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2021/06/29

須賀敦子が選んだ日本の名作に感服

Ono ← 日和 聡子【著】『おのごろじま』(幻戯書房)「「国産み」神話の殻を破り新しい小説が誕生した。中原中也賞受賞の新鋭が描くもうひとつの「創世譚」書き下ろし小説」

 『須賀敦子が選んだ日本の名作: 60年代ミラノにて』 (河出文庫)を読み始めている。一昨夜というか未明近く、樋口一葉の「十三夜」を読み出した。読み出して若い頃読んで感じた辛気臭さ 鬱陶しさが即 甦ってきた。こんな感じ方なんて不謹慎だろう。特に女性から顰蹙を買いそう。貧しい家の17歳の女性が請われて由緒ある家へ。男子が授かったものの夫は若い妻をとことん虐げる。自分は浮気するなど好き放題。妻はひたすら辛抱するも、長男を置いて家を出てきた。

 が、実家では母は理解するも父は諄々と諭す。泣く泣く戻る決心。自分さえ死ぬ気で我慢すれば周りのみんながうまくいく……。この辺りの筋は知られている。あと数ペイジのところで、仕事の都合で時間切れ。明日の仕事の合間に続きを読む。なんだが、仕事へ行くのが憂鬱。

 

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2021/06/26

久々の入浴で垢すり

Otto ← モーム【作】『夫が多すぎて』(海保 眞夫【訳】 岩波文庫)「モームは「常に楽しんで戯曲を書いた」と語っている.そして観客を大いに楽しませた数多くの戯曲を書いた.再婚した妻のもとに,戦死したはずの夫が帰ってきた-この戦争悲劇を,彼は抱腹絶倒の喜劇に仕立てあげる」

 

 今月初めて……あるいは4月以来か……入浴。シャワーは毎日 浴びてるものの、入浴は怖い。今年 2回 湯中りか熱中症らしき症状で浴槽でダウン。以後、入浴の際は水をたっぷり飲む。今回は(水を飲んだせいか)恙無く。入浴は楽しいでもあるが、垢すりが目的。垢を擦ると、皮膚呼吸復活という感がある。ちなみに、入浴前の体重に比べ入浴後は、0.3キロ 減ってる。すぐ水を補給。

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2021/06/25

内庭に茸が生えてきた

Kinoko ← 床屋さんに行こうと玄関を出たら、内庭に何やらピンク色のものが。確かめたら茸だった。裏庭なら朽ち木に茸という場面はしばしば。片方の茸は、誰かがかじったような。断じて我輩ではない! ちなみに、よく観て観たら一つ二つじゃなく、十個は生えている。雑草同然に毟るべきか、そのまま育てるか、迷うところだ。

 

 2ヶ月に一度ほどの床屋さん。終えるとホッとする。重い肩の荷を下ろした感じ。床屋さんに行く1ヶ月前から気鬱になる。別に床屋さんの店員がどうだとか、店の雰囲気がどうというわけじゃない。だったら店を変えればいいだけの話。全くの個人的事情だ。(調べてみたら、三か月ぶりだった。)

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2021/06/24

7月上旬に公開予定の「今月のPICK UPレビュー」!

Mb21070m ← F・ジャカン 著『アメリカ・インディアン 奪われた大地』(富田 虎男 監修 / 森 夏樹 訳 「知の再発見」双書20  創元社) 「1492年、コロンブスはアメリカに到達。自然と一体になった独自の文化を築き上げていたアメリカ・インディアンは、急速に衰退へと向かう。エコロジカルな文明と悲劇の歴史」


  我輩は料理の品が並ぶ画像が嫌いだ。我輩が今生 食べることのないだろう皿の数々。我輩の日々の食事のいかに貧しいことか。嫉妬? やっかみ? 間違っても画像アップはない。これでもかという栄養偏重ぶり。これではアカン。が、自分で打開する見込みは皆無。惰性。誰も文句は言わないし。体に申し訳ない。


 

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2021/06/20

何故に入水自殺なのか

Hana ← 生垣の剪定や草むしりをしていて気づいた。木の名前、忘れた。

 

 一昨日、梅雨入り。昨日はほぼ終日の雨。庭木などは潤って元気が復活。一方、雑草も元気モリモリ。数日前、せっせと草むしりしたけど、その日以上に草茫々。
 今日は休み。晴れ渡ったわけじゃないが、雨の心配はない。自転車を駆って、何処かへ(床屋か中元買いにか、展覧会か、書店か)外出するか。でも庭仕事もしないと。で、草むしり。生け垣など車道沿いに御堂も含め。二時間作業したけど、誰一人 声 掛けてくれなかったな。

