【訃報】笑福亭笑瓶さん

　←　「ヴィクトル・ユーゴーのインク画」（画像は、「美術館訪問記-131 ヴィクトル・ユーゴーの家」より）　なかなか素晴らしい絵だ。

　１０年以上前(読メ使う前)に「レ・ミゼラブル」を、そして今日 「ノートル=ダム・ド・パリ」を読了した。更に子供の頃に「ああ無情」や「ノートル=ダムの○△⬜男」を読んだはずだが、遡るときりがない。そのユゴーは、画家としても達者。ここに添付した絵もユゴー作。　（02/22 16:55）

　今日は休み。晴れ。スーパーへバイクで買い物。今年初めて？　正月明けにバイク乗った？

　このブログ日記を書こうと、パソコンを開いたら、びっくりのニュース。自分にとって一番記憶に残っているのは、NHK-FM放送で放送されていた「気ままにクラシック」で、笑福亭笑瓶さんと幸田浩子（声楽家・ソプラノ歌手）との二人の出演。笑瓶さんが幸田浩子をやんわり突っ込む。幸田浩子がボケじゃないんだが、やんわり受け止める軽妙なやりとりが好きだった。

　仕事の車中での楽しみだった。

「【訃報】落語家の笑福亭笑瓶さん、66歳で」

　年金に関する問い合わせが来た。扶養者がいないかなど、障害がないか、など事情の変化を問う。

　傷害。吾輩の場合、容貌はともかくとして、鼻呼吸が不能という障害が10歳から56歳まで。これは誰にも理解できない苦しみだった。が、問い合わせたら、対象外だとか。かりに対象であっても、時効で門前払いだとか。少しでも払う年金の額を減らしたいんだよね。

　今朝未明、ＮＨＫラジオで都はるみの特集。デビュー曲から。凄い実力と個性。じっくり。いい曲ばかり。聞き惚れた。　（02/22 10:14）

　←　ユゴー作『ノートル=ダム・ド・パリ(下)』(辻昶 ／松下和則 訳　岩波文庫)　「〈宿命〉によって結ばれたカジモドとエスメラルダとクロード・フロロ．物語はいよいよ緊迫の度を高め，佳境を迎える．」

　ユゴー作の『ノートル=ダム・ド・パリ(下)』(辻昶 ／松下和則 訳　岩波文庫)をつい一時間前に読了。読後の満腹感といったら。やや脂身の多い西洋料理か。でも、その脂身も旨いんだよね。

　読んでる最中に、あれこれ呟いてきた：

　時にとてつもなく冗長。王様の執務ぶりを描く長々しい叙述には参った。そんな説明や場面は必要なのかと、詰問したくなる。……ユゴー的には必須なんだな……物語的には疑問だが。国王様の執務ぶりをトコトン愚弄してる。滑稽でもあるが。ストーリー展開にカオスを見る。ユゴー……とんでもない奴だ。

　これで「レ・ミゼラブル」と併せ、ユゴーの代表作は読んだ。文句やら突っ込みどころ満載。なれど、ユゴーは天才！

　冗長。だけど読ませる。この作品を、ドストエフスキーじゃないが、出版契約上執筆期限が切迫し一気に書き上げたとか。失われるパリの風景やノートルダム大聖堂への愛に満ち、自由奔放な表現ぶりはロマン主義の典型とも。

　とことん…くどいほどに書き込む手法はユゴー作品の特徴かもしれないが、一般大衆に読まれることを意識しての作者なりの親切心かもしれない。（お蔭で登場人物名を覚えるのが苦手の吾輩も、比較的苦労せずに場面の理解ができた！）

　1956－57年に岩波から刊行されたものを、さらに2000年に辻 昶によって用語などを改めたものを底本とし、2016年に刊行されたもの。訳に古さは全く感じない。

　確か未読のはずのヴィクトル・ユゴーの『死刑囚最後の日』 (光文社古典新訳文庫)も読みたい本登録。

　さて、イアン・スチュアート著の『世界を支えるすごい数学: CGから気候変動まで』（河出書房新社）を読むぞ。残り数十頁。数学の奥深さ。現代のスマホやGPSやアニメなどを支える最先端の数学。