山鳥の尾のしだり尾の
「シリアの人びとが突然、日常を奪われてから10年。世界で最も多くの避難民を出したシリア内戦は、“第二次世界大戦後、最悪の人道危機”といわれます。いまも終わりの見えないこの内戦は、どのような10年を辿ってきたのでしょうか。」
「5つの数字で知る シリア内戦10年の被害 空爆、砲撃、包囲攻撃……。2011年に内戦が始まって以来、シリアでは一般市民の命が危機にさらされ続けてきました。また反体制派が統制する地域では、医療従事者さえも命を狙われています。「反政府=テロリスト」と認定され、政府による迫害や攻撃の対象となっているからです。」(情報は、「シリア内戦特集 避難民1300万人の危機とは | 国境なき医師団日本」より)
内戦避難民 1300万人! 今じゃ日本では全く報道しない。知らん顔か。あるいは、白人やヨーロッパに関係することは大々的に報道するが、シリアなどアラブのことには冷淡というダブルスタンダードなのか。ロシアがやったことは同じなのだが。(03/06 02:37)
← ジェイン・オースティン 著『ノーサンガー・アビー』(中野 康司 翻訳 ちくま文庫) 「小説の読みすぎでキャサリンの妄想はとんでもない方向に…。オースティン初期の辛口ラブコメディー」
ジェイン・オースティン 作の『ノーサンガー・アビー』を5日に読了。自宅では大作に付き合っているので、已む無く仕事の合間に読んできた。「17歳の平凡な少女キャサリンは、リゾート地バースで恋に落ち、由緒あるお屋敷に招待されて有頂天。古めかしいお屋敷で、愛読中のゴシック小説に出てくるようなホラー体験ができる、と大喜びでノーサンガー・アビーに出かける。ところが……」といった内容で、オースティンの初期作品。
本書の特徴として、一つは主人公が特別な美女(美少女)でもなく、特別な才能を持つわけでもないことがある。せいぜいとんでもなく想像豊かな前向きな性格が人に好かれると言えるくらいか(尤も育つ従い美しい女性になったとなっているが)。
もう一つは、ゴシック小説を揶揄というかパロディ化している点。そんな格別な仰々しさがなくても小説は成り立つという主張があるようだ。
小説がまだ芸術性という点で詩より下に見られていた時代に在って、若きオースティンは、小説は素晴らしいと、作品の中で主人公たるキャサリン(やほかの人物ら)に堂々と小説を読み浸らせる場面を何度も仕込ませる。(恥ずかしながら、小生も学生時代だったか、小説は芸術の一つなのだという説を何処かで読んで、へえーと不思議に思ったものだ。ブロンテやカフカやドストエフスキーや太宰や川端やチェーホフ、ゴーゴリなどなどに高校時代から魅せられていたにも関わらず。きっと詩的感性が乏しいので、詩や童話を楽しめる感性の持ち主にコンプレックスを抱いているせいだろう…今もか?)
上記したように本作はオースティンが若き日に書いた、瑞々しさ溢れる作品。作品の中に作者がしばしば登場するのも、小説は素晴らしいという主張の勢いのゆえなのか。入門編か、それとも、オースティン作品の大半は読んできた方の一服の清涼剤的な作品か。気楽に楽しめる作品。
ちなみに、ジェイン・オースティンの「ノーサンガー・アビー」にて、主人公が夢中になって読むゴシック小説は、アン・ラドクリフ作の『ユドルフォ城の怪奇』 である。小生はこの作品は、オースティンが小説の中での想像の作品だとずっと思い込んできた。調べてみたら、高名な作品と知り、我ながら情けないと恥じ入った次第。
「東京都中央区の日比谷線八丁堀駅の多機能トイレで昨年6月、男性が倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。東京メトロが2日に発表した。多機能トイレの警報装置や非常ボタンに不備があり、発見が遅れたとする一方、設備の不備と死亡との因果関係は不明としている。」(情報は、「地下鉄駅のトイレに男性7時間、死亡を確認 設備不備で駅員気付かず:朝日新聞デジタル」より)
あまりに悲惨な事件。多機能トイレを利用する方たちへの無関心 冷淡さ…… (03/06 02:22)
