皮膚呼吸復活!
← マット ウィルキンソン著『脚・ひれ・翼はなぜ進化したのか: 生き物の「動き」と「形」の40億年』(神奈川夏子 訳 草思社) ケンブリッジ大学動物学部の生物学者である「著者マット・ウィルキンソンは、もともと翼竜の飛行の研究者。つまり動物の飛行運動にかんする専門家で、動物の運動と物理学の関連の研究に情熱を持って取り組んできました」
今日(日曜)の休みは、読書とブログ書き、居眠りに専念。未明に帰宅した際、いつものようにシャワーを浴びて、洗車の汗を流したのだが、数か月ぶりに垢すりもやった。爽快。皮膚の目詰まりが取れて、皮膚呼吸が復活したような。
余談だが、自民党や維新との、統一教会汚染がひどい。日曜のテレビなどの情報で分かったのは、統一教会は、反共組織ではなく、反日団体だとういこと。奴らの正体がいよいよ明らかに。
朝日新聞はどうした? マスコミの責任を放棄したのか。一日だけ、統一教会問題を採り上げたが、あとはなしのつぶて。北日本新聞のほうがマスコミとして遥かにまともだ。
マット ウィルキンソン著の『脚・ひれ・翼はなぜ進化したのか: 生き物の「動き」と「形」の40億年』を14日の夜半過ぎ、読了。十日ほどを費やしてゆっくり読んできた。結構、密度の濃い叙述だった。充実していたというのが実感。
「人間の直立二足歩行はどのように始まったのか? ひれはいかにして肢(あし)になったか? なぜ多くの動物は左右対称なのか? なぜ植物はかたくなに移動しないのか?」といった素朴だが根源的な疑問に答えようとする書。
本書で一番、ドラマチックな箇所は、以下の点を明らかにしたことにある:
「じつは植物は、単細胞生物としては、動物の単細胞生物より移動運動がずっと得意です。単細胞の植物にはかたい細胞壁があり、しっかりと形状を保つことができます。そこにべん毛が付くことで、進む向きをコントロールしながら、水中をすいすいと泳ぎ回ります。一方、細胞壁を持たない単細胞の動物は、形を一定に保つことができないので、べん毛で向きを制御しつつ移動することが不得手。アメーバとして形を変えながら、ゆっくり這うしかありません。しかし、多細胞生物となったとき、両者の形勢は逆転しました。植物は細胞壁のせいで、多細胞化するとほとんど動くことができなくなったのです。一方、動物は、多細胞化すると互いに支え合うことである程度形状を保つことができるようになり、かえって移動運動が得意になりました。」
まさに移動こそが本書のキーワード。ネタバレになるので詳細は書かないが、移動こそ、意識発生の端緒だった。既述したように、「ポピュラーサイエンス本として、今年度の中では、「カルロ・ロヴェッリの 科学とは何か」に匹敵する傑作。意識の発生論がテーマじゃないが、進化論に根差した説明は、類書には比較にならない意識理解に資する。」実に面白い本だった。
マット ウィルキンソン著の『脚・ひれ・翼はなぜ進化したのか: 生き物の「動き」と「形」の40億年』だが、10日ほどを費やして、明日にも読了かな。実に実に面白い。ポピュラーサイエンス本として、今年度の中では、「カルロ・ロヴェッリの 科学とは何か」に匹敵する傑作。意識の発生論がテーマじゃないが、進化論に根差した説明は、類書には比較にならない意識理解に資する。 (08/14 22:03)
この呟きの二時間余りのち、読了した。
10日余りを費やして、明日にも読了かな。実に実に面白い。ポピュラーサイエンス本として、今年度の中では、「カルロ・ロヴェッリの 科学とは何か」に匹敵する傑作。意識の発生論がテーマじゃないが、類書には比較にならない意識理解に資する。
アンドルー・ラング著の『夢と幽霊の書』も相変わらず。半ばまで読んできた……けど何だか退屈だぞ。これじゃ、漱石先生が楽しめるはずはない。もう少し我慢して先を読むか……。この書きぶりでは、突然、読み応えがあるふうになるとは思えない。 (08/14 22:05)
父の蔵書であった秋元不死男著の『俳句入門 (1955年) 』(角川新書)を相変わらず。実に素晴らしい入門書。山本健吉に匹敵するか。我輩にも分かるように、決してやさしくはない話も、噛んで含めるような説明が嬉しい。 (08/14 22:08)
これも明日(月曜)には読了かも。
レベッカ ソルニット著の『ウォークス 歩くことの精神史』が、マットウィルキンソン著の「脚・ひれ・翼はなぜ進化したのか: 生き物の「動き」と「形」の40億年」の参照文献に。 (08/14 23:23)
驚いたことに、レベッカソルニットって、「私のいない部屋」の作者でもある! (08/14 23:26)
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