特設のコンポスト場を撤去
← 『西行全歌集』(岩波文庫) 「山家集,聞書集,残集,御裳濯河歌合,宮河歌合ほか,西行の和歌のすべて約二三〇〇首を集成した決定版.詳細な脚注・補注を付す」
8日(月)は、ホームセンターで防草シートなどを買い、午後の4時頃から早速通路に貼った。富山は当日、全国で一番の暑さだったとか。作業中、何度となく座り込んだ。座ったら立ち上がれなくなった。水分は十分に摂っているはずなのに。熱中症ではなさそう。
どうやら、空腹もあったようだ。いつもは休みの日は昼前に食事する。が、昨日は午前9時過ぎ。いつもより2時間以上早い時間。うーむ、空腹という敵には気づかなかった。油断。
昨日の作業では、茶の間の窓から、あるいは先月より読書や仮眠の場としている書斎の窓からも眺められる場所にある、特設コンポスト場を撤去した。帰郷し父母が亡くなった年から畑の一角と、この裏の庭の一角に特設したもの。
誰にも知られない場…昨日静かにその役目を終えた。それなりに役に立った…かな。
『西行全歌集』(岩波文庫)を半月ほどを費やして読了。西行については、辻邦夫『西行花伝』など各種の本で親しんできた。先月、書店の岩波文庫のコーナーで本書が目についた。
「山家集」など個々のものはそれなりに手にしてきたが、この際、全歌集にチャレンジするのも酔狂かなと。やや無謀かもしれないが、折々親しみたくなる歌人…謎の人なのである。
半月の短いとも長いとも言いづらい旅だが、やはり足りない。「山家集,聞書集,残集,御裳濯河歌合,宮河歌合ほか,西行の和歌のすべて約二三〇〇首を集成した決定版.詳細な脚注・補注を付す」を生真面目に最後の頁まで眺めましたで終わったとしか言えないか。悲しいね。
← 友寄 英隆著『「人新世」と唯物史観』(本の泉社)「本書は、こうした今日の世界史的状況を念頭に置いて、あらためてマルクスとエンゲルスが示した唯物史観の今日的意義を確認し、そうした歴史観にもとづいて21世紀的な課題についての創造的解明をめざしたものである」(「はじめに」より)。
友寄 英隆著の『「人新世」と唯物史観』を6日(土)に読了した。知人に借りた本。出版社も初耳。読んだと云えないかもしれない。斎藤 幸平著の『人新世の「資本論」』 (集英社新書) に納得できずに書き下ろした書のようだが、正直、教条的な感があって、やや期待外れに終わった。
← 浅田 次郎作『月島慕情』 (文春文庫) 「表題作ほか、ワンマン社長とガード下の靴磨きの老人の生き様を描いた傑作「シューシャインボーイ」など、市井に生きる人々の優しさ、矜持を描いた珠玉の短篇集」
浅田 次郎作の『月島慕情』を8月5日に読了。読書メーターで敬愛する方の感想を目にし、入手した本。浅田氏にはかねがね関心を抱いてきたが、これが契機と。読み出してもっと早く手にすべきと感じた。どの作も、「市井に生きる人々の優しさ、矜持を描いた珠玉の短篇」というのがしみじみ実感させてくれる。吾輩ごときが感想を書く必要もないだろう。
← 堀田 善衞 (著)『時代と人間』(徳間書店) 「「乱世」の時代を生きた人物について述べながら、歴史の中の「観察者」ということの意味を考える。全13回にわたって放送された「NHK人間大学 時代と人間」のテキストを単行本化。」
堀田 善衞 著の『時代と人間』を先月25日だったかに読了した。読み始めた頃、次のように書いた「『広場の孤独』『漢奸』での芥川賞作家だが、肝心の小説は入手は難しい。若いころに読んだきり。未だに再読が叶わずにいる。高岡市の出身だが、大きな括りでは富山県出身の作家ということもあり、『ゴヤ』四部作や『定家明月記私抄』(正続)あるいは『方丈記私記』など、かなりの著作を読んできた。」
さらに続けて、「戦争を知る世代の作家ということもあり、戦後の日本での国際派作家の堀田氏は吾輩にとってもある種の指針で在り続けた。 この上は、何とか早く、『広場の孤独』『漢奸』などを入手できるよう、願っている。」とも。
先月の本だが、追記だけしておきたい。
今の時代、それなりに国際的に活躍する作家も珍しくはなくなっている(のか)。だが、吾輩の世代にとって、特に若いころは数えるほどで、畏怖の念をもって彼ならどう考えると、つい意見を聴きたくなる大人の作家の一人だった。
そう思うのは有識者でも多いようだ。以下のようなサイトがあるくらいなのである:
「復刊記念特別WEBサイト 堀田善衞「時代と人間」 - 「時代と人間」通信 第1回」
← 稲垣 栄洋 著 『身近な雑草の愉快な生きかた』(イラスト:三上 修 ちくま文庫) 「本来か弱い生き物であるはずの雑草は、さまざまな工夫により逆境をプラスに転換して、したたかに生きのびてきた。(中略)全50種の雑草に付けられた繊細なペン画イラストも魅力。」
稲垣 栄洋 著 の『身近な雑草の愉快な生きかた』を5日(金)に読了した。著者の本としては2冊目、関連の本としては、つい最近、多田 多恵子著の『したたかな植物たち 秋冬篇』 (ちくま文庫)を先月23日に読んだばかりである。吾輩は格別植物好きというわけではない。むしろ逆で、庭仕事で雑草に日々悩まされている。別に敵視するつもりもないが、なんとも思い通りにならない現実に、これはこれでとんでもない生き物の世界が身近に跋扈していると思い知っているがゆえの読書なのである。
愉快な生き方、したたかな生き方、コンクリートだろうと跳ね返す能を持つ植物たち。ただし、個々の種類を見ると、栄枯盛衰ではないが、1か所に絞って観ると、以前とは違う植物が蔓延っていたりする。様相は千変万化している。結果としてしたたかに見えているだけなのだろう。
今日も吾輩は、ホームセンターで防草シートを20メートル分を買ってきた。表の庭から裏庭へ続く、苧環(や皐月)の道に敷いた。午後の4時から作業開始で、2時間を費やして精根尽きた。何度、暑さにめげたものか。
雑草という名の植物はないとか。関連の本を読む機会は途絶えそうにない。
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