犬の遠吠えは昔のことか
← 二宮敦人 / 著『世にも美しき数学者たちの日常』( 幻冬舎文庫)「前世紀から長年解かれていない問題を解くことに、人生を賭ける人たちがいる。そして、何年も解けない問題を“作る”ことに夢中になる人たちがいる。そして、数式が“文章”のように見える人たちがいる」
玄関の戸を開けるとセミのかまびすしい鳴き声。足元付近には虫の亡骸。蜘蛛の巣が方々に密に。家の主が何日か不在……それとも庭のメンテを怠る怠け者と見られるか。無論 蜘蛛の巣を放置するのはわざと。別に蜘蛛に優しいわけじゃない、蚊を少しでも減らしてほしいから。
セミの鳴き声から、ちょっとやや突飛な話。我輩がガキな頃、季節を問わず、犬の鳴き声は日々 聴こえてきた。近所の(当時は人気だった)スピッツは殊に煩かった。犬の遠吠えも稀じゃなく何処からとなく聴こえてきた。が、いつの頃からか全くに近いほど聴こえてこない。
我輩の耳が遠くなった? いや、そこまでは! 家が改築されて、窓を締めたら外からの音は遮断されてしまう。だったらいいが、我が家は築70年近い木造家屋。夏は生暖かい風が、冬は冷たい風が吹き抜けていく……いかない! 風通しの良い、通気性抜群の家。まして音は尚更。
飼い犬は減ったのかもしれないが、激減はしてないはず。やはり鳴かなくなったし、吠えなくなったのだろう。たまには遠吠えな発作もあるだろうに……。
聴くところによると、犬は避妊手術を受けたりして、野性味を失いペット化している。雄や雌を求めて遠吠えする習性はなくなったのかもしれない。
二宮敦人 著の『世にも美しき数学者たちの日常』を一昨日読了。
「最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常」の著者。数学が苦手な著者や編集者らが、全く接点のない数学者らに会って話を聞く。数学が分かる、数学が面白い、数学にのめり込む<人種>が居る、そのこと自体 驚きだ。形や動きの先に何か奥深いものを嗅ぎ取ってしまう。混沌とした世界に秩序を掴みとる。数式は道具であり結果に過ぎない。実際に数学者の面々に会うと、偏見通りの孤高の人より普通の人が多いことに逆に驚いたり。将棋や囲碁の天才より芸術家に近いのかもしれない。とにかく楽しい探訪記、インタビュー記である。
← 今日は晴れ。休み。読書三昧したいが、庭仕事。生け垣の土台のコンクリート面(壁)の罅割れの補修。割れ目からの雑草を刈り、練り状のコンクリート(接着剤)を塗り込む。素人仕事だし、どれほど効果があるか(あっても数年か)分からないが、やるだけやる。ポンド8本でも足りなかった。
8月5日の呟き。アヂイ! 買い物 自転車か車か、迷った。部屋の中にずっと居て体を動かしてない。帽子を被り、長袖シャツ、マスクして自転車で。スーパーでは、お茶やコーヒーなどのペット飲料を何本も籠へ。籠を重くして店内を物色。運動のつもり。
高校を卒業してン10年。亡くなった方もいるのか。同窓会情報からも漏れていてなにもかも分からない。ただ、卒業し大学生になった最初の夏、同窓生が自動車事故で亡くなった。生徒会長も務めた、学年で1番人望のある男だった。
日曜日は休み。といっても、仕事からの帰宅は未明の五時前。シャワーを浴び、軽食を取り、洗濯し、新聞を読んだりして、寝入ったのは七時頃か。何度か寝たり起きたりして、午後の三時過ぎようやく起き上がる。洗濯物を取り込み、新たに洗濯したり、軽く読書したりして、午後の五時から庭仕事。
上記したように車道沿いの生垣などの土台となっているコンクリートが罅割れ、隙間から庭の土が零れたり、隙間に雑草がびっしり生えている。毟り取るのもいいが、すぐに新たに雑草が生えてくる。だったら、雑草を生えたままにして、土砂の零れるのを防ぐ蓋になってもらうという理屈で放置してきた。
でも、雑草だらけのコンクリート壁なんて見栄えが悪すぎる。コンクリートの補修剤(ボンド)を使っての罅割れ補修は、お墓の補修で使ったことがある。昨年のことだ。そうだ、あの方法を家の土台のコンクリートにも使えると、思い切って試みてみたのだ。さらに一部には、固まる土も使っている。生垣からの土砂零れを防ぎたいのだ。今日で二回目。あと一回やったら一応は目途が付くかな。
← ショーン・キャロル【著】『量子力学の奥深くに隠されているもの―コペンハーゲン解釈から多世界理論へ』(塩原 通緒【訳】 青土社)「物理学は1927年以来危機に瀕している。量子力学には明らかにおかしな点があるが、それを無視され続けてきた。そのおかしな点を解決するため、著者は大胆かつ理知的に多世界理論で宇宙を見ることを提唱する」
ショーン・キャロル著の『量子力学の奥深くに隠されているもの―コペンハーゲン解釈から多世界理論へ』を昨日読了。
本書は、一般向けを意識して数式は一切使っていないものの、我輩にはなかなか理解が及ばない。読了するのに二週間を要した。それでも、著者の懇切な説明についつい釣り込まれていく。本書のテーマは、コペンハーゲン解釈から多世界理論へだが、小生は多世界理論はあまりに荒唐無稽と勝手に決めつけていた。が、本書を読んでそんな思い込みは早計だと感じた。本書では第三部「時空」の数章が特に面白い。量子力学という長年の難問に多世界量子力学が重要な影響を及ぼせるかもしれないという著者の考えが示されているからだ。隠れた変数理論も含め有力とされた理論を検討した上で、著者は宇宙そのものをどう量子化するかを理解することに関しては、多世界理論を使うのが、最も近道だと言う。量子基礎論の研究はこれまで年配の物理学者が一日の実務を終えたあとにスコッチのタンブラーを片手に空想的なアイデアを語りあう、といったものではもはやないとも。量子的な領域と古典的な領域とをはっきり線引きすることに意味はない。すべては量子なのである。
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