが。一方、同時に、バロウも只者じゃない。
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