私のいない部屋…自分ひとりの部屋
← ギックリ腰になって二日目。症状変化なし。悪化はしてないが、良くなる感もない。じっとしてても仕方ないので、昼下がり、痛い腰を上げて書店へ。本を2ヶ月分 纏め買い。栞収集がささやかな趣味。記念に栞を各種1枚ずつ貰ってきた。(01/10 19:42)
書店ではスマホを片手に、店内のPⅭの前に立ち、読みたい本登録から買う本を検索、情報をメモした紙きれを出す。それを店員に渡し集めてもらう、というやり方がパターン化している。無論、同時に店内を物色し、目に入った本を買うというやり方も併用する。スマホで情報を確かめることで、ダブルで買うという失策を多少は避けられる。
それにしても腰の痛みはどうしたものか。この二日はたまたま連休だったが、明日は仕事。幸いジッとしていると我慢できるが、立ち上がろうとしたり、屈んだりするとひどく痛む。明日は休むか…。
← フランク・M・スノーデン 著『疫病の世界史(下) 消耗病・植民地・グローバリゼーション』(桃井 緑美子 / 塩原 通緒 訳 明石書店)「下巻では結核やエイズなど現代の疫病における文化・社会との接点を探り、コロナ禍のロンバルディアから未来に向けた英知をつかみ出す。結核からコロナまで〈近代~現在〉」
フランク・M・スノーデン 著の『疫病の世界史(下) 消耗病・植民地・グローバリゼーション』を昨日から読み出している。面白い。一気読みする体力はないし、時間をかけてじっくり読みたい。
本書の結核…消耗病の章を読んでいて、吾輩が何故に若い頃 チェーホフに魅せられたのか(少なくともその一端が)分かった気がする。(01/10 22:05)
若い頃 読んだジッドの「背徳者」も結核絡みの小説。読み返さないと。(01/10 22:32)
上掲書に絡み、日本の結核事情を調べてみた。すると、「現在の日本の結核罹患率は2018年人口十万あたり12(約8,000人に1人)で、他の先進諸国の数倍の高さ、米国の1980年ごろの水準にあることから、日本は「結核中進国」と位置づけられてい」るとか。
← レベッカ・ソルニット著『私のいない部屋』(東辻賢治郎訳 左右社) 「父のDVから逃れるように家を離れ、サンフランシスコの安アパートに見つけた自分の部屋。女に向けられる好奇や暴力、理不尽の数々を生き延び、四半世紀暮したその部屋でやがてソルニットは作家になった。生々しい痛みと不安とためらい、手放さない希望を描くはじめての自叙伝」
レベッカ・ソルニット著の『私のいない部屋』を今朝未明読了した。仕事の合間に読んできたが、内容からして勿体ないと判断。昨夜半過ぎから自宅で読み始め、未明までに読了。
フェミニズム、ウーマンリブ、“Me Too” ミソジニー、などに関心のある方には励まされ鼓舞される書。「父のDVから逃れるように家を離れ、サンフランシスコの安アパートに見つけた自分の部屋。女に向けられる好奇や暴力、理不尽の数々を生き延び、四半世紀暮したその部屋でやがてソルニットは作家になった」というソルニットの自叙伝である。
題名にヴァージニア ウルフの『自分ひとりの部屋』を嗅ぎ取るのは吾輩だけではないだろう。
部屋…私的な自分だけの空間。それはやはり経済的自立なくして叶わないものかもしれない。男性だってそれなりに自立しているという自覚が前提にあるから幻想かもしれないとしても自由に振る舞えると思っている…思い込んでいるのだろう。
女性は古来よりそうした場を確保すること自体が困難を極めていた。特に若いうちに自立しようとすると、政治の場であっても、男性からの性的ちょっかいを当たり前のように受ける。筆者も政治活動や執筆や出版に動く過程で幾度もそんな不快な妨げを受けてきた。
今では自由に活動できているような筆者だが、その道程を辿るこの自叙伝は励ましの書になるのでは。同時に、本書はむしろ男性こそ手にすべき書だとも思った。
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