中秋の名月を想いつつ白楽天など
← ベンジャミン・リベット 著『マインド・タイム 脳と意識の時間』(下條 信輔 訳 , 安納 令奈 訳 岩波現代文庫)「脳と心や意識の関係を考える上で知らねばならない、実験結果に裏づけられた驚愕の知見を提示する」
今日は休み、無風快晴。ツーリング日和。バイク不調で嘗て訪れた風光明媚な地を想いつつ、庭仕事。庭木の剪定を一時間半。夕暮れが早い。今夜は中秋の名月かな。
作業後、シャワーを浴び、昨日同様、風呂場で手のひらを使って垢擦りをした。わざわざ垢すりを使わなくてもなかなか気持ちよくなる。
ウェイリー版源氏物語の第二巻を買いに書店へ行こうかと思った。が、今朝読み始めた中西進 著『源氏物語と白楽天』がかなり浩瀚で且つ中身の濃い書で読み終えるのに時間がかかりそうなので、少し間を置くことにした。
ベンジャミン・リベット 著の『マインド・タイム 脳と意識の時間』を今朝読了した。「私たちが何かをしようと意識するよりも前に脳の活動が始まっている。この発見が哲学において名高い自由意志の論争に衝撃をもたらしたように、リベットが提示する実験結果に裏づけられた驚愕の知見は、幅広い分野に大きな影響を与えてきた」という。こうした脳科学の本を読むたび感じることだが、一定の受容はされた新説であって古典として今も読まれているとしても、最後はデカルトの心身二元論、遡ればプラトンの「霊―肉二元論」という二元論の壁はなかなか乗り越えられないようだ。今、吾輩が知る範囲で一番面白いのは(門外漢でも馴染みやすいのは)、ダグラス・ホフスタッター 著の『わたしは不思議の環』 (片桐恭弘/寺西のぶ子 訳 白揚社)であろう:「ベストタイミング」
「多様な元素の積み重ねや集合、組み合わせが違う次元で全く違う様相を見せる。星屑はある種の必然性を以て生命に至る。生命は神経網…細胞体の究極の姿として人が魂と呼ぶしかない姿を、つまりわたしという不思議な環を現出させる」のである。
← 中西 進 著『源氏物語と白楽天』(岩波書店)「『源氏物語』の展開に沿って白楽天の詩文を読み,物語の主題や構想との関わりを考え,作者の意図を探る.」
二十数年前に買って読んだ中西進 著『源氏物語と白楽天』を再読し始めた。
「中国唐代の大詩人・白楽天の詩文を『源氏物語』が数多く引用する」 ウェイリー自身は「白楽天」と題する著作があるほど、白楽天に(も)造詣が深く、紫式部は尚のこと親しんでいた。ただ、ウェイリー版源氏物語の日本語訳でも、当然、白楽天など中国や日本の嗜んでおくべき歌(や歌集)についての注釈は付されている。が、やはり、本書を読むと我輩ごとき素養のないものには想像を越えて式部は源氏物語を奥行きあるものとして描いている。
余談だが、中に失楽園のビデオ販売のチラシが入ってた。古谷さんと川島なお美さん。映画は観てない。妄想はしたかな。
昨日(20日)午後四時半から庭仕事。畑の落ち葉拾いや防草シートの補修。ついで隣家との間の通路の植木の剪定。脚立に登って柘植などの伸びきった枝葉を刈り落した。六時半近くまで作業。その後、シャワーを浴び、ついで体の垢を手のひらで擦ってボロボロ落とした。なんとなく気持ちいい。
[頂いたコメントへのレスとして]嘗ては農家だった家なので、田圃はもうないけど、屋敷林の名残りだけはあります。畑の名残りも。コロナ禍で篭りがちなので、無料のアスレチックスだと自分に言い聞かせて汗を流してます。
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