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2022/02/08

西之島の運命を気にしてる場合か

Kiryu ←  井出 孫六 著『抵抗の新聞人 桐生悠々』(五男による回想「私にとっての〈親子関係〉」も収録。[解説=青木理] 岩波現代文庫)「開戦前夜まで反戦と不正追及の姿勢を貫き、ジャーナリズム史上に屹立する桐生悠々。烈々たる反骨の生涯。」

 

 買い物から帰宅後、ママさんダンプでせっせと除雪。表の庭から裏口までの道作り。四時過ぎからは雨に。雪にはならないかな。腰への負担。安静にしてたいが、体を動かさないと。読書しながらの腹筋背筋作りも継続。(02/08 16:24)
 午後四時過ぎからの雨。いや、雨でよかった。これが雪なら新潟か北海道か、昨年の富山になっちゃってる。ほんの数度の違いで、豪雪か雪融けの雨。自然の中の微妙な界域に生きてる…… (02/08 19:33)

 井出孫六 著の『抵抗の新聞人 桐生悠々』を読了した。書店の岩波文庫コーナーに平積み。岩波新書から1980年に刊行。当時目にしたはずだが、吾輩は食指が動かなかった。不明を恥ず。それに五男による回想「私にとっての〈親子関係〉と青木理による解説を加えたもの。どうやら作者の井出も桐生も青木も長野繋がり。憲法を<改正>して自衛隊を明記しろなんて、きな臭い時代だからこそタイムリーか。アベ政権の際、テレビも新聞業界にも、マスコミへの恫喝があって、情けないほど日和ってしまった日本のテレビや新聞の軟弱ぶりに落胆したものだ。まともなマスコミ陣はテレビには出づらい。
「 明治にあって帝大法学部を出た桐生悠々は、敢えて在野のマスコミ人となる。乃木の殉死を美化する風潮に断固 陋習打破の論陣を張った」とか、あれこれ呟いてきた。桐生は批判を遠慮なく発するため、人脈を広げたりせず、敢えて孤立の道を選んだ。利害やら人間関係で批判の矛先を鈍らせないためだとか。やがて新聞業界にもいられなくなり、長野で畑仕事。畑からの野菜…それだけが大家族の食い扶持だったりする。
 桐生悠々の新聞での発言で、「関東防空大演習を嗤う」が傑作。防空ってことは既に敵に日本本土が空襲されてるってことじゃないかと、論旨が明快。桐生の言いたいことじゃなく、言うべきことを言うという姿勢の典型か。
 余談でもないが、明治天皇危篤の報があった際、両国の川開きで、墨田川の花火の打ち上げが警視総監の指示で中止されたりした。そうした風潮に対し、漱石は日記で天子は未だ崩御してないのだから、川開きを禁ずる必要はない、演劇その他の興業の停止で騒ぐのもおかしい。当局はやりすぎ、一時はやった言葉で云えば忖度のし過ぎだと書いているとか。日記は吾輩も岩波の全集で読んだはずなのに、見逃している。漱石はさらに、友人への手紙の中で、明治天皇の崩御の際、殉死が何件か起きたことに対し、マスコミが持ち上げる風潮にも苦言を呈していたとか。昭和天皇の不例の際の、世の中の逼塞ぶりを思い出す。マスコミも理性を失って同調していたっけ。怖い。そんな中でマスコミ人は理性を貫けるだろうか。(02/08 21:27)

 

 トゥオマス・アイヴェロ著の『寄生生物の果てしなき進化』を昨夜より読み出した。好奇心で手にした本。感染症とも無縁でない。先ずは序章。いきなり硬葉樹林なる言葉が。まさか広葉樹林の間違い? でも浅学非才の我輩、念のために調べてみた。(02/08 01:25)
硬葉樹林とは、常緑広葉樹林の一種で、夏季の乾燥に耐えることができる森林のことである。暖温帯に於ける常緑広葉樹林としては、照葉樹林と対を成す存在である。 地中海性気候の地域で多く見られる。この気候帯においては、年間雨量はある程度確保されるが、夏期に雨が少ない。冬季はさほど低温ではない。したがって、生育適期に水条件が良くないため、葉は小さくて硬く、乾燥に耐える形を取る。硬葉樹林の名はこれに由来する。 オリーブ・コルクガシ・イナゴマメなどが代表的な構成樹種である。」成る程、勉強になりました。(02/08 01:27)
 いきなり序章の補足に校正ミス。5000億年前にマダガスカルに哺乳類が漂着……。ありえないよね! 5000万年前だよね。(02/08 09:27)

 

 

 折口 信夫口訳の『口訳万葉集(上) 』(岩波現代文庫)を楽しんでる。万葉集といっても、ダサい歌も結構ある。ただ、訳者の折口が折々 この歌は傑作だとか、ダメだとか口出しする。ちょっとウザい。……ゆっくり楽しむつもりでいるが、手にして10日めで半ばってのは、どうなんだろ。(02/08 19:28)

 

Sima ← 「2018年12月1日撮影。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成」 (画像は、「西之島 - Wikipedia」より)

 折角できた新しい島。西之島。新たに棲息する生き物たち共々、その成長を見守りたい……が、恐らくは……巨大なカルデラ噴火で海底に沈む運命にあるのだとか。といっても数万年後のことみたいだが。そう思うと、西之島が悲しく見えてくる。 ()
 ん? 数万年、我が日本列島は持つのか? いや、持つだろうけど、列島の姿は激変してるはず。というか、世界が激変してるか。地球環境がどうとか言ってる前に、原発の事故も起きるだろうし、核戦争もありえなくはない。ガーファが世界を支配するかも。あるいはイスラム国が世界を破滅に追い込まないとも限らない。西之島の心配なんてしてる場合じゃないんだな。 (02/08 19:48)

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