雨樋掃除した
← ロブ・ダン 著『家は生態系 あなたは20万種の生き物と暮らしている』(今西康子 訳 白揚社)「生態学者の著者が家の中を調べると、そこには20万種を超す多種多様な生き物がすみつき、複雑な生態系をつくりあげていた」
ロブ・ダン 著の『家は生態系 あなたは20万種の生き物と暮らしている』を読了した。十日間ほどを費やして読んだ。長く付き合うに値する本なので、ゆっくりじっくり読んだ。
本文の最後の頁に、ホコリの顕微鏡画像が載っていた。圧巻。掃除はしない我が家(我輩)への警鐘か、はたまた賛美か。
抜き書きやら転記など随所でしたくなった。あまりに多く、諦めた。
人は昔から、家の中に汚いものがあると、掃除する、消毒する、殺菌する。新たな化学物質が出て使われるたびに、「防御行動や科学的防御力をますます進化させた病原菌や害虫が有利になり、一方、人間の役に立つ生物種は圧倒的に不利な状況に追い込まれる。」つまり、清潔を極めるほどに、耐性を持った病原菌や害虫の天国と化していくわけである。
病院では同じことが一層、シビアに展開される。耐性菌との終わりなき戦い。
筆者らの研究では、家々から凡そ二十万種の生物が見つかっているという。「およそ四分の三が、ホコリ、人体、食品、および腸内で見つかった細菌」「およそ四分の一が、真菌。残りが、節足動物、植物、その他」だとか。驚いたことに極限環境微生物が家庭内に見つかるという。
面白いのは、こうした研究をして暮らしが変わったかという質問をされての答え。「以前より窓を開けておくことが多くなった。できるだけエアコンはつけないようにしている。(中略)湿ったものはすべて外に出す。イヌを飼うのはやめた。ネコも疎ましい(トキソプラズマ原虫に移されるのではと、夜もおちおち寝てられない。庭に果樹を植えた。我が家にいる虫などをじっくり観察するようになった。(中略)農場の微生物にまだ覆われていそうな新鮮な食材を地元の農家から買うようになった。」…平凡? 要は対処法として際立ったものはないというだ。とにかく訳もいいが、原文も分かりやすく理解がしやすい。内容も充実。お勧め。
今日は一週間ぶりに庭仕事。勤務時間帯が変わって、庭など外仕事するタイミングが見つけ難くなっている。今日の様に、終日の休み、つまり明日は仕事だが、夕方からなので、まる一日空いているという時でないと、下手に肉体労働はできない。
メインの仕事は、縁側の雨樋掃除だった。松葉などの落ち葉が溜まっているようで、ちょっと強めの雨が降ると、雨樋から勢いよく雨水が溢れてくる。縁側にある長い梯子を縁側の瓦屋根に架けて、恐々梯子を上る。
やってみたら、呆気ないほど、危険を感じることなく上ることができた。十数年前、父に命じられてやった時は、怖かった。雨樋の中には落ち葉がたっぷり溜まっていて、梯子を少しずつずらしての作業。
それが、今日は落ち葉(ほとんど松葉)は、屋根下に長い雨樋から雨水を下へ流すポイントのところに溜まっているだけ。長い棒でちょちょっと引っ掛けたら、あっさり落ち葉は取れて、雨樋の雨水も流れ落ちた。
せっかくなので、長い梯子を使って、生垣の山茶花などを剪定。車道に面しているのだが、高さが不ぞろいなので、揃えた。あと、縁側の屋根裏に山茶花の枝葉が伸びて突っかかっているので、高い部分を切りそろえた。
あとは、納屋に溜まっている枝葉の整理作業。もう、あと一回か二回で峠を越えそう。数か月の作業となった。
← 裏の生垣のミニバラ。今が盛りかな。ところで、何故か我が家には、3対の棕梠が。表と裏と、裏に続く小道脇と。南天は家の四方に植えておくといいと聞いたことがある。でも、棕櫚は?
「先住民の寄宿学校跡地から子ども215人の遺骨 カナダ(AFP=時事) - Yahoo!ニュース」読み友さんの呟きで知った。
(白人など欧米侵略者らの)南北アメリカの歴史は新しい。精々数百年。彼等の足下には先住民の血と骨、汗と涙が埃や土となって呻き続けている。
恐らくは古代日本も同じだったろう。大陸からの渡来人らは国家を作り、先住民を駆逐し奴隷とした。ヤマト政権のエゾ、エミシをどう処遇したかは、中央の貴族らが阿弖流為を騙し討ちした歴史に歴然。
縄文人は、奴隷になるか北へ北へと逃げるだけ。金属器で刃向かう発想は乏しかったか、全く歯が立たなかったのだろう。遺跡から闘いの痕を示す証左もなく併合されていった縄文人。江戸時代に至るまで、武士などは面長な顔。庶民や町民は丸顔だった。弥生顔と縄文顔とは支配階級(あるいは貴族)か、農民や町民とではっきり分かれていたとか。
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