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2021/06/19

ナシにミカンにアンズに

Soseki_20210619151401 ← 枡野俊明[著]『夢窓疎石 日本庭園を極めた禅僧』(NHKブックス) 「禅僧にして、国際的に活躍する庭園デザイナーである著者は、疎石と自分を重ねるように、各地の庭園を訪ねた。日本的な美意識、精神性を探る日本庭園観照記である」

 

 学生時代、ストラヴィンスキーの「春の祭典」だったかLPを買って聴いたっけ。まるでピンと来なかった。今はどうだろう。同じか。
 読み友さんに「【伝説の初演】 ストラヴィンスキー / 春の祭典 【バレエ】」を教えていただいた。なかなか良かった。こんなに楽しめていいのか、おかしいな、なんて。

 職域接種。日本の職域の雰囲気からして、ほぼ強制か。嫌だとは言えない。村八分。これが狙いだったのか。接種率 上がるわけだ。何がなんでもオリパラ。これが日本なんだな。

 コロナ禍にあってマスク着用もあり、女性は化粧の負担が減ってるとか。ちなみに我輩は髭剃りの回数は減ってる。楽っちゃ楽かな。
 あごの髭はマスクじゃ隠せない。

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2021/06/14

庭仕事…思いは駆け巡る

08981_1 ← ザビーネ・ホッセンフェルダー著『数学に魅せられて、科学を見失う 物理学と「美しさ」の罠』(吉田三知世訳 みすず書房) 「物理学の基盤的領域では30年以上も、既存の理論を超えようとして失敗し続けてきたと著者は言う。実験で検証されないまま理論が乱立する時代が、すでに長きに渡っている。それら理論の正当性の拠り所とされてきたのは、数学的な「美しさ」や「自然さ」だが、なぜ多くの物理学者がこうした基準を信奉するのか? 革新的な理論の美が、前世紀に成功をもたらした美の延長上にあると考える根拠はどこにあるのか? そして、超対称性、余剰次元の物理、暗黒物質の粒子、多宇宙……等々も、その信念がはらむ錯覚の産物だとしたら?」

 今日(月曜日)は休み。五日ぶりに庭仕事。午後四時過ぎ開始、40分ほど草むしり。ついで、納屋での枝葉の選別作業。70リットルのゴミ二袋。葉っぱは庭に撒いた。納屋の戸は開けてるが、中は暑い。地道な作業なのでラジオを聴きながらという人もいるらしい。我輩は黙々と。枝葉の整理という単調な作業だが、手が塞がってるだけに、頭の中はあれこれ思いが巡る。それもまた楽しだ。

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2021/06/13

孤立を象徴するような不快な夢

Soseki ← 枡野俊明[著]『夢窓疎石 日本庭園を極めた禅僧』(NHKブックス) 「禅僧にして、国際的に活躍する庭園デザイナーである著者は、疎石と自分を重ねるように、各地の庭園を訪ねた。日本的な美意識、精神性を探る日本庭園観照記である」

  いよいよ夾竹桃の花の季節の到来。秋口までは咲き続ける。いまはまだ花はチラホラだけど、すぐに咲き誇る。生命力が凄い。

 枡野俊明著の『夢窓疎石 日本庭園を極めた禅僧』を一昨日より読み始めた。古書店で見つけた本。夢窓疎石の名前くらいは知っていても、その実像どころか事績の一端すらまるで知らない。

 

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2021/06/10

ハクビシン目撃情報…

Sense_20210610052301 ← 岩堀修明/著『図解・感覚器の進化 原始動物からヒトへ水中から陸上へ』(ブルーバックス)「感覚器(中略)。そこには動物たちがくぐり抜けてきた試練の歴史が刻まれている。全身にあるミミズの原始的な視覚器から再び水中に戻ったクジラの絶妙な聴覚器まで、眼、舌、鼻、耳、皮膚…に秘められた壮大な進化の物語」

 

 先週だったか、食事中、うっかり肉じゃがの汁を左足の太ももにこぼした。無論 ズボンは穿いてた。慌ててティッシュでこぼした辺りを拭った。汁は太ももにしっかり滲透。面倒なので放置。すると案の定なんだろうね、こぼれた辺りが痒くなり……。言わずもがなの展開。日々痕が消えていく。でもまだダニに喰われた痕のように見える。やはり、億劫がらずにズボンは替え、太ももは綺麗に拭かなくちゃダメだと感じた。以上。

