無惨やな地に顔擦って百合の末
← テッサ・モーリス=鈴木著『辺境から眺める【新装版】 アイヌが経験する近代』(大川正彦訳 みすず書房) 「著者はオーストラリア在住の日本研究者として、数々の著書がある。本書においても、現代思想や近現代史・アイヌ問題など、その緻密な考察と開かれた問題提起は、じつに鮮やかである。戦前に樺太に住んでいた人たちとともにサハリンに向かう終章の紀行文もまた、みごとだ。」
この数日の風雨で百合の大半が散ってしまった。ただ、庭を見て回ったら、風当たりの弱いところはしっかり残ってる。……それにしても、百合の繁殖力の強さ。年々咲く場所が増えてる。
百合って、椿みたいに花がそっくり潔く(?)落ちる。
無惨やな地に顔擦って百合の末 (08/15 13:43)
テッサ・モーリス=鈴木著の『辺境から眺める――アイヌが経験する近代【新装版】』を日曜から読み出した。我輩には全く意表を突かれる視点(視野)の本。
「 長年にわたって、日本とロシアのあいだで議論されている「北方領土問題」。しかし「北方領土」とは誰のためのものなのか。北方領土と呼ばれる島々や、かつては樺太という名だった現サハリンの住民は、二つの巨大国家の交渉を、どのように考えるのだろう。」
「本書は、アイヌを中心に、日本とロシアという国家が先住民族を同化・差別化してきた歴史を詳細に追いながら、辺境という視座から、われわれの「いま」と「今後」を考える。」
「植民地時代の探検家たちがおこなった旅は、帝都の中心から出発し、外に向かい、〈奥地〉にまでいたるものだった。彼らは、植民地支配をおこなう社会の物理的な武器ばかりでなく、知的な武器をも携えて、一つひとつ道を切り拓き、商人、入植者、伝染病がその後を追った。旅から持ち帰ったのは大量の原材料であった。鉱物のサンプル、民族誌学的〈骨董品〉、地図、未知の人びとの話、これらはやがて植民地支配権力がもつ拡張する知識体系のうちに編入されていった。」
「本書でおこないたいのはこの過程を転倒する作業である。〈奥地〉の心臓部から、外に向かい、国家/国民的およびグローバルな帝都にまでいたり、帝都型思考様式を新たに問い直す方法を持ち帰る、そのような旅路への出発である。」 (08/16 01:42)
実に勉強になる。今までがあまりに知らなさすぎたと反省。惜しむらくは、本書が20年ほど前の刊で、参考文献も古いこと。それでも、蒙を拓くには十分。 (08/18 01:34)
← 午前11時過ぎまでは晴れ。気温も急上昇し、一気に35度まで。それが、20分後には突如 降雨。今日はこのままずっと雨。気温も急降下しそう。そんな日、納屋の戸がまた勝手に開いていた。締めに行ったら通路にセミの抜け殻。はたと気付いた。洗濯物! 降るとは知らず干していた! しかも風雨。慌てて洗濯物 取り込みに……。ふーう。 (08/16 11:57)
いつぞや部屋に源五郎(苦し紛れの呼称)が闖入……って書いた。先程、このみんつぶでまさにその昆虫の話題に遭遇。その名もカナブン。ここにお詫びして訂正します。カナブンさん ゴメンね。 (08/16 11:56)
今村 夏子作『むらさきのスカートの女』 (朝日文庫)を読み始めた。
芥川賞受賞当時から目を付けていた作品。題名に惹かれたのだろうか。このたび待望の文庫入り。世評もだが、題名……あるいは表紙画に惹かれたか。まだ数頁だが、読ませる。選択に間違えなさそう。
単行本が売り出された当初から、書店で物色したが見付からない。売り切れ? その繰り返し。我輩とむらさきのスカートの女(の本)とは、ずっとスレ違いだった。書架にはあって、我輩の手がニューと伸びるのを待っていた……のかもしれない。そんなもどかしい日々が3年も続いた。……そこへ文庫入りのニュース。
