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2022/06/16

ギックリ腰が悪化しないように

 ← 野口悠紀雄 著『円安が日本を滅ぼす 米韓台に学ぶ日本再生の道』(中央公論新社) 「日本はいま先進国の地位を失う瀬戸際に立たされている。この間経済発展を遂げてきた米・韓・台との比較から、日本の問題を炙り出す。日本復活のための方途を具体的・包括的に論じる。」

 昨日の障子紙剥がし作業でギックリ腰を再発。夜半になっても変わらない。直りかけていて、つい油断したのだ。一旦、体を横たえると、起き上がるのが難しい。正月の三週間に渡る会社休みとはならないでほしいね。

 ブログを2004年に開設して18年。三つのブログを運営。合計のアクセス数が397.7万。年内の400万は微妙。 (06/16 22:24)

 

 

 小選挙区10増10減。アダムズ方式。学者にはこれしかない? 都会が増え、地方が減る。ますます人口などの都市部への一極集中が加速する。地方が廃れる一方。日本の地盤沈下も加速しそう。 (06/16 22:42)

 

 野口悠紀雄 著の『円安が日本を滅ぼす 米韓台に学ぶ日本再生の道』を14日(火)読了した。

「日本はいま先進国の地位を失う瀬戸際に立たされている。この間経済発展を遂げてきた米・韓・台との比較から、日本の問題を炙り出す。日本復活のための方途を具体的・包括的に論じる。」という内容。

「一人あたりGDPがOECD平均に追いついたのが1970年代の初めだった。この時に日本は先進国の仲間入りをし、一時はアメリカより豊かになった。しかし、1990年代の中頃以降、日本の成長がストップし、日本はさまざまな国に抜かれた。これを食い止めなければ、約50年間続いた日本の先進国の時代は終わってしまう。本書は、賃金を中心に、日本経済の衰退がなぜ生じたのか、それを克服するには何が必要かを考える。」つまり本書は野口氏の強い問題意識の書なのである。

 野口氏は、『「超」整理法』などで有名な方だが、小生が同氏の本を手にするのは初めて。14日の日記にも書いたが、「現状の日本の惨状を憂えて読む。著者は東大工学部前卒、大蔵省上がりの学者。日本の経済や現状を並みじゃない、テレビじゃ顔を見ない方の分析で。日本の四半世紀以上のデフレ。日本経済の成長は1990年で頭打ち。一人当りGDPや賃銀などが韓国や台湾より低くなりつつある。主因は経済構造改革じゃなく、賃銀カットや安売り合戦に走ってしまった……。」のである。

 1980年代にはあった既得権益にしがみつき、時代の変遷に対応することなく、為替相場に介入することで、円安構造の日本にした。企業の努力は放棄し、労働組合を破壊し、労働者の勤務条件を劣悪にし、賃金を抑え、パートや派遣で働く人を増やし、社会ではスーパーなどの安売り合戦が横行するようになった。日本人同士で首の締め合いが長年続くようになった。

 サービスとは配送代を減らすとか値切るとか、つまり、労働者の待遇を切り詰めることに他ならなくなった。そんな愚かな経済構造に雁字搦めされている中、アメリカや韓国や中国や台湾や東南アジアは着実に、あるいは飛躍的に成長を遂げてきたのだ。

 日本だけが落伍者となった。そんな政権がまだまだ続く…。

 現状の日本に少しでも危機感を抱くなら、本書の一読を薦める。

 

 

  ← 文春オンライン特集班『娘の遺体は凍っていた  旭川女子中学生イジメ凍死事件』(文藝春秋) 「わいせつ写真の要求、自慰行為の強要――中学校入学間もない凄惨なイジメ。だが学校はイジメを認めず、心に傷を負った少女はある日、忽然と消えた。そして38日後――。遺体は雪の中から発見された。凄惨なイジメの実態、不可解な学校の対応。遺族・加害者・関係者に徹底取材した文春オンラインの報道は全国的な反響を呼び、ついに第三者委員会の再調査が決定した。北の大地を揺るがした同時進行ドキュメント」

 

 文春オンライン特集班による『娘の遺体は凍っていた  旭川女子中学生イジメ凍死事件』を15日(水)読了した。冒頭の本と併せ二冊を二日の間に読んだことになる。

 事件の概要を知りたい方は:「「娘の遺体は凍っていた」14歳少女がマイナス17℃の旭川で凍死 背景に上級生の凄惨イジメ《母親が涙の告白》 | 文春オンライン

 

 昨年だったか、「1989年、東京足立区綾瀬。史上稀にみる凶悪な少年犯罪が起こった。法廷で犯人とその親たちが語った恐るべき事実とは。丹念な取材で衝撃の事件の全貌を描く力作ノンフィクション」である、佐瀬稔 著『女子高生コンクリート詰め殺人事件』(草思社文庫)を読んだことがある:「ナミアゲハの行方

 凄惨な事件が繰り返される。表沙汰にならない<事件>も相当数に上るだろう。知らなければ知らないで済まされる…のだろうか。本書を一読をと薦めるのも辛い。だが、目を背けていればいいってものではないだろう。

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