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2021/07/14

本当に梅雨明けた??

Shuuu ← 梅雨明けし、今日(15日)も朝から夏らしい……と書こうとしたが、何処か湿気の濃い晴れ。案の定 午後の3時頃から雨。降りだしたら、視界が遮られるような降りに。まだ、梅雨 明けてないんじゃない?

 仕事の合間の読書を楽しもうと思って眼鏡を取り出した。さて、架けようとしたら、ツルが繋ぎ目で剥がれてしまった。予備の遠近両用眼鏡でその日(12日)の仕事(勤務時間帯)は凌いだ。

 14日、北陸地方、梅雨明け。早い! 新型コロナの暗雲のほうこそ晴れてほしい。

 14日、黒い雨訴訟の二審判決が出た。よかった。疑わしきは罰せず という文言がある。公害や原爆被災者については、被災の恐れのある方は一人足りとも認定の網から漏らしてはならない。疑わしきは(黒い雨など原爆投下による放射能汚染を被った可能性のある方は一人足り)決して漏らさず!
参照:「黒い雨訴訟、二審も幅広く被爆者認める 原告84人全員:朝日新聞デジタル

 15日昼過ぎの時点で、ピンチョンの『重力の虹』(下巻)も残すところ、120頁ほど。解説もあるし、あと4日か5日で読了か。かなり濃密な小説だ。登場人物も多いし、すんなり理解するわけにはいかないが、1か月を費やすだけの物語だとは感じる。凄い作家だ。

 

Sanzasi ← 吉川 一義著の「『失れた時を求めて』への招待 」(岩波新書 )を仕事の合間に読んでいる。著者の指摘で改めて気付かされることも多い。プルースト「失われた時……」には、随所で「サンザシ(山査子)」の花が女を登場(イメージ)させるツールとして使われている。日本でも馴染みの植物のようだが、我輩の視界には見当たらない。( 画像は、Wikipedia より。)

 

 女性の自殺者数や女性へのDV 急増。女性の仕事や家庭などでの負担が如何に深甚なものか。政府や都が人流を、感染拡大を減らすことに本気を示したいなら、オリパラの断念表明に尽きる。政府や、気苦労で休んだ都(知事)より、遥かに負担に苦しんでいる…既に犠牲になった人たちが居ることに思いを致すべきだ。

 今日(12日)は健診の日。びっくりしたのは、視力検査。測定したら、左が0.5、右が1.2。ええ? あまりの数値。もう一度 測ったら0.9と1.2だった。これなら納得。体重も変。自宅の買ったばかりの体重計の数値より1キロ 病院での数値が重い。いやだ!
 女医による診察があったが、こちらがよろしくお願いしますと挨拶しても、何の返事もない。付き添う看護師が上半身脱いでとか、あれこれ指示するだけ。終わりましたと看護師に促され、診察室を出た。口も聴きたくない? コロナ対策?

 セルバンテス「ドン・キホーテ〈後篇1〉」 (岩波文庫)を仕事の合間の楽しみに読んでいる。
 三度目の旅に出るに際してのドン・キホーテやサンチョ・パンサ、サンチョの妻や姪、有識者たる学士らの議論百出が興味深い。キホーテ以外の、旅を思い止まらせようとする説得が切々と。サンチョは手当て次第で現実的。一番 現実的で地に足が根付いてるのは、サンチョの妻。キホーテは幻想に取り付かれている。ま、敢えて物語を為す奴は狂気に駆られているということかも知れない。

 

Batta ← 14日の夜半過ぎ、車にバッタ。熱かろうに。何度か営業で走ったが、それでも、車を何処かに停車させると、おずおずと姿を現す。ボンネットやウインドーなどウロウロ。

 

 吾輩はタクシー乗務員。四月から夜専門の乗務に切り替えた。三か月を経てようやく少し今の勤務体系に慣れたかな。薬の飲み忘れも今月になってなくなった…ようだ。午後の2時から3時頃の食事が普通の人の朝食時間。なので、変則的だが3時頃に薬を飲む習慣にしている。
 夜の客はほとんどが飲みの客。無線で呼ばれて店へ。店内にお迎いに参りましたと挨拶。外で(車の傍で)待つ。客は悠然と飲みや食事やお喋りを続ける。早くて10分ほどしてようやくお勘定である。
 我々はただ外で待つ。雨なら、乗車の際、客が濡れないようにと傘の用意をして。この間、タクシーのメーターは入れない。入れられない。会社の決まりなのか、暗黙の決まりなのか。客は一人として、待っている間、メーターを入れていいよとは言わない。飲食にはカネは払うが、乗務員を待たせるのは平気。ハイヤー気分なのだろうか。自分自身の中の常識とはあまりにかけ離れている。吞兵衛特有の自己中的発想なのか。自分なら人を待たせはしない。待たせたら、ごめんなさいである。まるで雇ってやった、仕事を与えてやったとでも思っている? あるいは飲み屋で大枚を使える、いわば人生の勝者だと勘違いしているのか。ま、どう思おうと勝手だ。我々は黙々とやるべきとをきちんとこなす。
 ハイヤーの乗務員は、勤務時間帯に対し、対価が払われている。何時間待とうと、給料は保証されている。タクシードライバーは運賃だけである。店の外で待つ間は無償で、つまりただで無為な時を過ごす。本来なら走って客を見つけられるかもしれないのに(実際、お客さんを待つ間に路上の人が乗っていいと聞いてくることも稀ではない)。営業時間がドンドン傷られていく。
 本来なら会社で、あるいはタクシー協会できちんとした取り決めをすべきだろう。無線で呼ばれて、現地に到着し、店内に案内したら、5分乃至10分経過したら、メーターを入れる。今は、新型コロナ禍の元にある。タクシードライバーは、東京などからの客を乗せることもある。断れれるはずもない。コロナに感染するリスクを背負っている。エッセンシャルワーカーなのだ。仮に感染したら、ドライバーは休ませられ、タクシー会社も休業の可能性がある。あるいは個人的にお前のせいで会社が乗務員が仕事を奪われたと責められるやもしれない。

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