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2023/02/04

応急処置で十分?

 ← サマセット・モーム/著『ジゴロとジゴレット―モーム傑作選―』(金原瑞人/訳 新潮文庫)「味わいと企み、機知とユーモア。英文学屈指の文豪の短篇を新訳。八篇の極上の物語。」

  歯の治療もあり(会社のトラブルも大きい。狂犬の顔を観たくない!)、有休を取って歯科医院へ。数年ぶりか。昼から雨の予報が出ていた。自転車で行けるか微妙だった。車だと停めるところがあるか不明。朝方の晴れ間が次第に曇っていく。思い切って自転車を転がして行った。帰りに降られても仕方がないと。車道はもちろんだが、歩道も随分とドライになっていた。

 考えてみたら、雨も降らなかったし、治療後そのまま近くのスーパーへ向かえば良かった…。ま、降らないのは結果論。仕方ないか。

 そのスーパー。今日はポイント5倍の日。さすがに店が混んでる。そのポイント券を貰っていたのに、持参しなかった。勿体ない。

 昨日、電気代の請求書(領収書)が届いた。びっくりする料金。電気ガス水道で収入の半分は取られそう。

 

 サマセット・モーム作の『ジゴロとジゴレット―モーム傑作選―』を今日読了。一気読みしないつもりと呟いてはいたのだが、あまりの面白さにあっさり。

 少なくとも文庫本に所収となっているモームの小説は一通り読んだ。『月と六ペンス』や『人間の絆(しがらみ)』などは繰り返し(後者は原書も)。

 それなのに、この短編集の存在をつい最近まで知らなかったのは迂闊としか言いようがない。

 内容案内には、「ヨーロッパを舞台に、味わいと企みと機知とユーモアに彩られた大人の嗜み、その極致八篇を新訳で愉しむ」とある。まさに物語の舞台が広いし、スパイの経験が生きているのか、見聞がまた際立っている。人の裏の裏まで知り、その結果社会や人間をシニカルに見がちのはずが、モームは人間喜劇の粋を存分に味合わせてくれる。まさに大人の作品世界だ。

 

 過日、原始ブラックホールの特集をNHKテレビで(「「原始ブラックホール 宇宙創成のマスターキー」 - コズミック フロント - NHK」)。

 宇宙における<金>の量の謎や今もって解き明かされていないダークマターの謎も説明される可能性があるとか。ブラックホールがダークマターに関連するかもとは門外漢の我輩でも思い付くが、原始ブラックホールとは想像の外だった。数年内に原始ブラックホールが観測されるかも(あるいは観測されてるかも知れないが確定されるのが間近?)だって。ワクワク。宇宙像が大変貌するかも。 (02/03 11:58)

 原始ブラックホールを扱う本を読みたいが、月刊誌などはともかく、まだ本は出ていないのか(「宇宙に潜む原始ブラックホール - 日経サイエンス」)。 (02/03 11:58)

 

 サマセット・モーム作の『ジゴロとジゴレット: モーム傑作選』 (新潮文庫)を読み出して三日目。一気読みはしない。日に一つの短編を楽しめればいい…はずだったのに、昨日今日であっさり読了。語り口も上手いが結末の付けた方も秀逸。昨日読んだ「サナトリウム」は傑作。陰鬱な作品かと思いきや、結末に目頭熱くなった。 

 所収の「良心の問題」の問題の人物名は、ジャン・シャルヴァン。誰でもかの有名な小説の主人公の名を連想するだろう。ジャン・バルジャンである。 「フランスの作家ユゴーの小説《レ・ミゼラブル》(1862)の主人公。貧しい職人ジャン・バルジャンは,飢えに泣く姉のこどもたちを救おうとしてパンを盗んだために投獄される。」……似た名前にしたのには、訳がある? モームは何か意図していた? (02/03 13:32)

 

 べッセル・ヴァン・デア・コーク著の『身体はトラウマを記録する――脳・心・体のつながりと回復のための手法』は相変わらず。文体(語り口?)に慣れてきたのか、日に20頁から30頁だったのが、30頁から40頁の進み方。中身が充実しているので、決して先を急がない。ゆっくりじっくり。心底素晴らしい本だ。

 

 チャールズ・ブコウスキー作の『郵便局』 (光文社古典新訳文庫)を読み出して三日目。車中での楽しみで読んでいるのだが、今日は歯科医院の待合所で。予約なしで行ったこともあり、散々待たされた。お蔭で(?)60頁も読めてしまった。

 義歯(下側)の一部が欠けてしまい、食事の際、欠損部分が歯茎に擦れ痛い。下手すると傷になりそう。一昨年だったか、歯が抜け、義歯に穴があいたような状態になっていたこともあり、思い切って治療へ。結局、義歯を上下とも新調することに(今日のところは、既存の義歯を応急修理してもらった。これでいいんじゃないか?)。カネが掛かりそう。

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