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2022/02/08

コーヒーはブラックに限る

9784065261064_20220208102501 ← ブライアン・グリーン著『時間の終わりまで 物質、生命、心と進化する宇宙』(青木 薫訳 講談社)『エレガントな宇宙』著者の最新作。「なぜ物質が生まれ、生命が誕生し、私たちが存在するのか? 進化する宇宙は私たちをどこへ連れてゆくのか? ビッグバンから時空の終焉までを壮大なスケールで描き出す!」

 

 コーヒーはブラックと決めている。ブランドは問わない。ペットボトル入りのエコなブラック。冬はホットで。過日、いつものようにカップにコーヒーを注ぎレンチンした。寛ぎのひととき。軽くひと口。あ、甘い! 観たら、無糖じゃなく、微糖だった。飲みきる気になれず、流しに捨てた。ペットボトルの残りは……(02/07 02:15)捨てるに忍びなく、栓をしてテーブルの上に置き去り。どうしたものか。勿体ないから飲むか。 

 比較的最近…昨年の夏からだったか始まった習慣だが、仕事でも冷やしたブラックコーヒーを200㏄ほど、ペットのお茶と共に持参する。
 家でも、冬場ということもあるが、ホットのブラックコーヒーとお茶である。夏場になれば、炭酸飲料も飲むかもしれない。
 ところで、腰痛のほうは快方とまではいかないが、痛くて椅子から立ち上がれないってことはない。除雪もできている。でも、恐々なのは相変わらずだが。ま、一週間は仕事ができたので最悪期は脱したと思っていいか。腰の養生のためにも、読書は机に向かい椅子に座り、背筋を伸ばして、を心掛けている。(02/08 11:10)

 

 ブライアン・グリーン著の『時間の終わりまで 物質、生命、心と進化する宇宙』を昨夕読了。素晴らしい書だった。物理学関連は少しは読んできたが、ベストファイブには入りそう。
 本書については、随時呟いてきた。「多くの文献が言及参照されている。その中には全く未知のものが多いのは当然として、読んだことのある本も。既読のポピュラーサイエンス本がグリーンに言及されていると、今も読むに値するのかとか、批判はあっても採り上げるに値するのかとか、ちょっと嬉しい気持ちになる。」とか、「スタニスラス・ドゥアンヌ著の『意識と脳――思考はいかにコード化されるか』やダニエル・C. デネット著の『解明される意識』、アンリ・エレンベルガー著『無意識の発見 上 - 力動精神医学発達史』などが参照されていた。 意識…心…心身問題は、まさに科学者に限らず、デカルトなどの近代、あるいはアウグスティヌスの古代より意識…心と身体との関係は謎であり、問われてきた。いよいよ科学の俎上になるのか。」などと。
 あるいは、「スタニスラス・ドゥアンヌ著の『意識と脳――思考はいかにコード化されるか』は吾輩には手強かった。感想や評価は我輩には難しい。印象的だったくだりだけメモ:「ハードプロブレムがむずかしく思えるのは、不明瞭な直観が関与しているからだ。認知神経科学とコンピューター・シミュレーションによって私たちの直観がひとたび訓練されれば、チャーマーズの言うハードプロブレムは消えてなくなるだろう。いかなる情報処理の役割からも切り離された純粋な心的経験としてのクオリアという仮説的な概念は、十九世紀の生気論のごとく前科学時代の奇妙な考えと見なされるようになるだろう」(p.362)。関連して「「意識」が科学の対象になってきたらしい。嘗ては第一線を退いた大家だからこそ許された私的研究と、見て見ぬふりをされていたものだが……。(01/30 18:12)」などとも。
  さらには、「水が(ほぼ)万能の溶液である理由が初めて分かった(素人なりの分かり方だけど)。水は凄い! (p.145-7 01/29 19:52)」さらに「「生命は、物質に閉じ込められたエントロピーを解放するために、宇宙が利用しているひとつの手段」 なんて深い洞察。科学者にはイロハなんだろうけど。 (本書p.128 01/29 19:55)」とも。
「深い! ビッグバンの謎が解かれるのは遥か先なのか。ダークマターもこれまでことごとく観測に失敗してきた。ほんとに存在するのか疑う物理学者が増えてきたとか。(01/29 03:58)」なんて如何にも素人らしい感想も。
 まあ、きりがない。実に深く広く且つ面白い書だ。このままではメモやら呟き続きになり、読み進められないとメモは早々にやめてしまった。
 ブライアン・グリーンの本は日本での第一作である『エレガントな宇宙』以来、信頼できる物理学者であり書き手だとしてフォローしてきた。そんな中、本書は訳者である青木氏によれば、「自然科学の領域に留まらず、人間経験のすべてにわたり、人類がこれまで積み上げてきた知識のすべてを包括するような、統一的な理解があるとしたら、それはどんなものになるだろうかという壮大なテーマ」に挑んでいる。かといって、訳者も書いているように、一部の功成り名遂げた老科学者のようには、スピリチュアルな、あるいはトンデモ本では決してない。
 ここには書かないが若き日の経験に端を発し思索を深めてきた結果なのである。本書では「自然科学の内部の階層(素粒子の階層、原子・分子の階層、より複雑な物質構造や生物の階層)は、もちろんのこと、心や意識、芸術、宗教の階層までが語られていく。」
 本書が素晴らしいのは量子物理学などの専門的な知識を土台に、例えば意識ならば、「意識研究の歴史と現状を示し、現在ある有力理論の立ち位置が見て取れるようにしてくれる」。
 あるいは「言語の誕生や社会性の起源、宗教や芸術の進化論的役割など、論争の多いホットな分野についても、誠実な語り口で、それぞれの領域の見取り図を与えてくれ」たりする。「時間の始まりから終わりまで、さらに時間の終わりを越えたその先までを見ていくが、その旅のガイド役として(中略)「エントロピー」と「進化」というふたつの有力な概念」を使う。このガイド役はつまりは無類の専門家であるグリーンであることは言うまでもない。とにかく面白い。原注も充実していて(80頁!)、吾輩は欠かさず読んだ。興味を覚えた話題があれば、参考にすべき文献が示されていて、まさにガイド本としても目配りが利いていて、貴重なのである。(02/08 11:00)

