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2022/07/21

悲しい雛壇仕舞い

 ← 播田安弘著『日本史サイエンス〈弐〉 邪馬台国、秀吉の朝鮮出兵、日本海海戦の謎を解く』(ブルーバックス) 「歴史とは、人と物が時間軸・空間軸の中をいかに運動したかを記述するものである。(中略)日本史の「未解決事件」に「科学」を武器に切り込む!」

 播田安弘著の『日本史サイエンス〈弐〉 邪馬台国、秀吉の朝鮮出兵、日本海海戦の謎を解く』を読了した。『日本史サイエンス 蒙古襲来、秀吉の大返し、戦艦大和の謎に迫る』に続くもので、実際壱も面白かったので、弐も早速手を出した。

「歴史とは、人と物が時間軸・空間軸の中をいかに運動したかを記述するものである。(中略)日本史の「未解決事件」に「科学」を武器に切り込む!」というもので、「【謎の一】邪馬台国はどこにあったのか?」は、「古代史最大の謎に、皆既日食の観測と『魏志倭人伝』の科学的解読から迫」るもの。

「【謎の二】秀吉は亀甲船に敗れたのか?」は、「文禄・慶長の役で連戦連勝だった豊臣秀吉軍は、なぜ朝鮮から撤退したのか? 李舜臣が乗ったとされる「亀甲船」は実在したのか?」を探るもの。秀吉が何故、朝鮮(その先の明)に攻め入ろうとしたのかは、いろいろ説があるようだが、小生は若いころから、ポルトガルやオランダ人らの情報で、世界でヨーロッパの連中による植民地獲得競争が激烈であり、日本にもいずれやってくるし、日本も負けずに…という発想があったのだと勝手に忖度していた。近年、資料から真相が見えつつあるようだ。

「【謎の三】日本海海戦で日本はなぜ完勝できたのか?」は、「日露戦争の最終決戦・日本海海戦で、日本海軍はなぜロシア艦隊を壊滅させることができたのか?」を探るもの。いずれも船の設計の専門家ならではの着眼視点が満載。

 ちなみに、著書のプロフィールは(本書によると)「1941年徳島県生まれ。父は造船所経営、母の実家は江戸時代から続く船大工「播磨屋」の棟梁。艦船の設計を夢見て三井造船(当時)に入社、大型船から特殊船までの基本計画を担当。半潜水型水中展望船、流氷砕氷船「ガリンコ号2」、東京商船大学(当時)のハイテク観測交通艇などを開発、主任設計。(以下略)」と本格的。

 例えば、古代において渡るに至難の対馬海峡。卑弥呼は何故に可能だったのか。帰ってこれるという確信があったはず。その謎を解く鍵は出雲大社にあるという:「現代人でも至難の業! 卑弥呼の船はなぜ大陸から帰れたのか(播田 安弘) | ブルーバックス | 講談社(3/4)

 この一点だけでも著者の分析の鋭さが歴然である。ま、とにかく歴史には科学の目が必要だという、ある意味当たり前のことを著者は説得力を持って示してくれている。

 

 ← 「うれしいひな祭り!」(2014/02/08)

 奥の元部(仏間)に屋に飾ってあった雛壇を店仕舞いした。雛飾りを蔵で預かって10年余り。仏間に飾ってから…さらに持ち主が仕舞いに来ると言ってから10年近い。もう来ないだろう。法事の際も何も言わなかった…吾輩が住職と談話している間に、家の中を見て回ったのに…。

 一人で収めるのは至難の技。出来れば13回忌法要前に片付けたかった。でも一人じゃうんざり。今日は庭仕事したかった。午後から雨の予報。降りだす前に外へ……が、生憎と雨のほうが先に来た。

 作業する気持ち満々になっていたし、外は雨だし、家の中での長年の懸案だった雛壇仕舞いを断行することに。各種の箱が一杯。人形や飾り物をどの箱に仕舞うか、知恵の輪を解くようで厄介至極だった。何と三時間半を要した。少し気が軽くなった。 (07/21 19:50)

 ただ、いつかは姪らと一緒に雛祭りを祝うとか、せめて型付け作業を一緒にという淡い期待…夢は惨めに砕け散った。

 とりあえず、元の箱に仕舞った。箱も古びているが、人形や真っ赤な敷布なども老朽化している。もともとは高かったのだろうが、作りは仏壇と同じでチャチで、壊れやすい。

 中古品として引き取ってもらうのも難しい。箱のまま、日の目を見ずに朽ちていくのかもしれない。

 

 ゴッドファーザーを録画で(前編)。これで何度目だろう。マーロン・ブランドもアル・パシーノもカーンの演技も素晴らしいし、音楽や映像もいい。名作だろうな。 (07/21 20:33)

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