手術台の上の闇と光の交合
← 最勝寺 (富山市) 「蜷川親綱が父親直の菩提を弔うため臨済宗の寺として創建したもので、戦国時代に曹洞宗の寺となった。江戸時代に入り加賀藩およびその支藩である富山藩の帰依を得た」 (画像や情報は、Wikipediaより) 「ホーム / 曹洞宗 瑞龍山 最勝寺 | 富山市蜷川」 「蜷川館 一休さんに登場する「蜷川新右衛門」ゆかりの城跡」
八日の夕方だったか、食事の際、何かテレビを見ようと、局をあちこち。ケーブルテレビで富山市蜷川では、「アニメ「一休さん」に登場する寺社奉行・蜷川新右衛門のモデルとな」ったことなどを地域起こしに生かそうとしているという話の真っ最中。
蜷川や最勝寺近辺は仕事柄折々通るが、交差点名に「最勝寺」とはあるものの、何度見ても寺らしき建物が分からなかった。でも、気になっていた。まして、上記のような歴史や一休さんに纏わる謂れなど吾輩は全く知らなかった。
「蜷川氏(にながわし)は、物部氏の一族とされる宮道氏が出自で、越中国新川郡蜷川庄を所領とした蜷川親直が祖となります。」
「蜷川親当は、一休宗純の弟子だったようで、アニメ「一休さん」に登場する寺社奉行・蜷川新右衛門のモデルとなりました。 蜷川館主・蜷川新右衛門親当がそのモチーフと言う事になります。」
「長宗我部家を頼っていた蜷川親長(にながわ-ちかなが)は、関ヶ原の戦いのあと、足利将軍家の儀礼をよく知る者として、500石にて徳川家康の旗本になって、血脈を残しています。 また、格闘家の武蔵さんの祖先にもなります」
一休さん……一休禅師……一休宗純。彼の著作「狂雲集」は日本人が書いた最高に難しい漢文に思えた。(拙稿「想像を超える自然現象 とんでもない傑物」参照)
昨日も書いたが、自宅では、相変らずべッセル・ヴァン・デア・コーク著の『身体はトラウマを記録する――脳・心・体のつながりと回復のための手法』(紀伊國屋書店)を読み続けている。今日にも読了か。トラウマ…それほど強い関心があるわけじゃないが、じっくり読むことになった。実に深く内容の濃い本。
自分のトラウマは、物心付いたかどうかの頃の、手術台でのこと。横たわって全身麻酔されて意識を失いそうで消え切らない末期の眺め。それは闇の中の真上の眩しすぎる照明。手術台の上の闇と光の交合。煌めくメスと肉の深き交合。口唇口蓋が深く切り裂かれて、心身の中までが抉られているという感覚。吾輩はただ無力だった。
[夢の話]
夜半過ぎ、ブログ日記を書こうとしながらも、いつ書くか迷っているうちに、リクライニングで転寝。が、嫌な夢で起きる羽目に。
なんと、夢の中でだが、人を殺してしまった。場所はどうやら我が家の中。庭の一角で溝の整地らしきことをやっていた。気が付いたら家の中に。奥の座敷か仏間で、諍いってほどのことはなかったのだが、小柄な男(知り合いとは思えない)を突いたか何かの拍子に相手を倒し、なんと奴は呆気なく死んでしまった。
死んだかどうか確かめたわけじゃないが、死んだと思った吾輩は、動転するも逃げることも叶わず、庭に出て大きな溝の脇にいた。溝に砂利じゃないが、黒っぽいのと白いのとが混じったような堆積物が邪魔で何とか取り除こうとしている。
そこへ近所の人がやってきて、家の脇を掠めていったり、家の中に入っていったり。
幸い、死体には気付かない。でも、時間が経てばいずれ誰かに気付かれる。
どうしたらいい? 内心焦りの気持ちが募る。こんなことが自分に起こるなんて。夢であってほしい。でも、どう振り払っても夢じゃない。
そのうち、幸いにも目覚めた。夜中どころか未明に近い三時頃だった。目覚めても、あの<事件>は確かに起きたことという感が強いまま。あれが夢だったと確信するのに手間取ってしまった。一体なにゆえの悪夢だったのだろう。
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