「ウェイリー版源氏物語」読了
← 紫式部作『源氏物語 A・ウェイリー版4』(英訳:アーサー・ウェイリー 日本語訳:毬矢まりえ+森山恵姉妹訳 エッセイ:阿部公彦 装幀:松田行正+杉本聖士)「時代を超え、文化を超えて読者を魅了し続けてきた世界文学の傑作・源氏物語。アーサー・ウェイリーの名訳で新たによみがえった物語がいよいよ完結。切なさと感動の第4巻」「光り輝くプリンス・ゲンジがこの世を去ったのち、とどまらぬ時の流れが引き寄せた物語は切ないクライマックスへと向かう──。」
紫式部作『源氏物語 A・ウェイリー版4』を読了。これで全四巻を読んだことになる。9月から読み出し、一か月半を費やしての長い旅路。決して急がず、日に一帖か二帖にとどめて、ゆっくり歩んでいった。各帖冒頭に載っている系図…人間相関図が非常に参考になった。分かりやすく親しみやすい。あるいはウェイリー版では懇切な説明を付しているようだ。可能なら原文を脇に読み進めたいものだが、もっと若いころならできたかもしれない。いつか、瀬戸内版か谷崎版などのどれかを読みたい。あくまでいつか、だが。
我輩にはとてもまともな感想は書けない。与謝野版源氏に続いての「源氏物語」。毬矢・森山姉妹訳さんの訳は最初はやや戸惑いました。読み進むに連れ、魅了されていきました。考え尽くされた翻訳。
先日、家の中の不要品を軽トラック1台分 引き取ってもらった。電気炊飯器も。数年前、炭水化物はダメと言われたので、ご飯を炊くの止めた。が、たまに無性に炊きたてのご飯が食べたくなる。白菜の浅漬けをおかずに。昔 食べた白菜の浅漬け 忘れられない。味付けが分からない。明らかにスーパーのとは違う。
← 買い物から帰宅。庭を観て回ったら、過日剪定し、そのままその場に放置してある枝葉。気になり、箒で数か所に掃き寄せた。サンダル履きの恰好で。僅か数十分の作業なのに、汗が滲んだ。ご褒美とばかりに、裏庭の石蕗が開花し始めていた。庭木が藪のようで、花の少ない淋しい庭。そんな中 毎年忘れずに咲いてくれる石蕗に感謝です。必ずしも陽当たりのよくない、やや薄暗い裏道に育ち咲く石蕗。黄色の花は輝いているようです。花が咲かない時期でも、大きな葉っぱの光沢のある緑も心を癒してくれます。
昨日夕方、そろそろ出勤のため、重い腰をあげようかとしてたら、電話。何と通っている内科医院から。出る間もなく切れた。架け直した。着信拒否になってた。電話する相手を間違えた? それにしても、着信拒否は失礼じゃないか! 間違いは誰にもあること。ひと言 ごめんなさいだろう!
2日の昼過ぎ。ちょっとだけよ、昼食の腹ごなし程度にねと、室内着のまま、サンダル履きで、剪定した枝葉拾い。30分ほど。そこで止めればいいのに。表の夾竹桃の繁茂ぶりが気になり……高枝伐鋏を持ち出して、さらに一時間も伐採作業。夾竹桃の立派な樹が、伸びすぎたロン毛が、ボブヘアーに。ボサボサ。
← 表の生け垣の土台に何かの蔓が這い纏わり、葉っぱが涸れてくる。蔓は庭木の天敵だが、涸れつつある葉っぱは風情がある。
庭仕事で庭木の剪定や草むしりにいそしむ。藪のような庭。情けないのは、風景を愛でに旅先に行っても、あああの枝葉は刈り込まないと、とか、足元の雑草が目障りで、毟しり取りたい衝動に駆られること。そもそも緑に囲まれ、それは我輩には何かしなきゃという重荷の色。山の緑が癒しにならない。
町中を行く。家や店先は綺麗に手入れされている。が、目の前の舗道の隅や並木の足元は草茫々。幻滅。我が家の一歩外は公道であり、メンテは我事にあらずってか。
塀に囲まれた立派な家。敷地の中は見事に手入れされてる。が、通りを行くと、塀の外路面には雑草。塀の外は我 関知せず。情けない。淋しい品性が透けて見える。
10月30日のこと、撮影し損ねたが、山茶花がもう咲き始めた。今年も来春まで咲いては散ってを繰り返す。根気いいなー。
← 高橋たか子作『人形愛/秘儀/甦りの家』(講談社文芸文庫)「美しい少年の人形を夜ごと愛撫する女。夢によって浸透された存在になっていく現実の少年。奇妙な透明感と、夢と現実の交歓。高橋たか子の独特な神秘主義を端正な文体で感覚的に描く幻想美の世界。(中略)華麗なる三部作。」
高橋たか子作の『人形愛/秘儀/甦りの家』を昨日、車中にて読了。高橋和巳の奥さんだった方。高橋和巳は若くして惜しくも亡くなった。彼の作家業を献身的に支えたとか。深く理解するには、カトリックの信仰に親しまないと見当違いな観念論で終わってしまうだろう。自分なりに下世話に解釈すると、自分が若いころ、男に人形…玩具として翻弄されたことを、今度は美しく初心な少年を人形のように弄んでいるようにも思える。幻想的なようでいて、己の欲望に過剰に忠実に振る舞ったとも思える。そう、あくまで卑近な理解だと断っておく。
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