ウルシ(漆)の木は野草
← 二階堂 奥歯 著『八本脚の蝶』(河出文庫)「二十五歳、自らの意志でこの世を去った女性編集者による約2年間の日記。誰よりも本を物語を言葉を愛した彼女の目に映る世界とは」
二階堂 奥歯 著『八本脚の蝶』を読了した。
(本文の最後近くを読んでいた際のメモ)仕事の合間に読んできた。が、いよいよ末期の時が迫ってきていた。気になって残りを自宅で。本当に飛び降り自殺を遂げた。生きる苦しみより死んだほうがまし。痛いのは嫌だと愚痴りつつ、やるしかないと。飛び降りて地上に激突するまでの2秒間の間、何を考えたろうか。他人時間は2秒でも、死に至る時間は永遠だったはず。彼女が死ぬほど怖がった痛みは感じる暇はなかった? 急激に迫る地上…アスファルトは救いへの光だった?
やりきれない。2003年4月に自死。2008年の2月まで我輩は東京に住んでた。吾輩は仕事柄、当時も都内各地をウロウロしていた。何処かですれ違ったこともあったろうか? 彼女の自殺のニュースを聞いた覚えもない。
読んだ本登録がこんなに憂かったことはない。はい、一丁あがり~みたいな。感想なんて書けそうにない。
本文、末期の文に近付くほど、切迫してくる。そもそも冒頭からひりひりします。どんな詩や小説より息詰まる感が強かった:「二階堂奥歯 八本脚の蝶」
ちなみに、二階堂奥歯というのは、自ら付けたペンネームである。
← 我が家のウルシは今夕、枝葉を剪定したので、葉っぱの紅葉は見せられない。黄葉したウルシの葉っぱを日に透かして見ると綺麗だ。(画像は、「四季の山野草(ウルシ)」より)
午後の4時から庭……畑仕事。今やミニ果樹園と成り果てた畑の果樹の木たちの枝葉 剪定。バッサバッサと。栗や杏、梨、ネーブル、キウイなどを。僅か数年で育つこと。野菜作りが面倒になり(食べてくれる人が居なくなった)、果樹なら手間は掛からんだろうと苗木を植えた。甘かった! 果樹だって果実の収穫はある。何より、枝葉の伸びようときたら! ま、母屋の防風林にはなってくれるよね?
高々二時間弱の作業でヘトヘト。途中、隣家の旦那が出てきて挨拶。珍しいなと思ったら、ウルシの木で奥さんがかぶれたなんて話し出した。そうか、そういうことね。
わが家の庭にはウルシは植えたことはない。ただ、野草というか勝手に敷地のあちこちに根付いたのか、気が付くとウルシの木が育っていたりする。四か所(四本)かな。我輩はウルシにかぶれることはないので放置。葉っぱが紅葉すると綺麗。ま、遠回しに(?)ウルシを何とかしろと言われた以上 幹だけ残して枝葉をバッサバッサ。手足を捥がれたような、憐れな姿に。
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