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2023/02/26

宇宙の理解は究極の夢?

 ← イアン・スチュアート 著『世界を支えるすごい数学 CGから気候変動まで』(水谷 淳 訳 河出書房新社) 「ケーキ分割問題×選挙、フェルマー×暗号、四元数×CG、フラクタル×気候変動……。現代数学と日常世界の知られざる接点を紹介。もう数学が役に立たないなんて言わせない!」

 親戚の息子の愛車を我が家の庭で預かることに。海外留学の間。大学生の彼の車、MAZDAのキラキラ車。我輩の愛車よリズット高級車。格好良くて憧れる……乗りたい! 当分、眺めて溜め息の日々に。 (02/23 11:56)

 お蔭でバイクの出し入れが面倒に。

 昨夜、ラジオで聴いた歌が素敵だった。歌声が好き。初めての歌手か。曲名も歌手名も分からない。もどかしい。 (02/24 13:54)

 歌詞の一部を覚えていてネット検索:「下成佐登子 花のささやき 歌詞&動画視聴 - 歌ネット」 (02/24 15:09)

 数日前より、車中での楽しみにダヴィッド・ル・ブルトン著の『歩き旅の愉しみ: 風景との対話、自己との対話』を読みだした。やや学者臭というか説教臭さの感が漂う。

 ふと、歩くことをテーマか歩くに相応しい曲がないかなと思って探してみた。

 歩きの歌: 「歩こう 歩こう わたしは元気歩くの大好き どんどん行こう 坂道 トンネル 草っ原一本橋に でこぼこ砂利道クモの巣くぐって 下り道」 (02/24 22:39)

(頂いたコメントで)歩きの歌パート2:「幸せは~歩いてこない!だーから歩いて行くんだね♪一日一歩、三日で三歩、三歩進んで二歩下がる。人生はワン!ツー!パンチ!汗かき、べそかき歩こうよ!」 (02/24 23:20)

 歩きの歌パート3:「人生楽ありゃ苦もあるさ涙のあとには虹も出る歩いてゆくんだしっかりと自分の道をふみしめて 人生勇気が必要だくじけりゃ誰かが先に行くあとから……」 (02/25 19:11)

 

 上掲書絡みで。散歩……若い頃は通学にしろ通勤にしろ、主に帰り道なんかはしばしば歩きだった。少なくとも一時間はひたすら歩く。バスの便があっても頑なに歩いた。 (02/23 23:45)

 大学は西洋哲学科だったこともあって、古代ギリシャ哲学者の本はかじる。ペリパトス派……逍遙学派の昔から哲学者は歩いて思索する。カントもショーペンハウエルも。

 東洋の孔孟老荘はさておいて、ルソーの「孤独な散歩者の夢想」は高校以来の愛読書。今も座右に。哲学じゃないが、リルケの「マルテの手記」もゴミゴミした雑踏を行く孤独な影。詩人を気取るわけじゃないが、これも繰り返し。

 あるいは西田幾多郎の哲学の途。三木清の「人生論ノート」を手に、高岡の街を歩いたり。淋しさ極まって夕暮れ時に家を出て神通川の土手へ何度も。

 こうした本を読んできた我輩には本書はやや味気ない。ま、少し読んでみるかな。

 読んでたら、ルソー「エミール」もだが、芭蕉の「奥の細道」にも言及。なるほど。だったら、西行も……ちょっと望み過ぎか。 (02/24 00:51)

 

 30日に一度の内科医院へ。1月、年に2度の検診。今回もあれこれ引っ掛かった。いま2つの医院 通院中。新たな診療科の医院が追加か。 (02/25 20:02)

 

 ジェニー・クリーマン著の「セックスロボットと人造肉 テクノロジーは性、食、生、死を“征服"できるか」を読み始めて四日目。

 第一章は、セックスロボット。著者は女性ジャーナリスト。なんだか上から目線が鼻に付く。自分が健全で常識に則った(正義の)存在だと思い込んでる。うざい! 狭い了見で性の有り様を価値判断するな、って言いたくなる。Al付きのセックスロボットの現在も可能性も凄い。画像がないのが惜しい。

  第二章は人造肉テクノロジー。今の牧畜養鶏の環境破壊は凄まじい。人造肉が安全なら食べてみたい。(02/25 20:14)

 

