須賀敦子が選んだ日本の名作に感服
← 日和 聡子【著】『おのごろじま』(幻戯書房)「「国産み」神話の殻を破り新しい小説が誕生した。中原中也賞受賞の新鋭が描くもうひとつの「創世譚」書き下ろし小説」
『須賀敦子が選んだ日本の名作: 60年代ミラノにて』 (河出文庫)を読み始めている。一昨夜というか未明近く、樋口一葉の「十三夜」を読み出した。読み出して若い頃読んで感じた辛気臭さ 鬱陶しさが即 甦ってきた。こんな感じ方なんて不謹慎だろう。特に女性から顰蹙を買いそう。貧しい家の17歳の女性が請われて由緒ある家へ。男子が授かったものの夫は若い妻をとことん虐げる。自分は浮気するなど好き放題。妻はひたすら辛抱するも、長男を置いて家を出てきた。
が、実家では母は理解するも父は諄々と諭す。泣く泣く戻る決心。自分さえ死ぬ気で我慢すれば周りのみんながうまくいく……。この辺りの筋は知られている。あと数ペイジのところで、仕事の都合で時間切れ。明日の仕事の合間に続きを読む。なんだが、仕事へ行くのが憂鬱。
昨夜、結末の数ペイジを読んだ。驚きの展開。この展開は全く覚えてなかった。
3作めは、谷崎潤一郎の「刺青」。谷崎の真骨頂。谷崎の助兵衛ぶりが炸裂。世に助兵衛は多々あろうけど、短い作品で官能的なまてまに表現しきれるのは才能としか言いようがない。
森鴎外「高瀬舟」を数十年ぶりに読んだ。佳品。
四作目は、横光利一の「春は馬車に乗って」。多分、初めて読む。高名な作品なのに。というか、利一自体 初めてか。
さすが、須賀敦子が選んだ日本の名作:は絶品揃い。この先が楽しみ。
日和 聡子作の『おのごろじま』を読了。
本書は書き下ろし。解説はない。ただ作者のあとがきがある。その末尾に、「刊行にあたり、幻戯書房の辺見じゅんさん……」とある。辺見じゅん! あの作家の辺見じゅんなのか。
調べてみた。「幻戯書房は歌人で作家の辺見じゅんが、父であり、角川書店の創立者である角川源義の創業の精神を受け継ぎ、設立した出版社」だとか。 辺見じゅんは、富山県に生まれ。弟は角川春樹、角川歴彦。 主な著者に、『男たちの大和』(第3回新田次郎文学賞受賞)がある。
「オノゴロ島(オノコロ島)とは、日本神話や記紀に登場する島。特にイザナギノミコト・イザナミノミコトによる国生み神話で知られ、神々がつくり出した最初の島となっている」(「Wikipedia」より)という。
読み止しで以下のようにメモった:古事記などの古典を土台にした詩文。森羅万象に命それとも魂か神の宿りを感じる詩人ならではの創作か。何処かへ向かって物語が展開するのではなく、とりとめのない話の連鎖。まだ読みさしで感想を書くのは早計かな。我輩なら違う表現へと手を加えたくなることしばしば、とだけ書いておく。
読了してみてやはり感じたのは、特異な詩人の幻想譚という印象だった。詩の世界に入り込めないと、退屈になるかも。
家の中の掃除、さすがの我輩もそろそろやばいと感じてきた。前回はいつだった? 3月のお雛祭りの日間近の頃だったか。下手すると四ヶ月ぶり? 庭掃除はわりにやる。落ち葉など他人に迷惑だし。でも、家の中は他人に関係ない。汚れてたって他人には迷惑にならないし。でも、綿埃が凄い。日差しが当たると、埃が漂う……舞うのが凄まじい。眼を背けたくなる。実際 眼を逸らしてる。来月中にはやるかな。
ふとしたことから、「江戸」という名称の由来が気になった。みんな知ってる? 常識?
「「江戸」の由来について(2004年) - 江戸東京博物館」(『江戸東京歴史読本』2004年) によると、地名の由来は諸説あるようです。 (1)川の海に臨んだ江の戸(入り口)、あるいは入り江のある所などの意味で、江戸の「門戸」説。(2)土地柄や地勢に関連した古くからの呼称と考えられ、『古今要覧稿』には「江所(江に臨む所)」とあることから「江所」説。(3)江の湊説。(4)荏原の繁茂する「荏土」説。(5)「余戸」説。(6)アイヌ語説では“etu(宇土・烏頭(うとう)と同じく出っ張ったところ、岬または端の意味)”に由来するとする、アイヌ語説。
← 収穫遅し。大半の実が落ちてた。落ちた実のほうがまるまるころころしてる。落ちずに木に残ってた実は何だか貧相。今回の杏酒は自分用だな。
一昨日、オレンジ色になった杏の実がゴロゴロ落ちていた。ヤバイ。スーパーへ。入店してびっくり。前回 訪れた際は、店頭に果実酒のためのホワイトリカーやら氷砂糖などが山積み。その山が消えてる。え? 遅かった? 慌てて店内をウロウロ。氷砂糖は入荷まち。リカーは? 散々探して残り物の小さいパックを二個。割高だが。仕方ない。氷砂糖の代わりにレモン(風味?)の蜂蜜。かなり高価な杏酒になりそう。
日本の検疫って穴だらけ ゆるゆるなんだね。厳しいのは難民申請だけか。オリパラはバブル方式で万全って謳い文句。そうか、ちゃんと空気穴は無数に開けてあるから、来日する方たちは安全安心に国内を自由に旅行できる。心配なのは対応する自治体関係者か。IOC関係者には、そんなの~関係ねぇ!ってか。
国家公務員試験を受験する優秀な若者が減り続けているとか。残業が多いとか待遇がどうたらとか、起業したいとか。違うよね。トップが失政しても責任は取らず、官僚などの尻尾切り。人事は握られ、トップに媚びる奴が出世。国家国民を憂う志ある若者に魅力的に映るはずがない。デフレ国家日本。若者が怒らないのが不思議。若者たちの将来が奪われつつあるのに。
失われ行く30年。世界でも稀なデフレ国家(「日本のデフレーション - Wikipedia」)。安売り大国。国自体安売り。日本の不動産も安いから海外勢がドンドン買い占める。今の政権が続く限り負のスパイラルから抜け出せない。政権のトップの面々を観ると絶望的。奴らは視野が狭い。ろくでもない経済評論家の竹中平蔵や日銀総裁の黒田東彦が元凶なのかな。
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