テロの時代が始まるのだろうか
← チャールズ・コケル 著『生命進化の物理法則』(藤原 多伽夫 訳 河出書房新社) 「生物の形や行動はすべて物理法則に支配され、決められていることを明らかにする画期的な科学本。DNAや細胞などのミクロから動物の生態、人間と地球外生命までを科学で解き明かす。」
13回忌法要の日の最後の三日前になって慌ただしく動き回る羽目になった。二日前になって、香典返しを準備するなど、ギリギリ。
海堂 尊作の『奏鳴曲 北里と鷗外』を今朝未明から読み始めた。研究書ではなく、小説仕立て。ま、いっか。エリフ・シャファク作の『レイラの最後の10分38秒』と交互に。世界のあまりの違いに戸惑う。
今日、昼前、ふとテレビをオンにしたら、安倍元首相が手製の銃で撃たれ、心肺停止で病院へ、というニュースがいきなり。
奈良で選挙の応援演説中だった。同氏は午後、死亡が確認された。犯人は自衛官の経歴があるとか。政治的な意図はないとも供述しているらしい。
政治テロ。テロの時代が始まるのだろうか。安倍元首相には、反感以外抱いたことはない。そもそもアベノミクス自体、茶番だと当初から思っていた。メッキは既に剥がれている。なのに、政界に隠然…じゃなく公然たる影響力を持っていることに嫌悪感すら抱いていた。
弔い合戦じゃないが、タカ派の連中…勢力が騒ぎ出すんだろうな。
チャールズ・コケル 著の『生命進化の物理法則』を読了した。先月初めだったか、書店で本の物色をしてて発見遭遇した本。
3年前に刊行で、初版のまま。つまり、ずっと置き去りだったってことか。自分も見逃していた?
「生物の形や行動はすべて物理法則に支配され、決められていることを明らかにする画期的な科学本。DNAや細胞などのミクロから動物の生態、人間と地球外生命までを科学で解き明かす」という趣旨の書は、生命進化に偶然性(や中には神秘性)の類いを思い入れしたい向きには、題名からして拒否感を抱かせるかもしれない。
自分がもしかして嘗て本書を仮に手にしても、すぐに棚に戻していたのかもしれない。
本書は、本文は300頁ほどだが、原注が充実してて、少なくとも翻訳されている箇所は欠かさず読むものだから、内容の濃さもあって、読了に1週間以上を要した。でも、それだけの中身の濃さだった。
著者は言う:「生物は、物理法則と調和し、それに促されるように振る舞う分子の集まりだ。宇宙のほかの場所でもそうだろうと予想している。この挙動全体のなかで、このプロセスを進める生物はそれ自身が物理法則に縛られる。本書では……私たちが生命と呼ぶことにした繁殖と進化が可能な物質の普遍性に、もっと注目していきたい」。
さらに:「私が意外に感じたのは、……電子からゾウの体まで、生命の階層のあらゆるレベルで、単純な物理法則が特徴の形成や選択にあまりにも深くかかわっていることだった。私は物理法則が生物の身体をどのように形成しうるかは十分に理解していたものの、物理的原理がまるで無数の触手を伸ばしたかのように、生命の構造全体に行き渡っているその浸透の深さに畏敬の念を抱いた。……生物学と物理学は切り離せない関係にある、つまり生物にとって物理法則は「沈黙の司令官」であると言われても、驚いたりはしないだろう。本書では、個体群から原子のスケールまで、生物の見事な単純性を示していくつもりだ」。
生命を物理学で極める…。そんな不遜な思いは著者は抱いていない。銀河系に限っても、惑星は数千個発見されている。その中で、生命の存在が期待される惑星も少なからず。
だが、我々が知っている生命は地球だけ。となると、そもそも物理法則や化学の描き得る生命が他にどんな存在があるか、我々はまだ全く知らないのだ。法則は通底していも、我々の想像を遥かに超える形態がありうる余地は皆無でないはずなのである。
物理学(生物学)でのブライアン・グリーン著『時間の終わりまで 物質、生命、心と進化する宇宙』以来の、今年の収穫の書だった。
← 庭の草むしり作業など、凡そのことは終えてホッと一息。最後に今日のアガパンサス叢を撮影。
今日は墓掃除。周辺の草むしり。その後は庭の掃除に草むしり。玄関先の片付け作業。バイクもトイレの眼下に移動させた。車を3台停められるように(多分、寺の駐車場で間に合うはずだが)。夕方、スーパーで買い物。その際、家の仏壇用の花や果物。寺での法要のあと、我が家に親戚の者が来るだろうから、夜には家の中の掃除を少し。 (07/08 18:49)
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