 リチャード・セイラ―著『行動経済学の逆襲 上・下』 (ハヤカワ文庫NF)も、ジェニー・クリーマン著の「セックスロボットと人造肉 テクノロジーは性、食、生、死を“征服"できるか」にて著者を知った。ノーベル経済学賞。もっと早く知っておきたかった。

 著者の共著から: 「人はしばしば、ひどい選択をしてしまった挙句に、あとでひどく後悔するものだ!〔…〕このようなことが起きてしまう理由は、私たち人間は誰でも、習慣化したバイアスという大きな溝に落ちやすいからであり、そのせいで教育、家計、健康管理、譲渡抵当、クレジットカード、幸福、そしてこの地球の問題に至るまで、たびたびひどい失敗に陥りがちなのである。」 (02/26 12:50)

 

 フランシス・ムア・ラッペ著『小さな惑星の緑の食卓―現代人のライフ・スタイルをかえる新食物読本』を読みたい本登録。本書もジェニー・クリーマン著の「セックスロボットと人造肉 テクノロジーは性、食、生、死を“征服"できるか」にて著者を知った。ノーベル経済学賞。もっと早く知っておきたかった。今や古典だな。 (02/26 13:16)

 

 イアン・スチュアート 著の『世界を支えるすごい数学 CGから気候変動まで』(水谷 淳 訳 河出書房新社)を23日(木)読了。数学系の一般書を読むのが好き。まして、イアン・スチュアートとなると即。これで同氏の本は何冊目だろう。

「イアン・スチュアート :イギリスのウォーリック大学名誉教授。数学が専門。『数学の秘密の本棚』『数学で生命の謎を解く』『世界を変えた17の方程式』『自然界に隠された美しい数学』などの邦訳書がある。テレビやラジオにも多数出演。」訳も水谷淳であれば安心。同氏の訳に何冊もお世話になっている。

 本文より:「数学がなければ今日の世界は崩れ去ってしまうだろう。その証拠として本書では、政治、法律、腎臓移植、スーパーの配達スケジュール、インターネットセキュリティー、映画の特殊効果、ばねの製造に数学が応用されていることを紹介していこう。医療用スキャナー、デジタル写真、光ファイバー通信、衛星ナビゲーションに数学が欠かせない役割を果たしているのも見ていく。数学は気候変動の影響の予測にも役立っているし、テロリストやインターネットハッカーから身を守るのにも使われている」

 数学なんて勉強しなくたって生きていける…だけど数学がないと生きていけない、少なくとも生活が成り立たない。数学に縁遠い我々には、数学はほとんど水や空気のような存在か。当たり前すぎて見えない。

「そうした応用の多くを支える数学は、意外にもまったく違う理由で生み出されたもので、直感に従って好奇心のままに導き出されたものも多い。(中略)自分の専門である数学が思ってもみないような使われ方をしていることにたびたび気づいて何度も驚かされた。空間充填曲線や四元数やトポロジーなど、実用にならないだろうと思っていた分野も多く利用されていた。」

  個人的には必ずしも本書で初めて知ったわけではないが、下記の発見など数学に全くの門外漢である吾輩ですら衝撃だった。

 線は太さを持たないもので当然、線の面積はゼロだ。が、「1890年にイタリア人数学者のジュゼッペ・ペアノが、正方形の内部を完全に埋め尽くす連続曲線の作図法を示した。あちこちにペンを走らせて正方形内のすべての点に近いところを通るというだけでなく、すべての点を正確に通過する。このペアノの曲線は、先端が幾何学的な点となっている鉛筆で描けるという意味で確かに「太さはない」のに、きわめて入り組んだ形でくねくねと曲がっていて、同じ領域を何度も通過する。これを入念に制御した形で無限にくねくねさせると正方形全体を覆うことに、ペアノは気づいた。とりわけこの曲線の面積は正方形と等しく、0ではないのだ。」

 数学に限らないが、基礎分野の研究は目先の目的があってやるというものではない。百年経って意想外の分野で役に立つことがあったりする。数学はその最たるもの。数学が思いもよらない有効性や新しいジャンルの発展につながることを不合理な有効性とか呼ぶことがあるらしい。だからこそ面白いのだ。

 宇宙が数学の言葉で書かれているかどうか分からないが、数学無くしての理解はありえないのだろう。数学には純然たる研究のレベルにとどまっているものが膨大にあるらしい。だとしたら、宇宙の究極の理解は遥か彼方の夢ということになる…?

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