ブルーベリーじゃないよね?
← 旦部幸博/北川善紀共著『最小にして人類最大の宿敵 病原体の世界 歴史をも動かすミクロの攻防』(ブルーバックス) 「病原体たちが進化の過程で身に付けた、さまざまな感染戦略、生存戦略を紹介します。宿主に寄生することに特化した構造や機能、生態などの高度な進化は、いずれも驚くほどうまくできたしくみで、なかなかエキサイティングな世界です。」
旦部幸博/北川善紀共著の『最小にして人類最大の宿敵 病原体の世界 歴史をも動かすミクロの攻防』を20日(木)読了。著者は二人とも滋賀医科大学医学部病理学講座の方々。細菌やウイルス関連…広くは免疫や医学関係の本は、自分の読書のテーマの一つ。年に数冊は欠かさず読んできた。
本書のテーマは、題名の『最小にして人類最大の宿敵 病原体の世界 歴史をも動かすミクロの攻防』に尽きている。
「私たちのおよそ2000万分の1の大きさのウイルス。ゲノムのサイズもヒト全ゲノムが約62億塩基対、2万2千個のタンパク質をコードすると言われているのに対し、新型コロナウイルスはたった29種類のタンパク質しかもたず、遺伝情報の量も非常に少ない、シンプルな存在。なのに私たちはなぜ新型コロナウイルス翻弄されるのでしょうか。」
そう、本書はコロナ禍前に書き始められ、まさにコロナ禍で中断し、乗り越えようやく書き上げたタイムリーな本。ウイルスや細菌などの病原微生物(病原体)は、人類誕生から現在までの人の死因の累計第一位である感染症を引き起こす。
最初はやや教科書的な記述にめげそうになったが、関心の強さもあって読み続けた。
一読しての感想は、病原体の生き抜く戦略の巧みさ。どうやら病原体との闘いに終わりはなさそう。専門家の方々に頑張ってもらうと同時に、我々も正確な情報を得る必要がある。吾輩の、この分野の新刊情報を追うアンテナも張り続ける必要があるということか。
← 画像は、我が家の庭で発見遭遇した謎の植物。普段、覗き込まない庭の裏手にあった。ブルーベリーじゃないよね? (10/23 19:22)
今日(日)は休み。どんよりしていた空が九時頃には晴れに。お出掛け日和。が、庭仕事を優先。落ち葉の季節。大きな脚立などを駆使して枝葉をせっせと伐採。
いつもなら作業は午後遅めに開始する。やりだすと剥きになってやるので、日没で作業を出来なくさせる。
今日は午前10時半頃から。晴れてはいたが、予報では午後には雨と。が、一向に降らない。雨で作業中断の目論見……当てが外れ、延々と作業。脚立に昇って、高枝鋏やら剪定鋏でせっせと。
まずは、我が家と隣家の境の用水路。そのコンクリート壁面に立って、我が家の生垣が隣家の壁面に迫っているのを伐採。ついで、数日前の裏庭へ。高く佇立している枝葉を脚立に登って伐採。さらに、畑へ。アンズやナシ、キウイ、栗などの果樹の伸びすぎた枝葉をこれまた伐採、伐採。
時間は分からないが不意に突風のような北風が吹きだし、漸く雲行きが怪しく。突如、雷鳴が轟いた。遠くの公園から女の子の悲鳴。二度目の雷鳴も。が、雨は降ってない。作業の手を止めない。
ようやく待望の(?)雨。ポツポツとなので、きりのいいところまでと伐採は続ける。もう意地でやってる。ザーという雨でやっと止める気になった。
いつもの倍はやった。遣り過ぎた。密度の濃い作業。作業時間は四時間に至った。いつもの倍。それでも庭仕事には、やるべきことは山ほど残っている。
作業時間の倍は疲労回復に要する。ああ、今日は潰れた。読書する気になれるか。食事の用意するのも面倒。やりかけの洗濯も干す必要がある。洗濯機の中で燻ってるかも。
作業後のシャワー。珍しくシャンプーを使って。やはり髪……頭髪……頭皮が喜んでる? (10/23 19:19)
← チェーホフ 著『狩場の悲劇』(原卓也 訳 中公文庫) 「殺人事件をめぐる小説原稿に隠された秘密と、読み終えてなお解け残る謎。近代ロシア文学を代表する作家が残した恐るべき大トリック。〈解説〉佐々木敦」
チェーホフ 作の『狩場の悲劇』を22日(土)に読了。仕事の合間の楽しみに車中で読んできた。
チェーホフ作品は、若いころからのファン。文庫に入っているような本はいずれも一度ならず読んできた。ここにきてチェーホフの長編が文庫入り。六月に出たばかり。
翻訳は、原卓也氏。これまた随分と懐かしい名前。昔、同氏の翻訳に世話になった。60年近く昔、同氏訳で世に出ていたらしい。吾輩が知る由もない。
どうやらチェーホフ唯一の長編。楽しみました。はじめ冗長なかパッパ。さすがのチェーホフ。分かりやすくもあり、幾重もの読み……解釈が可能だったり。解説が理解に参考になりそう。その上でなおかつ読者の独自の読解も可能のようだ。それにしても、これだけの作品を24や25歳で書いたとは!
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