 

 

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2021/06/08

久々古書店へ

Satuki_20210608211301 ← 表の庭のサツキ。我が家の庭で一番元気。というか、他のサツキは萎れてしまった。

 

 朝 燃えるゴミ出し。庭を見て回り、昨日の草むしりや落ち葉拾いなどの悪戦苦闘のあとを確認。今日は休みだが、庭仕事はしない。遅い朝食後、薬を服用。最低限の日課 終えてひと安心。サツキ そろそろ花の時期も終わり。苧環も終ってる。あとは、紫露草やドクダミ、ホタルブクロ、南天……。やや地味。紫陽花は咲く雰囲気がない。あ、表のミニバラが盛りだ。

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2021/06/07

セルバンテス『ドン・キホーテ』と長い旅へ

Don_20210607210301 ← セルバンテス【作】『ドン・キホーテ〈前篇1〉』(牛島 信明【訳】岩波文庫)「騎士道本を読み過ぎて妄想にとらわれ、古ぼけた甲胄に身を固め、やせ馬ロシナンテに跨って旅に出る。その時代錯誤と肉体的脆弱さで、行く先々で嘲笑の的となるが…。登場する誰も彼もがとめどもなく饒舌な、セルバンテスの代表作」

 

 買い物に出掛けようとして、ふと胸のポケットを探したら、ない?! いつからポケットがなくなった? 改めて見直したら、裏返しだった。いつから裏返しのままだった?

 セルバンテス作の『ドン・キホーテ〈前篇1〉』を読了した。仕事の合間の楽しみに読んできた。仕事が暇なもので、今朝未明、休憩中に読了となった。

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2021/06/03

ヴァージニア・ウルフ 作『オーランド―』の周辺

Orland ← ヴァージニア・ウルフ (著)『オーランドー』(杉山 洋子 (翻訳) 国書刊行会)「両性具有の詩人オーランドーの伝記の体裁を取りながらV・ウルフが仕掛けた、無数の隠し絵を読み解く楽しみ。ウルフ文学の中で異彩を放つ、遊び気分にあふれた、麗人の冒険を描くファンタジック・ロマンス」

 昨日午前、水道メーター周辺の水漏れが工事された。吾輩は、徹夜仕事からの未明の帰還ですっかり寝ていて工事には気付かなかった。午後4時過ぎ、庭仕事を始める際に、現場を見て回った。乾いていた。漏れが改善されたと理解する。現場を掘り返した土が我が家の土地(庭)に積み上げられていた。

 

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2021/06/02

クリノリンに戸惑う

Zen_20210602203901 ← ロバート・M.パーシグ著『禅とオートバイ修理技術〈上〉』(五十嵐 美克【訳】ハヤカワ文庫)「かつて大学講師であった著者は失われた記憶を求め、心を閉ざす息子とともに大陸横断の旅へと繰り出す。(中略)彼が探求していた“クオリティ”の核心へと近づいていく。だが辿り着いた記憶の深淵で彼を待っていたのはあまりにも残酷な真実だった…。知性の鋭さゆえに胸をえぐられる魂の物語」

 

 我が家の土地を提供している燃えるゴミ置き場。昨日はゴミ出しの日。ゴミ収集の跡が泥や落ち葉が散乱。収集直後ならともかく、既に三時間は経っている。ああ、家主たる我輩が掃除するしかないか……。茶の間で悶々し、仕方ないかとしばらくして外を見て回ったら、綺麗に掃除されていた。当番の人が掃除? それとも見かねた誰かが片付けた?

 

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2021/06/01

ドン・キホーテに再挑戦

Don ← セルバンテス【作】『ドン・キホーテ〈前篇1〉』(牛島 信明【訳】岩波文庫)「騎士道本を読み過ぎて妄想にとらわれ、古ぼけた甲胄に身を固め、やせ馬ロシナンテに跨って旅に出る。その時代錯誤と肉体的脆弱さで、行く先々で嘲笑の的となるが…。登場する誰も彼もがとめどもなく饒舌な、セルバンテスの代表作」

 

 セルバンテス作の『ドン・キホーテ〈前篇1〉』を読み始めている。三十路前に一度、トライした。井上 究一郎訳のプルースト作「失われた…」と同じ、三段組の文学全集の中のもの。いずれも全体の三分の一で挫折。読み友さんに刺激され、今のコロナ禍だからこその暇の時間に大作を読む。

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