不確実性を噛み下せず
← イアン・スチュアート 著『不確実性を飼いならす 予測不能な世界を読み解く科学』(徳田功 訳 白揚社) 「天気予報や世論調査、新薬の臨床試験や株価予測など、いまや現代社会に欠かせない不確実性の科学は、いかにして生まれ、どのように利用されているのか?」
イアン・スチュアート 著の『不確実性を飼いならす 予測不能な世界を読み解く科学』を昨夜半近く読了した。下記したように一般向けと言いながら、彼の著書の中でもやや高度な内容。一週間を費やしてゆっくり読んできたが、消化どころか嚙み下すことすらできなかった。
著者によると、本書の大半は、人間がどのようにして「知らないのを知らないこと」に立ち向かい、「知らないのを知っていること」に変えてきたかを語っている。不確実性を6世代に分けて縷々噛んで含めるように説明してくれている(それでも、我輩には難しいと感じることも)。不確実性の奥にはカオスが潜んでいる。だが、そのカオスは決定論でもあるからびっくり。
量子力学とアインシュタインの重力理論との相性の悪さは有名。とうとう今日に至るまで婚姻はならず。その解決策を本書では示唆している。カオスの理論を踏まえると、量子の不確実性は、まったく不確定ではないのかもしれない…と。
そのカオス理解の成果の一つが心臓のペースメーカーの事例。スパイラルカオスを制御することで、従来のペースメーカーよりもはるかに小さい電圧を用いて、規則的な拍動を回復させることができたというのだ。
あるいは、カオス制御は今や宇宙飛行でも使われているとか。日本の探査機「ひてん」も、燃料のほとんどを使い果たしていたのが、このカオス制御で宇宙塵の観測という使命を果たしたとか。
我々は、本書が書かれて以降、新型コロナ禍に見舞われた。二年余りにも渡って世界を混乱に陥れることになるとは誰が予測できたろう。「知らないのを知っていること」に変えてきたというが、ある意味、改めて「知らないのを知らないこと」が想像以上にあるだろうと感じさせられた読書体験だった。
池内 了著の『江戸の宇宙論』 (集英社新書)だが、仕事の合間に読むつもりでいた。ギックリ腰で会社を休む羽目になり、手が出せずにきた。イアン・スチュアートの本を読了したので、次は「はじめに」だけで頓挫している本書を読むことに。面白そう。
イアン・スチュアート著の『不確実性を飼いならす——予測不能な世界を読み解く科学』をこの一週間ほど読み続けている。
スチュアートの本としてはかなりハード。だが、内容は深い。リーマンショック…経済や気候にまで話が及ぶとは意外だった。本書が書かれた当時はトランプ大統領だったが、パリ協定を離脱したそのトランプへの怒り…危機感が本書執筆の引き鉄になったのではと憶測したくなるほど。
東京近郊のマンションが高騰しているとか。富裕層が買う…。だが、外国人が投資目的で買うことが高騰の一因になっているのでは? 円安政策で、日本はチープな国になっている。マンションに限らず土地などの不動産もかなり割安。日本の風俗に働く女性も外国人には安く買える。国の政策で女性が安く売られてる? 外国人といっても中国がメインだろう。韓国は今、厳しいらしいから。 以下、コメントを頂き、あれこれお喋りできた。
我が家は風通しがすこぶるいい。夏は熱い風が、冬は冷たい風が吹き抜けて……いかない! 家の中を経めぐる。農家風な建物。昔は夏や冬をどうやり過ごしていたのやら。 (06/21 14:10)
富山も蒸し暑くなってきた。家では熱いお茶一辺倒だったのが、最近は冷たいお茶もしばしば。別に熱いに冷たいお茶を混ぜるってことではない。交互に、である。いや、昨夜は冷たい飲み物をがぶ飲み。空のペットボトルが一気に溜まった。冷蔵庫の飲料も残りすくなに。体を水分が通り抜けていく。体表から蒸発してく。
まだ扇風機に頼ってる。真打ち……エアコンの登場はまだ。
ふと考える。エアコンを我慢して冷たい飲み物をがぶ飲みしたら、飲料代が電気代より高くつくのではなかろうか。実際、エアコンを作動させて湿度も下がり、室温も下がると、飲み物はあまり欲さずに済む。(06/21 14:10)
← 今日も庭仕事。駐車場脇に固まる土。今まではコンクリートブロックを並べ敷いたみっともない状態だった。固まる土は数年後には苔が生えるはず。使っていたコンクリートブロックは、庭の奥の用水路へ。落ち葉などが零れないよう、壁を作った。さらに、茶の間の窓外の一角にテント用の巨大なシートを敷いた。防草シートとして。年々草むしり作業がきつくなる。雑草の生える面積を減らしたいのだ。昨日凡そはやった障子紙貼りの、残りの作業は後日に。 (06/21 19:00)
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 柴ストーブを脇目に数学エッセイを堪能する(2024.12.10)
- 俳優の中山美穂さん死亡(2024.12.09)
- しらすとちりめんじゃこの違い(2024.12.06)
- ハン・ガン著『菜食主義者』を読んだ(2024.12.05)
- 「日本航空123便墜落事故」(事件)の真相解明を!(2024.12.02)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 柴ストーブを脇目に数学エッセイを堪能する(2024.12.10)
- 俳優の中山美穂さん死亡(2024.12.09)
- しらすとちりめんじゃこの違い(2024.12.06)
- ハン・ガン著『菜食主義者』を読んだ(2024.12.05)
- 「日本航空123便墜落事故」(事件)の真相解明を!(2024.12.02)
「書評エッセイ」カテゴリの記事
- 柴ストーブを脇目に数学エッセイを堪能する(2024.12.10)
- しらすとちりめんじゃこの違い(2024.12.06)
- ハン・ガン著『菜食主義者』を読んだ(2024.12.05)
- 「日本航空123便墜落事故」(事件)の真相解明を!(2024.12.02)
- 立山に 降り置ける雪を 常夏に…疑問(2024.12.01)
「恋愛・心と体」カテゴリの記事
- 柴ストーブを脇目に数学エッセイを堪能する(2024.12.10)
- 俳優の中山美穂さん死亡(2024.12.09)
- しらすとちりめんじゃこの違い(2024.12.06)
- ハン・ガン著『菜食主義者』を読んだ(2024.12.05)
- 「日本航空123便墜落事故」(事件)の真相解明を!(2024.12.02)
「写真日記」カテゴリの記事
- 柴ストーブを脇目に数学エッセイを堪能する(2024.12.10)
- 俳優の中山美穂さん死亡(2024.12.09)
- しらすとちりめんじゃこの違い(2024.12.06)
- ハン・ガン著『菜食主義者』を読んだ(2024.12.05)
- 「日本航空123便墜落事故」(事件)の真相解明を!(2024.12.02)
「読書メーター」カテゴリの記事
- 俳優の中山美穂さん死亡(2024.12.09)
- しらすとちりめんじゃこの違い(2024.12.06)
- ハン・ガン著『菜食主義者』を読んだ(2024.12.05)
- 「日本航空123便墜落事故」(事件)の真相解明を!(2024.12.02)
- 入浴も体力消耗の因?(2024.11.28)
コメント