梅の蕾が生り始めた
アントニオ・ダマシオ著の『意識と自己』 (講談社学術文庫)を読み始めている。ダマシオは、「デカルトの誤り 情動、理性、人間の脳」や「進化の意外な順序ー感情、意識、創造性と文化の起源」と読んできて、本書で3冊目。確かな研究を基にしての意識論。意識が第一線を退いた碩学の密やかな考察の対象から、着実なサイエンスの俎上となったのは、この10年余りか。fMRIなどの撮影技術の発達でブレイクスルーがあったようだ。 (02/26 02:28)
← 八木澤高明 著『コロナと風俗嬢』(草思社) 「濃厚接触を生業にする女性たちの「コロナ前」「コロナ後」を濃密に描く出色のルポルタージュ!」
八木澤高明 著『コロナと風俗嬢』を仕事の合間に読んできた。「新型コロナウイルスが猛威を振るう中、 「感染ルート」として指弾されたのが日本各地の繁華街、そして風俗業界だった。職と当座のお金を求める弱者の最終セーフティネットという側面もある。風俗の世界に生きる人々は、かつてない危機とどう向き合ったのか。吉原、鶯谷、ススキノ、伊香保温泉、梅田、飛田新地、天王新地をめぐり、ソープ嬢やデリヘル嬢、風俗店経営者、スカウトマンたちの「いま」に迫るコロナ禍2年のドキュメント。」というもの。
介護や医療や、本書のように風俗でギリギリ頑張る女性たち。筆者の関心なのか、家族などの借金を肩代わりする女性が目立つ。体を張って全額を返済…(2022/02/28)
ロシアによるウクライナ侵攻。プーチンのロシアの終わりの始まりか。さすがに国内でも厭戦反戦の機運が高まりそう。プーチンは裸の王様かも。(02/28 21:24)
戦争はあかん。ロシアにすれば内戦、防衛のつもりかもしれないが、侵略と看做すしかないだろう(アメリカなどによるイラク侵略と同じ)。日本はアメリカなど欧米追随だから、当然の如くロシアを非難。北方領土を警戒? (02/27 01:54)
← 石田 浩司著『呼吸の科学 いのちを支える驚きのメカニズム』(講談社ブルーバックス) 「生命活動の根源ともいえる「呼吸」。人は一生の間に6億~7億回「呼吸」をするといわれています。そもそも「呼吸」とはなにか? (中略)その精密につくられた驚異のメカニズムを「呼吸」の研究の第一人者として知られる著者が徹底解説します。」
石田浩司著の『呼吸の科学 いのちを支える驚きのメカニズム』を2月25日に読了。前半は、呼吸のメカニズムが徹底解説されていて、我輩にはやや高度な内容だった。
後半は、スポーツや運動を呼吸の面から科学していて、日常における呼吸法も話題にあり、幅広い方に参考になるかも。
本書に関連しての話題は、拙稿「BSで高橋真梨子特集に遭遇」にてあれこれと。
富山市平野部。今冬の積算の降雪は4メーター近い。ただ、最大積雪は50センチ。積雪30センチほどの降雪が何度も。そのたび消える……がまた降るの繰り返し。一度にドカッも嫌だが、今冬の降り方もうんざり。雪は山に願いたい。
そういえは、立山の宇奈月でクロスカントリーの大会が。クロカンの聖地になるかな。(03/01 02:25)
折口 信夫による『口訳万葉集(中)』(岩波現代文庫)を日に20頁ほどずつ。 以下の歌に出会った。花の降りぬる春を待つ庭の心境である(02/25 03:18):
1835 今さらに、雪降らめやも、陽炎(かぎろひ)の、燃ゆる春べと、なりにしものを (作者不明)
← スティーヴン・ミルハウザー 著『夜の声』(柴田元幸 訳 白水社) 「夜中に自分の名前を呼ぶ神聖な声を待ちわびる者たちの心のうちをたどる表題作など、奇想と魔法の職人芸で唯一無二の世界を紡ぐ8篇」
スティーヴン・ミルハウザー 作の『夜の声』を26日読了。仕事の合間に読む本ではなかったのだが、幸か不幸か仕事が暇で真夜中過ぎにじっくり付き合うことが出来た。初めての作家なのだが、柴田元幸氏の訳ということで手にしたような。
本書は「ラプンツェル」や「私たちの町の幽霊」「マーメイド・フィーバー」「夜の声」など8作品の短編集。必ずしも小説読みが得手ではない自分は、ミルハウザーの世界は初めてで最初の「ラプンツェル」からしてこの世界をどう受け止めればいいのか戸惑い続けた。数編を読んで自分の常識に引き寄せるのではなく、素直にありのままに叙述に従えばいいのだと気づいた。6個目の「場所」で作家の想像力が自分の貧相な世界を圧倒し、リアルな叙述の道筋のままに歩いていくと、いつしか有り触れた日常の時空をとっくの昔に踏み越えてしまっていると気づく。「夜の声」で極まれり、である。
メビウスの輪のようなものか。表の面をなぞっているだけのはずなのに、いつしか裏の面へ辿りついてしまうようなものか。違うのは、元の表の面に戻れるかどうかは定かではないこと。何処か世界は幾重もの時空の積み重なり。しかも、異次元の世界は何処かポール・デルヴォーの描く夢の夜の街に迷い込んだような。遠く彼方にあるのではなく、足元のマンホールか水溜まりのように潜んでいる。ミルハウザーの世界に嵌り込んだら、抜け出せなくなるかも。というか、戻る必要もないのかな。
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