 

Oge ← 雪は峠を越えた…… (02/07 08:12)

 昼過ぎ雪が小止みになって、買い物へ。でも、ほんとに小止みだった。3時頃、折角 除雪したのに、二時間も経たないうちに元の木阿弥に。今夜にも峠 越えないかな。また、会社から帰ったら除雪が待ってるよ。(02/06 20:16)

 未明の帰宅時には除雪を30分ほど。幸い今日の日中は4度くらい。雪融けが進んでます。やはり、お日様の力は偉大です。(02/07 14:21)

 

 芥川賞作家の西村賢太さん死去の報。情けなくも西村氏の作品は読んだことがない。というか、芥川賞とか直木賞作品は、恐らくは村上竜作品が最後か。あ、「日蝕」や「螢川」も読んだっけ。誤解のないように書いておくと、読まないのではなく、読めないってのが現実。読みたい作家や本は山のように。小説だけ読みたいわけじゃなく、古典も(日本に限っても)膨大。物理や数学、生物、医学などのサイエンスも大好物。社会や政治、経済、風俗も。再読も折々。情けないが、最新の流行は追えない。(02/06 01:56)
 年齢を重ねるほどに、読書体験を積み重ねるほどに、先人の偉大さを感じます。新しいのもいいけど、評論家じゃあるまいし、それより古典回帰です。(02/06 02:17)
 分かる人が分かればいいんです。我輩自身 もっと早く気付けばなーと悔やむこと頻り。ま、今更 焦っても仕方ないので、自分なりに、です。(02/06 02:31)

 井出 孫六著の『抵抗の新聞人 桐生悠々』を過日より読んできている。明治にあって帝大法学部を出た桐生悠々は、敢えて在野のマスコミ人となる。乃木の殉死を美化する風潮に断固 陋習打破の論陣を張った。(02/06 22:33)

 

Yuki_20220208100501 ← 母屋の屋根の雪、今にもドドドーンと落ちてきそう。(02/07 14:24)

 

 一昨日、いろんな方の勧めもあり、腰痛ベルト……バンド……コルセットを買った。値段に目ん玉が飛び出しそうに。帰宅して、さあ装着だ。その前に説明を読まなくちゃ。……ガーン! サイズM(ふつう)とある。え~サイズがあるの~そんなの聞いてないよ~ 我輩は断固Lサイズ! (02/07 02:26)

 説明書きが読めないし、しんどい。でも、サイズがあるという常識、予備知識があれば必ず読みますね。ズボンのベルトだって確かめますもの。(02/07 14:16)

 我が家にも立派な食器棚がある。作りもしっかり。中にはガラスや陶器、漆器などの食器がびっしり。使われなくなって久しい。勿体ないので折々意味なく日常使いの食器を替えるが、使いきれるはずもなく。古いから人にあげるのも憚られる。昔は客や親戚を招いて奥の座敷で宴会などしばしば。蔵にも戦後間もない頃の立派な漆器が。もう使用不能に。(漆器などは、生前母が磨いていた。でも、体が不自由になり、できなくなったと残念がっていたっけ。 02/06 00:44)
 たまたま食器棚の抽出しを覗いたら、歯磨きセットが幾つも。安物。多分、入院するたび、貰った。大抵は自宅から自前のを持参する。すると、セットが未使用のまま残る。持ち帰る。ざっと数えたら 10セット余り。これも人にあげるのも憚られる。記念の品でもないし、これもまた箪笥の肥やしに。(02/06 00:49)

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