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2023/02/07

水鳥は寒さ知らずか冬の面(おも)

 ← チャールズ・ブコウスキー作『郵便局』(都甲幸治  訳  光文社古典新訳文庫) 「代用の郵便配達人になってみるとむちゃくちゃキツい。正職員の連中はひどい雨の日や配達量が多い日には欠勤しちまうし、上司は意地悪だ。それでも働き、飲んだくれ、女性と過ごす、そんな無頼生活を赤裸々に描いた自伝的長篇」

 チャールズ・ブコウスキー作の『郵便局』を仕事の合間の楽しみに読んできた。ほとんど一気読み。チムスキーものはこれで四冊目か。すでにファンになってる? 

 やんちゃぶりは相変わらず。でも、どこか憎めない。天衣無縫に見えて妙に生真面目で仕事をやり切る面もある。それは男の意地なのか、自分の中のプライドなのか、生活苦の故なのか、女への責任感なのか、ハチャメチャのようでいて、何かが一貫している。そこには書くこと表現することへの執念があったから、なのだろうか。

 ヘミングウェイに魅せられていたというが、歯切れのいい短文が続き、恐らくは都甲幸治氏の訳も預かってだろうが、分かりやすく乗りやすい。世間にもだが、読者にも媚びを売る気はさらさらない、チムスキーのその気風の良さが魅力だ。

 郵便局では働いたことはないが、チムスキーの折々の精勤ぶりに、ふと、上京して間もない頃、初めてやったバイトのことが思い出された。

 吾輩は、上京した当初、東販(東京出版販売)にてアルバイトしたことがある。出版販売に本の匂いを嗅ぎとり、何も考えずに募集に応じたのだった。

 ベルトコンベアーから流れるプラスチックの箱に入った本を仕分けする。十数人がベルトコンベヤーを取り巻いており、職場の長らしい図体の立派な奴が常時見張っていて、一瞬も気が抜けない。やったのは僅か三か月だが、その三か月で、筋肉モリモリになった。胸の筋肉があれほど盛り上がったのはあの時期だけだ。

 時間にきっちりしていて、その代わり休憩時間も厳守。15分の休憩時間には、眼前の山のような本を片っ端から読み漁っていた。我が手垢に塗れた本が相当な数 市中に流れたと思うと、なんだか妙な気分である。

 

 ← 休日。晴れ。一ヶ月ぶりに自転車を転がして書店へ。書店では二時間余り、ほとんど立ちっ放し。折々腰を落として本を物色するが、本を手にすると立ち上がる…の繰り返し。ほとんどスクワットである。知り合いから商品券をもらったこともあり、一か月分の本十数冊を纏め買い。いつもは素通りの哲学思想のコーナーでも滞留した。バシュラールの本は在庫なし。帰りにはデパ地下で好きな和菓子も少々。

 過日、ふとケーブルテレビを観たら、我が母校(高校)の女子高生たち。なんと我が高校にダンス部が。しかも20年の歴史。ダンスも披露。キレキレ。創作ダンスもだが、母校への貢献ということで、野球部の試合のチアガールも。思わず録画した。我が校もやるね。 (02/05 23:06)

 吾輩が在校性だったら、チアガールに応援されるのなら、部員の数もギリギリだったし、敢えて野球部に入ったかも……それはないか。

 ← 川面にネッシー発見! 水鳥は寒さ知らずか冬の面(おも)
 

 読メにタラの芽のテンプラの画像と話題。スーパーでしばしば買う。お惣菜売り場ですぐに食べたら美味いんだろうが、大概 一旦 持ち帰り、冷蔵し半日後か翌日、 レンチン。ペシャ~。やはり、揚げたて食べたい。 (02/05 19:05)

 

 テレビでハイエナの特集を。家族愛が強く20から30頭で生活、死体の肉を貪るだけじゃなく自ら狩りをする……などなど。走るのが速く、しかも長距離走れるってこと。何が驚いたって、人間は長距離を走るため、つまり発汗のため体毛を失ったと聞いている。長距離得意なお馬さんも体毛ない。が、ハイエナは体毛ばっちり。じゃ、汗は? 熱は? ワンちゃんは長距離得意だっけ? 犬もだが、ハイエナも口(舌)だけで放熱している? (02/07 00:50)

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