富山だけかもしれないが(富山市出身作家)、源氏 鶏太再評価だとか。ほんとかね? 若い人は知らないだろ~な~。昭和30年代後半から40年代半ばの(映画の原作上の)主役。 (03/04 21:10)
実は1冊も読んだことなし! ……読もうとしたけど、数頁でギブアップした。
← 折口信夫 著『口訳万葉集 (中)』(岩波現代文庫 )「生誕130年を迎える折口による『万葉集』の口述での現代語訳.中巻には巻八から巻十二までを収める」
折口版『口訳万葉集 (中)』を昨日読了。半月を費やした。読むほどに短期間で口述で訳しとおした折口の凄さを感じる。歌にもその解釈にも若い折口の勢いや自負がにじみ出ている。同時に、万葉仮名で原文を読んでみたくなる(万葉仮名とは、「楷書ないし行書で表現された漢字の一字一字を、その字義にかかわらずに日本語の一音節の表記のために用いる」もの)。『万葉集』もだが、『古事記』の研究書で万葉仮名に触れる機会はあるが、何篇かだけでもその試みを通じて雰囲気だけでも味わいたいと思わせられる。折口の訳はなかなかとして、何処か隔靴搔痒の感が否めなくなることも。どうやったらそんな解釈に至り付くのか理解不能。彼は本書では略しているが他では説明しているようだが。
「神坂神社にある防人歌の歌碑」には、「知波夜布留 賀美乃美佐賀爾 怒佐麻都里 伊波負伊能知波 意毛知知我多米」とあり、現代の漢字仮名交じり文で記すなら「ちはやぶる 神の御坂に 幣(ぬさ)まつり 斎(いは)ふ命は 母父(おもちち)がため」となる。」とか。
ブレイディ みかこ著の『ヨーロッパ・コーリング・リターンズ: 社会・政治時評クロニクル 2014-2021』 (岩波現代文庫 社会 330)を仕事の合間に読み始めている。まだ70頁ほどだが、読めば読むほど、10年先の日本社会を評してるみたいだ。音楽もサッカーも、俳優も金持ちでないと、スタートラインにすら立てない。日本のスポーツ界はどうだろう?
この数日、悪夢続き。辛すぎてメモする気にもならない。体調か身辺か。くそ、エロい夢希望。(03/04 20:57)
「環境負荷の低い新素材として注目されているヴィーガンレザー。これまで開発されてきた多くのヴィーガンレザーが、素材の接着剤に化学素材を使用している中、インドネシアのバイオスタートアップMycotech Labは、キノコの菌糸を接着剤に活用することで、農業廃棄物など、植物の繊維を原材料に用いたヴィーガンレザーを開発しました。」(情報は、「生産することで環境を”良く”するプロダクトとは? インドネシア Mycotech Labに学ぶ循環型エコシステム | Event | 株式会社ロフトワーク」より) (03/03 10:30)
立野 幸雄著『越中文学の情景―富山の近・現代文学作品』(桂書房)
書き手の立野幸雄氏は、射水市大島絵本館長。月に一度、朝日新聞富山版に、「ぶらり つれづれ」なるコラムを連載中(「朝日新聞デジタル:記事一覧 - 富山 - 地域」)。富山の歴史や文学など、実に興味深い。吾輩は、この記事を通じて立野氏の存在に注目し始めた。
アマゾンより:「その<地>を舞台にした小説など(明治~平成)を紹介し、簡単なあらすじ、その作品が生まれた背景と舞台となった<地>の歴史的・文化的背景、及びその作家の人物評などを、本書の著者である立野幸雄が記してゆくという内容になっています。 紹介される作家たちは、有名無名問わず大変な数で、泉鏡花、檀一雄、志賀直哉、北原亜以子、新田次郎、五木寛之、吉本隆明などなど、「富山県」を少しでも舞台にしていれば、もうそれだけで「富山の近・現代文学作品」になってい」るとか。 (03/04 16:25)
「1950(昭和25)年富山市生まれ、立命館大文学部(日文)、慶応義塾大文学部(国史)卒業。佛教大大学院文学研究科(修士)修了。民間企業を経て富山県の県立高校教諭に。富山県警察学校管理官、県立八尾高校長、県立図書館長を歴任。2016年とやま文学賞、2017年富山新聞文化賞受賞。2013年から射水市大島絵本館長。富山国際大非常勤講師、高志の国文学館運営委員」(『とやま駅物語』より)
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