新ジャンルの夢が続く
← 瀬名 秀明【著】『ボロック生命体』(新潮文庫) 「画家の作品をそっくり再現するAIが現れた。科学倫理の研究者である水戸絵里は「盗作」ではないかと開発者に迫るが、晩年の画家の作品はAIが描いたものだったという衝撃の事実が明かされる――。」
昨日からユゴー作の『ノートル=ダム・ド・パリ(上)』 (岩波文庫)を読み始めた。いかにもユゴーらしい饒舌ぶり。時代なのだろうか。遠い昔、違う題名で読んだような気がするが、ま、現代の短兵急な小説世界とはまるで違う世界を楽しむ。
松井 孝典著の『地球外生命を探る 生命は何処でどのように生まれたのか』(山と渓谷社)を読み出して五日目。なかなか面白い本なんだが、校正ミスが目立つ。鈍な我輩でも気に障る。拙速な出版だったのか、この出版社には不馴れなジャンルだったからか。情けない。著者に、読者に申し訳ないぞ! (02/13 14:24) この直後に読了。
瀬名 秀明作の『ボロック生命体』を12日(日)読了。大半を車中で読み、悲しいかな大半は流した。2012年から2019年にかけての初出作品。書き手は、かの『パラサイト・イブ』の作家。日本のSF作家・ホラー作家。第16代日本SF作家クラブ会長。など。SFは嫌いじゃないし、テーマはAIと来ると、多少の期待を以て手にした。
チェスや囲碁、将棋とAIとの対局(対戦)は話題を読んできた。AIによる小説の創作、絵画、作曲、翻訳、会話と、その活躍は留まるところを知らない。
「情報工学者・通信工学者の佐藤理史」氏によると、AI(エーアイ)とは「誤解を恐れず平易にいいかえるならば、「これまで人間にしかできなかった知的な行為(認識、推論、言語運用、創造など)を、どのような手順(アルゴリズム)とどのようなデータ(事前情報や知識)を準備すれば、それを機械的に実行できるか」を研究する分野である」とか。
本短編集では、「再現なく創造し続けるAIこそ真の芸術家であり、無為な日々を過ごすことを選ぶ人間の方こそロボット的ではないか……」と、深甚なるテーマのはずなのだが、どうも描き切れていない。ポロックは吾輩の好きな画家で、彼の作品をテーマに短篇の創作を試みたことがある。但し、AIとは無縁。
ポロックの無意識なのか潜在意識なのか、その意識の大海からの閃きをキャンパスに滴りや飛沫として描く営為。手の先の偶然性の発露はポロックだけのセンスが生み為す世界。が、同時に意識のとば口は遅かれ早かれ閉ざされてしまう。肉の赤い海からの血の滲み出るルートが枯れてしまう。どんなに意識の肉を削っても、血の滴りの気配さえ消す。瘡蓋があるばかり。マンネリ。
一方、AIに限界はあるのだろうか。AIに人間への忖度はあるのだろうか。命令されたら人間を殺すことを厭わない? アルゴリズムに一定の制約をはめ込む? 何処かの国家がAIで国民を制御する? 1984社会が実現してしまう? 既に実現してる? 政治家や支配者はAIを使っての統治の実現という衝動を抑えられる?
危機は見えているのだろうか。そもそも何処に危機があるのか。気付かないうちに限界突破してしまっているとしたら? 小説でこうしたテーマを追うのは難しいだろう。書いた途端に陳腐な説明の羅列になりがちだからだ。本短編集は少なくとも深甚なる問い掛けを迫ってくるものとは言えない気がした。
読書してて寝落ち……また夢で目覚めた。今度は初めての類いの夢。なんと舞台は宇宙空間! 若い男女が宇宙空間で飛行実験。黒っぽいスリムな宇宙服姿の二人。先行する女は背中に折り畳まれたパラシュート風の幕を開く。暗黒の宇宙にピンク色の傘が鮮烈。
開いた傘状のシートに後追いする宇宙服姿の男が何か光線を発射する。イオン光線か。女の飛行する軌道を光線の圧力でコントロールしようというのだ。私は宇宙船内で二人を見守ってる( ?) ミッションは無事成功。女の背負う黒いバッグは光線の圧力で……あるいは巨大なシートを爆発的に開いた衝撃で大きく歪んでる。そのバッグの様を見て二人は(ミッションを無事やり遂げた解放感からか)微笑んでる。楽しげな二人のやり取りを見守る私の微笑みは何処かしらひきつってる……
やはり宇宙……生命の誕生をテーマの本書が夢の内容に影響した?
途中、発するビームの故か女の描く軌道は目覚ましく複雑で私には追いきれなかった。女は無事なのか心配になった。が、程なく徹底してコントロール下にあったのだと分かった。二人は余裕綽綽……遠くから見守るしかなかった私は複雑な心境だった。 (02/13 05:12)
明日……今夜半にもまた雪が降る。遠い昔、歌ったはずなのに、いつしか歌詞を忘れ、「雪やコンコン霰やコンコン♪」と……。正解は、「雪やこんこ 霰やこんこ。 降っては降っては ずんずん積る。 山も野原も 綿帽子かぶり、 枯木残らず 花が咲く♪」
作詩者も作曲者も不明だとか……
ちなみに、作曲が滝廉太郎の『雪やこんこん』もあって紛らわしい。 (02/13 17:17)
今朝はまた新ジャンルの夢。何処かへ試験か面接に出掛ける。眼前には誰が持ってきたのか黒い衣裳箱。開くと新品の高級そうなYシャツが何故か4枚も。試験(面接)は午前と午後の2回。 (02/13 09:38)
箱を開ける前に凍った手拭いを手にしていて、箱の中に水分が入り込んだ。まずい、折角のYシャツが濡れる汚れる。新品なのでビニールの袋に入ってる。急いでタオルで拭えば大丈夫だろう?
Yシャツはとにかく午前午後それぞれ2枚使う。1枚たりと疎かにできない。ネクタイも入ってた。濃いグレー。何だか短くて鳩尾までの丈。何かの式のもの? (02/13 09:46)
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