« 梯子の先に待つものは… | トップページ | ヘンデルとハイドンの区別がつかない »

2022/11/16

読書…卑近から壮大まで

 ← ハイノー・ファルケ/イェルク・レーマー共著『暗闇のなかの光 ブラックホール、宇宙、そして私たち』(吉田 三知世/訳 亜紀書房)「2019年4月、ブラックホールの存在が初めて画像で直接証明された。「いくら見つめても足りない。素晴らしく新しいが、なぜか懐かしい」プロジェクト実現のため、世界中の電波望遠鏡のネットワーク作りに奔走した研究者が語る、壮大なサイエンスノンフィクション。」

 音楽のある日々。今はずっとハイドン。1枚のCDを繰り返し。交響曲3曲。本を読んでても気が付くと聞き入っている。ハイドンって今も人気あるの?

 ハイノー・ファルケ/イェルク・レーマー共著の『暗闇のなかの光 ブラックホール、宇宙、そして私たち』を前夜半に読了。六日ほどを費やして。なかなかの力作。

「2019年4月、ブラックホールの存在が初めて画像で直接証明された。「いくら見つめても足りない。素晴らしく新しいが、なぜか懐かしい」プロジェクト実現のため、世界中の電波望遠鏡のネットワーク作りに奔走した研究者が語る、壮大なサイエンスノンフィクション。」

 ブラックホールの画像は、当時、テレビのニュースでも紹介された。本を読むのは好きじゃなかったが、それでもガキの頃から、SFと天文学の本を読むのが好きで、宇宙の不思議な話はSFチックで夢中になったものだ。それがついにここまで来たか、の感が吾輩にすらある。

「第1部 空間と時間のなかを進む旅」と「第2部 宇宙の謎」は、ブラックホール探求の歴史を分かりやすく。理系とは程遠い我輩ですらわかったような気がした。「第3部 世界初のブラックホール撮影への道」はまさに著者の独擅場。ご飯炊きで云えば、中ぱっぱの部分。「第4部 限界を超えて」は、炊きあがったあとの、静かにその時を待つ部分。科学者とプロテスタントである宗教人との両面を体現する著者の述懐。吾輩もそこは淡々と読んだ。

 著者のハイノー・ファルケは、「1966年ドイツのケルンに生まれる。オランダのナイメーヘンのラドバウド大学教授を務める、多くの勲章を授与された宇宙物理学者。2011年、オランダの科学技術者に贈られる最高の賞であるスピノザ賞を受賞。2021年には、天文学者ヘンリー・ドレイパーの名を冠したヘンリー・ドレイパー賞を全米科学アカデミーより贈られる。いずれのもブラックホールの画像を捉えようという着想に対する賞である。その画期的な取り組みは、彼が指導的な役割を果たしたイベント・ホライズン・テレスコープという国際的なプロジェクトによって達成された。」そうこのプロジェクトの中心を担った人物の一人なのである。驚くのはこれだけの偉業をリーダーの一人として成し遂げたのに、今年56歳! 

 イェルク・レーマーは、「1974年生まれ。(中略)現在はドイツの『デア・シュピーゲル』誌の科学記事編集者。」

 訳者の吉田 三知世は、「英日・日英の翻訳者。京都府生まれ。京都大学理学部卒業後、技術系企業での勤務を経て翻訳者となる。訳書に、フランク・ウィルチェック『物質のすべては光』、ランドール・マンロー『ホワット・イフ?』(以上、早川書房)、レオン・レーダーマン『詩人のための量子力学』(白揚社)、アダム・ベッカー『実在とは何か』(筑摩書房)、ケイティ・マック『宇宙の終わりに何が起こるのか』(講談社)、ザビーネ・ホッセンフェルダー『数学に魅せられて、科学を見失う』(みすず書房)などがある。訳書のジョージ・ダイソン『チューリングの大聖堂』(早川書房)が第49回日本翻訳出版文化賞を受賞。」

 このうち、フランク・ウィルチェック『物質のすべては光』やザビーネ・ホッセンフェルダー『数学に魅せられて、科学を見失う』は読んだ。本書で同氏の訳書にお世話になるのは三冊目なのか。

 

 読書の楽しみは、壮大から卑近迄が吾輩の姿勢。次は、下記するように、スティーブ・シルバーマン著の『自閉症の世界 多様性に満ちた内面の真実』 (ブルーバックス)なのである。どちらも極めて人間的なのだと思う。

 

 ← 今日は松の木の枝葉の伐採できず。梯子の天辺まで登って立って、高枝鋏の柄を一杯 延ばしても枝葉に届かない。幹にしがみついて登る体力は最早ない! (11/15 20:58)

 仕方なく周辺の庭木の剪定などを。あと懸案だった母屋の雨樋の掃除を。画像の右上にチラッと見える廂。そこに雨樋。強風で巨木の松の木から枝葉が雨樋に溜まる。雨水が樋から溢れ出す。長い梯子を屋根に立て掛け上ってせっせと清掃。

 この3週間の枝葉の伐採作業で枝葉が納屋に山盛り。どうする? 焚き火は禁止だとか。薪ストーブ? (11/15 21:06)

 ハイノー・ファルケ/イェルク・レーマー共作の『暗闇のなかの光──ブラックホール、宇宙、そして私たち』。一週間弱を費やして、今夜には読了かな。 (11/15 22:06)

 休みの日でも雑用いっぱい。洗濯2回。買い物。昨日は近所の方の家に喪。葬儀。銀行とのすったもんだ。庭仕事。始めたらムキになる性分なので、やり過ぎないよう午後の3時半に作業開始。日没で作業強制終了……のはずだったのに、薄暗くなっても続いて、汗だくに。

 何だか本のタイトルじゃないが、暗闇のなかの光……宵闇の中で頑張った。これだけやっても区切りはつかない。納屋にいっぱいの枝葉はどうする。小分けにして燃えるゴミに出す気力はない。

 焚き火したい! 薪ストーブしたい! (11/15 22:10)

 庭仕事のあとは、シャワー。その際、シュロタワシで排水口の掃除を。排水溝回りも栓もピカピカで綺麗! (11/15 22:12)

 スティーブ・シルバーマン著の『自閉症の世界 多様性に満ちた内面の真実』 (ブルーバックス)を今日から読み出す。

 書店で物色してて何故か目についた。ってことは自分にもその傾向があるのか? 600頁以上の大著。本を手にしたら、びっくり、オリバー・サックスが短いながら序文を寄せてたのが買う(読む)後押しになったかな。 (11/16 01:04)

|

« 梯子の先に待つものは… | トップページ | ヘンデルとハイドンの区別がつかない »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

書評エッセイ」カテゴリの記事

科学一般」カテゴリの記事

恋愛・心と体」カテゴリの記事

写真日記」カテゴリの記事

読書メーター」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 梯子の先に待つものは… | トップページ | ヘンデルとハイドンの区別がつかない »