世界は「関係」でできている
← カルロ・ロヴェッリ【著】『世界は「関係」でできている―美しくも過激な量子論』(冨永 星【訳】 NHK出版)「科学界最大の発見であり、最大の謎とされる量子論。はたして量子論の核心とは何か、それはどんな新しい世界像をもたらしたのかを、研ぎ澄まされた言葉で明快に綴る。」
ローランド・エノス著の『「木」から辿る人類史 ヒトの進化と繁栄の秘密に迫る』(水谷淳訳 NHK出版)を本夕から読み始めた。「定説では、石・青銅・鉄が重要な役割を担ったとされている。しかし、じつは「木」こそが歴史をつくった最も重要な鍵だと著者は言う」。こういったテーマの本は、少なくとも縄文時代以来の木との付き合いのある日本だけに、日本人研究者の手で書いてほしかった……我輩が知らないだけで、きっとある!……よね? (01/20 19:58)
カルロ・ロヴェッリ著の『世界は「関係」でできている―美しくも過激な量子論』を本夕読了。いろいろ啓発される書だった。これまでも折々メモってきた。昨夜半に読んでいた際も、アレクサンドル ボグダーノフなる傑出した人物について教えられた。
彼(について)の書は、いろいろあるが、日本語というと限られている。例えば、『信仰と科学 (転換期を読む)』(未来社)とか。
「アレクサンドル・ボグダーノフは、20世紀最大の思想的事件であるロシア革命をもたらしたボリシェヴィズムの代表的理論家にして、レーニン最大のライヴァルであったが、政治的抗争に敗れ表舞台を追われた。レーニン著『唯物論と経験批判論』への反駁書として1910年に発表された本書は、 客観的実在に絶対的で恒久的な真理を見る思想を「信仰」としてしりぞけ、 科学的認識にもとづく史的唯物論を擁護する。ロシア・マルクス主義の誕生の現場にして、世紀転換期の思想史の一幕。いま甦る本邦初訳の古典」とある。
ロヴェッリの本を読んで、ボグダーノフの再評価が必要と感じた。ボグダーノフの自伝を翻訳してほしい。余談だけど、マルクスの哲学的センスはやはり傑出してる。レーニン等の教条主義とは大違いだ。(01/20 00:13)
量子論を巡る、ポピュラーサイエンス本はこれまでも少しは読んできた。僭越ながら(生意気とは思いつつ)、率直に本書は傑出していると感じた。専門家でも数式的扱いはともかく、その中身は理解が及ばないという量子論。だからこそ、我田引水の力学書ならぬ哲学書や宗教書の類は数知れず。本書での著者の主張は、龍樹(ナーガールジュナ)の哲学を紹介していること、さらにはシェイクスピアの「テンペスト」からの引用を紹介していることでも察せられる(引用は、「テンペスト (シェイクスピア) - Wikipedia」より。本書ではもっと長く引用されている):
この大地にあるものはすべて、消え去るのだ。そして、今の実体のない見世物が消えたように、あとには雲ひとつ残らない。私たちは、夢を織り成す糸のようなものだ。そのささやかな人生は、眠りによって締めくくられる。
これを宗教的諦観と捉えたら浅薄な理解に留まってしまう。この世のあらゆる存在、星々や地球や月のみならず、地上の生き物たち、それどころか生き物どころか机や窓やカーテンや、木々や雑草や、あるいは塵や埃の一粒だって、人が眺める意識するだけで存在となり、相関し合い、絡み合い縺れ合う。夢を織り成す糸…。生きていること自体が夢であり、その渦中にあって存在物の全てがあってあるものであり、あったものとなる。まさしに世界は「関係」でできている…。また大好きなベートーヴェンのピアノソナタ第17番、通称「テンペスト」を聴こう!
← ジョージ・ロムニー画の第1幕第1場 (画像は、「テンペスト (シェイクスピア) - Wikipedia」より)
寝入る(就寝する)前に最後のトイレに。ふと外を窺ったら……雪! それも積もりそうな雪! ああ、つい3時間前は月影が垣間見えていたのに。がっかりしつつ消灯する。(01/20 04:04)
庭仕事を含め、仕事休んでる。読書に集中できず、YouTubeで懐メロ 聴きまくってる。(01/20 15:11)
今朝10時前、怖々カーテンを開けたら、吹雪いてた! ショック。が、1時間もしないうちに小雪に、曇天に。屋根の雪も雪融け水になって垂れている。積雪も20センチほどか。朝方の吹雪は一過性だったみたい。(01/20 11:35)
玄関を開けたら、外……足元に回覧板。雪まみれ。なぜ郵便ポストに投函しないのか。中のペーパー類が濡れてる。やはり、隣人は変人だ(我輩もそう思われてる?)。(01/20 11:38)
玄関の戸を開けたのは、新聞を取り込むため、雪の積もり具合いを確かめるため。大したことない。が、小雪の中、回覧板を回さないといけない。腰は未だ回復半ば(回復途上と思いたい)。(01/20 11:41)
今日も仕事休む。読書三昧したいけど、どんな姿勢も辛くて長続きしない。本を横目にお茶を啜るばかり。(01/20 11:44)
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