スマホの不調に参った
← 本多 顕彰 (著)『 旅路のはてに―随筆 (1956年)』(カッパ・ブックス)
『シェイクスピア全集 (1) ハムレット』 (松岡和子訳 ちくま文庫)を読み始めた。久々。映画化され、なんとなく映画のイメージが強く、敬遠してきた。でも、やはり読み返したい。読み始めたら、やはり面白い。
これで、ガブリエル ガルシア=マルケス作の『エレンディラ』 (ちくま文庫)を車中で、スタニスワフ・レム作の『マゼラン雲(スタニスワフ・レム・コレクション)』を自宅で…というわけで、意識したわけじゃないが、なかなか重量級の3冊が並んだ。
四回目のワクチン接種。体が熱っぽい。熱で魘されるほどじゃない。体がかったるい。さすがに有休を取った土曜日は庭仕事を避けたが、本はそれなりに詠めるので嬉しい。
それにしても、スマホの不調には参った。今は、ネットはPCだけ。
本多 顕彰 著の『 旅路のはてに―随筆 (1956年)』を今月9日(金)読了。父の蔵書。刊行された年の4刷。仕事の合間に楽しんだ。
著者「本多 顕彰(ほんだ あきら/けんしょう、1898年 - 1978年)は、日本の英文学者、評論家、浄土真宗の僧侶。「愛知県名古屋市の寺院に生まれ、自らも僧籍を有し…(中略)1933年から1966年まで法政大学教授を務め、シェイクスピア、ロレンスなど英文学の翻訳・研究に加え、近代日本文学ほかの広範な評論活動をおこなった」(Wikipedia参照)という。
「夏目漱石、親鸞に関する著作もあり、エッセイストとしても長年執筆を行い、学内事情を暴露した『大学教授』や『歎異抄入門』はベストセラーとなった」というが、吾輩は今日に至るまで全く存じ上げなかった。あるいは同氏翻訳の英文学作品を読んだかもしれない。
時代だろうが、当時は、英文学作品を訳すと、ひと財産になったとか。隔世の感である。本書は、随筆集。二頁ずつの短文が続く。著者の自由闊達な人柄が文章に如実に滲み出ている。失敗談も多々。今の時代のモラルに反する箇所も見受けられるが、鋭い観察眼もあり、ユーモアもあって、それはそれとして楽しめばいいのだろう。
父はいい本を選んだと慧眼を褒めたくなる。
← 竹村牧男〔著〕『西田幾多郎と仏教 禅と真宗の根底を究める』(大東出版社) 「「宗教は深い魂の問題であると共に、世界そのものの根柢の問題であり、また新なる時代の発端の問題である」――西田哲学と仏教思想を時に切り結ばせ時に対決させながら西田の宗教哲学の核心を究明する。」
今月8日(木)竹村牧男著の『西田幾多郎と仏教 禅と真宗の根底を究める』を読了。知人に借りた本。返却の都合もあるので、走り読み。
本書もまた、読了など烏滸がましい。内容案内によると、「「宗教は深い魂の問題であると共に、世界そのものの根柢の問題であり、また新なる時代の発端の問題である」――西田哲学と仏教思想を時に切り結ばせ時に対決させながら西田の宗教哲学の核心を究明する。」(wikipediaより)
西田幾多郎は、あくまで哲学者である。その哲学者の務めは、禅であれ真宗であれ、時にキリスト教であれ、その要諦を論理化することにある。が、そもそも禅的な悟りを明晰な論理の積み重ねで、説明可能だろうか。
かの有名な『善の研究』にしても、「 観念論と唯物論の対立などの哲学上の根本問題の解決を純粋経験に求め、主客合一などを説いて、知識・道徳・宗教の一切を基礎づけようとした」というが、高校時代にチャレンジしたが、ほぼ完ぺきに理解できなかった。
当時、唯円作の説のある『歎異抄』も読んだ。多少は分かったような気分にはなったが…あやうい。
反省の意味もあって、親鸞の『教行信証』も通読したが、跳ね返された。源信の『往生要集』のようなわけにいかない。
著者の略歴は、「竹村 牧男(1948年2月25日 - )は、日本の仏教学者。専攻は大乗仏教思想。学位は、博士(文学)(東京大学・論文博士・1993年)。筑波大学名誉教授、東洋大学名誉教授。東洋大学学長を歴任」(wikipediaより)。
「武道に造形が深く、特に鹿島神流を熱心に実践している」という。
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