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2022/10/10

雨の日は居眠りと読書と音楽

 ← 吉川一義 著『カラー版 絵画で読む『失われた時を求めて』』(中公新書) 「本書は絵画を手がかりに『失われた時を求めて』のエッセンスを紹介。彼が作品で描いた恋愛、同性愛、死、ユダヤ人、スノビズム、時間、芸術論などの主題をわかりやすく案内する。この大作の個人全訳を成し遂げた、プルースト研究の第一人者による最良の入門書。」

 石川 達三作の『金環蝕』も遠藤周作の『沈黙』と同時に数日前にゲット。昭和44年の初版。但し、表紙(カバー)なし。二段組なので、活字が細かく、読むのに難儀しそう。そのうち何とか読みたい。(10/09 22:27)

 他にも古書を数冊。ネットで調べても一切情報が得られない。ある意味稀覯本か。

 ニフティでのブログ。壺中山紫、壺中水明、壺中方丈の三つを2004年から運営している。今、三つのアクセス総数が399万。年内に400万達成成るか。微妙だ。

 今朝未明、このブログ日記に着手する直前、下記するユヴァル・ノア・ハラリ 著の『ホモ・デウス 上 テクノロジーとサピエンスの未来』の下巻を読了した。二度寝を重ねたからか、最後は一気読みである。読ませる。参考文献も(むろん、邦語訳だが)気になるものが多数。読みたい本が増えて困る。嬉しい悲鳴?

 

 仕舞い込んでいたDVDプレーヤーでCDを聴きっ放し。新しいCDは(DVDはもちろんだが)買えない。手元にあるもの数枚を繰り返し聞いている。クラシックだからか、聴き飽きないのが嬉しい。

 

 このところ、富山だけじゃないが、雨の日、寒い日が続く。昨日も雨。今朝も雨音が喧しい。秋晴れは何処に? せっかく中古鳴れどもバイクを買い替えたのに、これでは買い物にすら使えない。

 ま、雨がちの天気なので、休みの日も堂々と庭仕事をサボれるのがありがたいと思うべきか。

 

 吉川一義 著の『カラー版 絵画で読む『失われた時を求めて』』を7日に読了。仕事の合間に楽しんだ。吉川訳『失われた時を求めて』は、リアルタイムで刊行されるごとに読んできた。七年ほど付き合ったことになる。その前に、筑摩書房の世界文学大系の中の井上究一郎訳で、一部…全体の三分の一か…を読んだし、鈴木道彦による抄訳版…三巻のものを読んだ。三度目の正直で、今度こそ全巻読破と、腰を据えて読んできたわけだ。

 上掲の本が出ると知り、読んだ楽しさを味わい返す意味もあって、プルーストの観た絵画作品の数々を楽しんだ。こうした作品の複製を集めたバーチャル絵画館でもあったらなと思う。

 自身の絵画の好みは、プルーストからは随分と離れているが、あくまで彼の世界も包摂した上で、世界が広まったと都合よく理解している。文学の世界も自分なりに広めてきたし…。

 

 ← ユヴァル・ノア・ハラリ 著『ホモ・デウス 上 テクノロジーとサピエンスの未来』(柴田 裕之 訳 河出文庫) 「ついに待望の文庫版登場! 世界的ベストセラー『サピエンス全史』に続いて著者が放つ「衝撃の未来」。カズオ・イシグロ、ビル・ゲイツ、ダニエル・カーネマンが絶賛する面白さと深い考察」

 ユヴァル・ノア・ハラリ 著の『ホモ・デウス 上 テクノロジーとサピエンスの未来』を先週5日に読了。噂に違わず内容の濃い啓発される本だった。単行本が出た四年前、即入手したかった。が、手が出ない。間違いなく文庫版が出る。それまで待つ。数年程度では色褪せない本のはずだし。

「我々は不死と幸福、神性を目指し、ホモ・デウス(神のヒト)へと自らをアップグレードする。そのとき、格差は想像を絶するものとなる」という主張。これだけだと、下手すると軽薄な内容に思われかねないが、サピエンスならではの能力として、大勢が柔軟に協力することを挙げる。その能力は虚構に支えられていると説く。虚構は客観的な現実ではなく、壮大な物語であり道具に過ぎない。だが、その虚構は現実を作り変える力がある。ただし、その物語は一体、誰が作るのか。人間なのか、それともAI…壮大なアルゴリズムなのかもしれない。既に人間は知の牙城を奪われつつある。スマホを常時手放せない事実が歴然とその現実を物語っているのだ。早速、下巻へ。

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