蜘蛛の巣やら金木犀やら草の葉など
我が家の内外には蜘蛛の巣が蔓延っている。なまくらで、巣を取り払うのが面倒だからでもあるが、小虫を捕ってほしいから。たまにうっかり網に自分がからめられることも。今朝、茶の間のカーテンを開けたら出窓の外の蜘蛛の巣に動きが。いつもはジッと気配を消している蜘蛛がピクッと動き出した。もしかして……。蜘蛛は素早く右上のほうへ。やや視界が切れている。顔を窓ギリギリに。蜘蛛の先に小虫が。可哀想に網に絡まって身動き出来ずにいる。蜘蛛はゆっくり獲物のほうへ。やがて小虫の姿はでっかい蜘蛛に覆われて……。そんな現場を初めて観た。
← 金木犀の話題がちらほら。ならば我が家もと確かめに行ったら、まさに金木犀! 我が家にも春が……じゃなく秋が来ました。余談だが、会社の前……銀杏が凄まじい。大宴会できそう。
家の中では蚊や小虫を捕ってくれるかと、蜘蛛の巣は容認、張り放題。が、最近、蜘蛛の子がちらほら。さすがにこうなるとやばいか。
いろいろ楽しんだ。東海道中膝栗毛の再読もだが、特筆すべきはウェイリー版源氏物語の日本語訳を読み始めたこと。今月はそれがメインになりそう。 2021年9月の読書メーター 読んだ本の数:17冊 読んだページ数:5727ページ ナイス数:10551ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→
← 二階堂 奥歯 著『八本脚の蝶』(河出文庫)「二十五歳、自らの意志でこの世を去った女性編集者による約2年間の日記。誰よりも本を物語を言葉を愛した彼女の目に映る世界とは」
二階堂奥歯 著の『八本脚の蝶』を読み続けている。読書メーターで発見した本。「二十五歳、自らの意志でこの世を去った女性編集者による約2年間の日記」なのだが、感性も知性も傑出しているし、尖がった才能が彼女の心を、ついには体をも食い破ってしまった。
読むほどに凄いと感じる。早熟で感性も知性も卓抜してる。二十歳過ぎでの読書の数や守備範囲の広いこと。次から次と知らない本が。好みにも依るが、並みじゃない日記を読みたい方にはお勧め。
「ボーンチャイナとは磁器の仲間で、原料の粘土に牛の骨を焼いた骨灰(こつばい)が30%~60%含まれています。18世紀末にイギリスで生まれたボーンチャイナは、はじめ中国や日本の白磁を目標にして作られました。」など、教えられることがあまりに多い。
同じく同書にて、デミウルゴスに久方ぶりに遭遇:「『ティマイオス』に記されている神話は、超越的な善なる創造神であるデミウルゴスが、自身の似姿として完全なる生き物としての宇宙を創造したというものであるが、この考え方は、ユダヤ教の思想家であるアレクサンドリアのフィロンや、異端ともされたキリスト教思想家のオリゲネスに影響を与えた。『ティマイオス』に記されている比喩的な寓話は、『旧約聖書』と調和性を持つのではないのかと彼らは考えた。」(Wikipediaより)
「学生時代から東雅夫編集の季刊雑誌「幻想文学」の書評欄に投稿し、SFやファンタジーの分野を中心に「筋金入りの本の虫」と東に評されるほどの猛烈な読書家だった。そのジャンルも硬派な文芸書や思想書にとどまらず、怪獣ホラーやSFポルノグラフィーにまで及んでいた。編集者として、山尾悠子や津原泰水、中野翠といった作家たちと親交を持った。 葛原妙子を好んで短歌も作り、「かばん」に所属した。『八本足の蝶』には穂村弘や佐藤弓生といった歌人も寄稿」2003年、26歳直前自殺。
中学生になったかどうかの少女がサドに魅入られるなんて。我輩は学生時代にやっとだぞ。
← さいとう・たかおさんが亡くなられた。ゴルゴ13は昔 欠かさず楽しんだ。高倉健さんがその役で映画化されたっけ。手元にはサーティーンはない(サーティーンは、さいとうさんの名前から来てる?)。何故かこの2冊だけ。
地元のテレビ局の局アナさん(出身も地元)。視聴するの楽しみにしてた。今春で姿を消した。登場を待ち望んでた。が、昨日、その方は本年4月に他県のテレビ局へ移籍されていたことを知った。しかも、系列も違う。がっかり。録画して観てたのに。楽しみが無くなった。
今月はバイクと車のダブル車検。おかしいな、いつから重なってきたのか。半年ずらして買ったのだが。
← 『ホイットマン詩集 草の葉』(有島 武郎 選訳 岩波文庫)「アメリカ国民が今なお愛してやまない詩集『草の葉』.「大道の歌」「自分の魂」ほか,大正期日本人の脳裏にホイットマンの名を焼きつけたこの名訳と詩人の小伝は,作家有島の手から生まれた」
有島武郎 選訳の『ホイットマン詩集 草の葉』を昨日、読了。最新の訳書を探したら在庫なし。と、なんと店頭には有島武郎の手になる「草の葉」があるではないか。素養のない小生、有島武郎が選訳したなんて知らなかった。ホイットマン愛溢れる訳書。日頃愛唱してやまないと自序でも書いている。巻末には有島の手になるのか、年譜が載っているが、それを読むのも興味深い。それより巻末の有島によるホイットマン論であり伝である短文だ。彼の思い入れの深さと、ホイットマン理解の深さが感じられる。ホイットマンのアメリカに限らず英米の詩の歴史の枠組みからも食み出す世界。詩の形式をも次第に破ってまでも自然に向き合おうとする、孤立を恐れぬ姿勢。この小伝にはホイットマンの恋愛、女性に対する姿勢も語られている。これがやがて有島の「或る女」へも繋がっていくのだろうか。
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