庭仕事…思いは駆け巡る
← ザビーネ・ホッセンフェルダー著『数学に魅せられて、科学を見失う 物理学と「美しさ」の罠』(吉田三知世訳 みすず書房) 「物理学の基盤的領域では30年以上も、既存の理論を超えようとして失敗し続けてきたと著者は言う。実験で検証されないまま理論が乱立する時代が、すでに長きに渡っている。それら理論の正当性の拠り所とされてきたのは、数学的な「美しさ」や「自然さ」だが、なぜ多くの物理学者がこうした基準を信奉するのか? 革新的な理論の美が、前世紀に成功をもたらした美の延長上にあると考える根拠はどこにあるのか? そして、超対称性、余剰次元の物理、暗黒物質の粒子、多宇宙……等々も、その信念がはらむ錯覚の産物だとしたら?」
今日(月曜日)は休み。五日ぶりに庭仕事。午後四時過ぎ開始、40分ほど草むしり。ついで、納屋での枝葉の選別作業。70リットルのゴミ二袋。葉っぱは庭に撒いた。納屋の戸は開けてるが、中は暑い。地道な作業なのでラジオを聴きながらという人もいるらしい。我輩は黙々と。枝葉の整理という単調な作業だが、手が塞がってるだけに、頭の中はあれこれ思いが巡る。それもまた楽しだ。
ザビーネ・ホッセンフェルダー著の『数学に魅せられて、科学を見失う 』(副題:物理学と「美しさ」の罠)を昨日、読了した。テーマは上記の通り。フランクフルト高等研究所(FIAS、ドイツ)研究フェローである著者が世界の名立たる理論家らにインタビューしての記事。筆者は女性かな。「研究者たち自身の語りを通じて浮かび上がるのは、究極のフロンティアに進撃を続けるイメージとは異なり、空振り続きの実験結果に戸惑い、理論の足場の不確かさと苦闘する物理学の姿」が浮かび上がる。カオス的インフレーションでの無限に多くの泡宇宙説。弦理論でのランドスケープ多宇宙説。テグマークによる数学的多宇宙説。あるいは我々は実はコンピュータシミュレーションの中に生きているという説までも。理論(空論)的には面白いが、実験という桎梏を逃れて理論家の奔放さばかりが目立つ。暗黒物質の解明という巨大な課題を目の前にして、今は産みの苦しみの時期、夜明け前の一番暗い闇の時期なのか、いつかはこの混迷に夜明けが来るのか。面白かったが、現状への冷静なレポートにやや憂鬱な気分になった。
失われた10年が20年に。今や30年になろうとしている日本。先進国だったが、デフレ30年の傷は深すぎる。年内には選挙がある。この30年の政権の政策は完全な失敗だった。悲しいがこれが現実。
海外は普通に年々物価が上がってきた。日本は相変わらずの値下げ……安売り合戦。中国や韓国 東南アジアを含む海外からの観光客の急増は日本が安売り国家になったから。海外勢による不動産ブームも、日本がデフレでお買い得になったから。政権の30年の政策は犯罪的。
消費税は悪税です。福祉などに大半が使われるとしても、要は福祉を自己負担させていることに他ならない。企業の内部留保額が増大しているのは、使い途がないってこと。法人税を内部留保額が増えない程度に上げるべき。とにかく一般庶民が普通に消費生活できるようにする。賃金も物価も年々上がるようにする。デフレはいけない。
法人税も金持ち(株などで資産を肥やし、税を逃れてる)優遇も、金持ちは政治(家)や評論家 マスコミを牛耳ってる。改善は困難なのは論を待たない。闘いまで行き着くんだろうな。
← 庭仕事を終えた六時半過ぎ。表の生垣のホタルブクロ。雨が似合う。
セルバンテス作の『ドン・キホーテ〈前篇1〉』(牛島 信明【訳】岩波文庫)を読了。予想外に面白く楽しめている。人間にとっての物語の意味。狂気と正常の境の曖昧さ。その微妙な揺れる境を物語を語る…信じる人間の面白みがある。さっそぐ次巻へ。
富山湾(西岩瀬から四方)沖に沈む数千個の漁村などの海底遺跡。この辺りは江戸時代日本有数の港だった。年々海岸が削られていったとか。初耳。テレビでも特集が。
暖かくなって洗濯はいつでも出来る。夜中に干しても朝には乾いてる。有りがたいことだ。今日も仕事に出掛ける前に洗濯し、干した。未明に仕事から帰宅。新たな洗濯物が出て洗濯しようとして、気付いた。洗濯物 干しっ放し。3時頃から雨。今夜は降らないと思ってたのに。
洗濯物が生乾きなのは、未だ乾いてないからか、雨に濡れたからか。答えは明らか。クソッ!
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