他の本を買うついでに……失礼。でもまた空振りに、スレ違いに終わるショックを和らげるには、ついでなんだよ、見付からなかったら、またの機会を待つだけさと、自分に言い聞かせる必要があったのだ。……でももう大丈夫。ゲットし、現に読み出しているのだよ。 (08/16 14:47)
← 空港ピアノ……楽しめたのは数分だったけど、駅ピアノも含め演奏に遭遇したのは初めて。嬉しいな。 (08/16 21:19) (頂いたコメントに)思えば生演奏に接する機会がなくなりました。東京在住時代は、ライブハウスに通ったものでしたが。 (08/16 22:43)
アンドルー・ラング著の『夢と幽霊の書』を仕事の合間に読み続けている。すこぶる退屈。期待外れ。
それはともかく、幽霊屋敷。幽霊譚の一つに、家人の寝静まった真夜中に、屋敷の何処からか得体の知れない物音が聴こえてくる……という現象がある。古い屋敷だとギシギシ鳴るのはありがち。
ちなみに我が家は屋敷と呼べる立派な普請の館ではない。ただ、古民家ほどじゃないが、築70年近い農家。土間は父母の寝室や書斎に。トイレや風呂場も同時に改築。
あとは昔のまま。屋根裏部屋もギシギシ鳴る急階段を登る。真夜中、得体の知れない物音の鳴るのは珍しくない。幽霊も怖いが、不審者が忍び込んだのではと、思わず緊張する。そう、8部屋の古い木造家屋に一人暮らし。(08/17 02:02)
(頂いたコメントに)なるほど日本とは事情がまるで違いますね。広大な土地にポツンと住んでると、人影も滅多になく、野生の生き物が仲間のように感じるのでしょうか。日本じゃ耳を澄ますと、遠からぬ車の行き交う雑音、人の通り過ぎる足音などが聞こえる。それでも物音の途絶える瞬間があります。無音。深い闇の中。……闇を静かに切り裂く正体不明の音。自分以外誰もいないはず……なのに人の気配……
我輩が物心付く前、我が家に泥棒が。農村だったし、鍵をする習慣などなかった。当時は家族3世代が同居。今は一人。心細いです。 (08/17 04:55)
そう言えば、昔はネズミが天井裏などを這い回る音がしばしば。近年はとんとご無沙汰。米や野菜などの備蓄がないからかな。
← 庭には謎の植物があちこちに。百合やアオキなどの、一番植物の繁茂している一角にこの植物が割り込んできた。 (08/17 13:45)
モーム作の『人間のしがらみ(上)』 (光文社古典新訳文庫)を読み始めた。
云わずと知れた「人間の絆」。最初は???だった。新訳。旧訳で二十歳台に初読。30代で再読。英語の勉強も兼ねて、原書も。久々。作家が書いた年代もとっくに越えた…… (08/18 15:33)
父の蔵書を物色。父が若い頃……結婚して数年の頃に読んだ? 文庫も新書も活字が細かい。字が小さすぎて読めな~い。昔は平気で読んでた……。
岩波文庫など、紙自体が褐色に。なので、小さな活字は一層ぼやけて……。自分が若い頃に買った岩波文庫たち……老眼鏡を使ってもつらい……書架の中に埋もれてる。 (08/18 15:48)
← 読み友さんのフクロウの画像や話題に接してる。あっちは本物。此方は井波彫刻作品。玄関に。我輩を日々送り迎えし、怪しい人影はないかと見張ってる。睨まれても怖くない。誰かに送り迎えしてもらいたくて玄関に。 (08/18 15:27)
政治の話は好まない〈最近はツイッターに譲っている〉。しかし現下の政治家たちの惨状。反日団体に日本の国民(信者も日本国民)から巻き上げたカネで政治活動し、あるいはカネは韓国へ北朝鮮へ、講演料に群がるエセ政治家に、統一協会御殿に消えていく。なぜ、平気で協力する? しかも罪の自覚がない。日本の政治家はどこまで腐ってるんだ?! (08/18 16:14)
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