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2022/04/22

ウクライナカラーは叶わないのか

 ← 村上 春樹作『女のいない男たち』(文春文庫)「「ドライブ・マイ・カー」「イエスタデイ」「独立器官」「シェエラザード」「木野」他全6篇。最高度に結晶化しためくるめく短篇集」

 

 村上 春樹作『女のいない男たち』を21日未明に読了。仕事の合間の楽しみに読んできた。もっとさくさく楽しんで読めるはずが、予想外に仕事が忙しくなったこと、合間に青柳いづみこ氏のエッセイを楽しんだこともあって、一週間を費やした。

 その前に手にすること自体、躊躇ってきた。題名の「女のいない男たち」に、ギクッ俺のことかと書店で手にできないできた。

 だが、題名の意味するところは吾輩の杞憂とは真逆だった。村上氏によると、「いろんな事情で女性に去られてしまった男たち、あるいは去られようとしている男たち」とのこと。最初から女性に相手にされない吾輩とは雲泥の差の世界。

 いろんな評を読むと、女性には子宮があり、したたか。一方、男は軟弱で女性の心身など最初から理解など不能なのであり、関係の清算をするのも、この作品集では男性ではなく、女性なのである。

 むしろ、村上氏の小説では女性を…というより女を玩具にし弄ぶ男は登場しない。村上氏の優しさなのか。あくどいしたたかな奴らも男にはいるように思える。少なくとも社会の悲劇を鑑みると、声を上げることもできずに沈んでいく女性が少なからずいると思える。

 吾輩は、村上氏の長編はまだ数編しか読んでいない。男女のドロドロの世界を描いた作品もあるに違いない。小説の語りの巧みさを感じつつも、読後感としては、何処か物足りなさも感じたのは否めない。

 

 

 ← ロシアが近く一方的な勝利宣言 出しそう。ウクライナカラーは叶わないのか。 (04/22 00:05)

 

家計の金融資産、21年末に初の2000兆円超 現預金滞留: 日本経済新聞」によると:

「日銀が17日発表した2021年10~12月期の資金循環統計(速報)によると、21年12月末時点で家計の金融資産は前年同期比4.5%増の2023兆円と、初めて2000兆円を突破した。増加は7四半期連続。新型コロナウイルス禍で個人消費の抑制が続いて現預金が積み上がり、年末のボーナス支給も押し上げ要因になった。」とか。

 さらに、「企業が持つ金融資産は1279兆円。しかも、「年明け以降は個人消費が弱まっており、現預金がさらに滞留する可能性がある」とか。

 こんなに貯め込んでどうする。他人の懐を心配しても仕方ないが、使われないで仕舞われたまま、箪笥の肥やしになっていくのか。資産の大半は一部の富裕層のものだろう。相続されるのは富裕層の関係者。

 一方で、個人金融資産が20年で3.4倍になった米国に比べ、1.4倍の日本は、アメリカなどに比べ相対的に沈んでいる。株などに投資するアメリカに比べ、預貯金が主体の日本なので(金利・利子もない!)この傾向は強まる。

 日本の富裕層は、使い道がない(思い浮かばない)なら、せめて税金として国に収めたらどうだ。消費税なんて、金持ちの資産課税を減らすために導入されたもの。消費税が日本の不況の最大の元凶なんだし。二十年以上に渡るデフレは、消費税不況だね。あと、財務省や金融当局の金利や為替政策。企業が苦境に陥ると、円安にしたり円高誘導して企業の自助努力を放棄させた。努力しなくても国が助けてくれる。変革革新など敬遠する。そのうちに世界にアメリカに中国に東南アジアなどに置き去りにされていった。

 税務当局の頑迷固陋ぶりには呆れ果てるよ。

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