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2022/11/28

肥大 ひだい こだい

 ← ジュディス・L. ハーマン (著)『心的外傷と回復』( 中井 久夫 訳 みすず書房 1996) 「レイプ、児童虐待、ホロコースト、家庭内暴力、戦闘参加帰還兵…具体的なさまざまな症例を通して、トラウマの諸相とその治療のあり方を描く。今後の日本に必至の課題に道をひらく代表的著作。」 下記参照。

 NHKニュースで、アナウンサーは「……こだい……」と。しかしテロップには「……肥大……」と。あれれ、「肥大」は「ひだい」と読むのでは? それとも我輩が間違って覚えてきた?

 すると、コメントで、「「ひだい」と認識してる人が多いけど「こだい」も広辞苑によるとそれもありというのかな」と。 (11/27 18:47)肥大(ひだい)と思い込んでいるので、敢えて辞書を引くこともない言葉。盲点だった。 

 ふと、ジョージ・スタイナー著の『言葉への情熱』 (叢書・ウニベルシタス)のことが思い出されてきた。

「古典古代から現代までの文学・哲学・芸術・科学にわたる該博な知識を基盤に独自の娠界像を提出する「脱領域の知性」の最新評論集。危機に瀕したヨーロッパ文化をユダヤ人の眼で異化しつつ、現代世界の病理を「言葉」の根源から抉る。」という本。

 20年ほど前、本が買えなくて、図書館通いしていた時期。図書館の奥にて発掘。該博の人。再読したいような怖いような。安直な評論家なら本書をネタ元に高踏な評論を何本も書けるかも。 (11/29 18:08)

 内容案内中の娠界像が分からない。

 

 ← 内庭の楓……落葉してスカスカ。淋しい晩秋。 (11/28 13:58)

 白井 聡/望月 衣塑子共著の『日本解体論』 (朝日新書)を読み続けている。スリランカ難民で強制的に拘束されていたウィシュマさんのケース。詳細な記述。入管職員の残虐無道な仕打ちには怒りで怒髪衝天。惨殺だった。まさに読むべき本。 (11/28 05:07)

 

 内庭の楓の紅葉も見納めの日が近い。庭には松葉やら紅葉やら白木蓮の葉っぱが……。掃き寄せるのもひと苦労。

 落葉から髪に強引に話を転回。数年前までは毎月床屋へ。それがいつしか2ヶ月に1度。昨年からは3ヶ月に1度に。伸びたら、髭剃り用の剃刀で適当に……。帽子で不自然さを誤魔化してる。 ひたすら生活防衛。 (11/27 01:35)

 

 書棚のピエール・チュイリエ著『アインシュタインと手押車―小さな疑問と大きな問題』に目が行った。

「アルキメデスが集光鏡で船を焼いたというのは本当なのか?ガリレオの行なった実験はどの程度の有効性を持ったのか?歴史的・社会的状況の中で「科学」をとらえ返し、再考する最新の成果!」という本。

 中学生の頃から、ニュートンやアインシュタインが英雄だった小生、ニュートン本もだが、アインシュタイン本なら手当たり次第に読んできた。89年刊の本書も即座に。今となっては手にする人もいないのか。 (11/29 17:57)

 

 ← 庭の片隅に小さい秋……モミジ? ウルシ系の植物? 降雪に耐えられる? (11/28 14:02)

 ジュディス・L. ハーマン著『心的外傷と回復』が伊藤詩織著の「裸で泳ぐ」の後書きにて言及されていた。我輩は、本書が刊行された1996年に目敏く発見読んだっけ。今では増補版も出てる。関連する本では古典の域か。書庫にあるはず。伊藤詩織氏がどんな受け止めをしたのだろう。 (11/29 00:07)

 内容案内によると:「レイプ、児童虐待、ホロコースト、家庭内暴力、戦闘参加帰還兵など、具体的な様々な症例を通して、トラウマの諸相とその治療のあり方を描く。心の傷とその癒しに関する研究の進むアメリカにおいて、最も代表的な著作とされている。」

 伊藤詩織著の「裸で泳ぐ」の後書きにて本書が言及されていた。我輩は、本書が刊行された1996年に目敏く発見読んだっけ。今では増補版も出てる。関連する本では古典の域か。書庫にあるはず。伊藤詩織氏がどんな受け止めをしたのだろう。再読必須かな。

 伊藤詩織著「裸で泳ぐ」なるエッセイ集を書く際(2021年夏頃)、彼女は本書に出合い、迷子だった感情の合流先を示してくれた、と上掲書のあとがきで書いている。

 「心的外傷……」の序文から「本書はつながりを取り戻すことにかんする本である。すなわち、公的世界と私的世界と、個人と社会と、男性と女性とのつながりを取り戻す本である。」と転記した上で、「それまでふたりの自分として別々に存在していた、「ジャーナリスト」そして「被害者」としての私のつながりを取り戻すことが回復なのだーーそう言われている気がした。」と「あとがき」で書いている。 (11/29 00:37)

 

 書庫を探ってたら本書波多野 完治著『文章心理學の問題』 (1941年)を 発見。初版は1941年だが、手元にあるのは47年のもの。箱入りだったらしいが、箱もカバーもない。父が買った? 読んだ?

 波多野完治というと、その名は学生時代、ジャン・ピアジェの本の翻訳か解説で目にしたような……遠い記憶。

 書庫には未だ何かありそう。 (11/29 16:08)

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