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2023/03/07

昨年は斎藤真一生誕百年だった!

 ← 「斎藤真一生誕百年展」 (「斎藤真一生誕百年展のお知らせ | 瞽女ミュージアム高田」及び「瞽女ミュージアム高田」参照のこと。)

 車中では、ホルへ・ルイス・ボルヘス作の『砂の本 ラテンアメリカの文学砂の本』(集英社文庫)と姜信子著『語りと祈り』(みすず書房)とを交互に読んでる。

前者は泣く子も黙る(?)ボルヘスだが、後者は、本書のテーマもだが、なんと云っても表紙の斎藤真一の絵の力が手にした上での動機になっている。今年一月に出たばかり。調べてみたら、「斎藤真一は今年、2022年7月6日に生誕百年」とか。我輩にしても、この特異の画家…あるいは描くテーマを知って半世紀近い。初めて彼の描く世界を見てショッキングだった。

斎藤真一生誕百年展」があったことを今になって気づくとは情けない。

 今日は休みで快晴。お出かけ日和。自転車日和。が、外出先は確定申告の会場である県民会館へ。

 毎年のように会場が変わる。税務署だったり、中小企業研修所だったり。昨年は込み合ってて、しかも待っている間も立ちっ放しだった。何故か医療費と薬代の計算が合わなくてそれだけでも一時間を要し、しかも、合計して10万円以下だと控除の対象にならないから、そもそも計算自体全く不要だったと分かる不毛感。徒労だったんだ。

 今年は何故か会場が空いてた。午前中じゃなく、昼過ぎに会場入りしたから? 係員にレクチャーされつつ、今年はスムーズに終わった。税金の納付があったが、それより早く会場を出たいという欲求が強い。

 年を経るごとに、パソコンでの申告、スマホの申告と誘導されていき、今年はマイナンバーカードでの申告を強く推奨する。今年はIDとパスワード方式だが、それはお情けで、次からはマイナンバーカードを使えよと、プレッシャー。

 とにかく、憂鬱な一か月が終わった。

 思ったより早く解放されたので、県民会館入り口フロアーで、展覧会などの催しのチラシというかフライヤーを二十枚余り集めて回った。特に欲しいのは、展覧会を案内するポストカード。フライヤーも千枚以上は集めてきたが、ポストカードも数百枚は収集した。これに加えて栞が吾輩の収集アイテムなのである(おカネの掛からない趣味…)。

 さて、これからが本番で、今年初めて…というより数か月ぶりに足を延ばして古書店へ。

 市内には少なくなった古書店の一つ。まして市街地には2店舗しかない。その二つは休みの曜日が違うので、どちらかは開店してる。ブックオフには比べ物にならない規模だが、山と積まれた古書のお宝ぶりもさすが。

 店内に一時間余り滞在。提供された紙袋にいっぱい。これだけ普通の書店で買ったら四万円は軽く超える。でも、古書なので、一万一千円ほど。ずっしり。山口昌男の浩瀚な本もあったし。税金と併せおカネを使い果たしたので、帰りに牛丼を買うのは諦めた。疲れていたので、川べりの水鳥たちを撮影するのもスルー。

 さて、あとは耳鼻科への通院が始まる。過日の検診で引っかかり、内科医院の先生も受診を薦めたので行くことに。

 新しい義歯(下側)は会わない。我慢して装着してたが、古い奴を装着。こちらはぴったり。何故だろう。

 本。新刊本の店に通うと、それを読むのに忙しいし、次から次へと読みたい本が出てくる。自然と古書店から足が遠ざかる。今日、久しぶりに古書を十冊以上買い漁ったので、というか、普通の書店では既に扱いを終えているので、古書店でしか買えない本が山のようにあるので、また古書店通いが続くかもしれない。宝の山だからね。

 

 ← 姜信子著『語りと祈り』(みすず書房) 「説経、山伏祭文、貝祭文、説経祭文、瞽女唄、浄瑠璃、浪曲、パンソリ……、「語り」の声に耳澄まし、失われた声を追い、名残の声に引かれて、足尾銅山、水俣、八重山諸島、済州島をゆく。来るべき「声」の場、そして反旗を翻す詩の可能性を眼差して。」

 このところ読んでるジョン・D・ バロウの「科学にわからないことがある理由―不可能の起源」と高山宏の「鎮魂譜: アリス狩りVII」と、このボルヘス「砂の本」とが微妙に架橋してる。高山の本を読んでるはずが実はバロウだったり。我輩のように素養の乏しい奴が下手に手を出したら、メタマジックゲームに巻き込まれた酩酊感に酔いそう。エッシャーの滑らかすぎる罠。 (03/07 17:55)

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