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2021/05/07

今時の風物詩:庭中の柿の種

Isi_20210507133201  ← 和田 博文 編集『石の文学館 ─鉱物の眠り、砂の思考』(ちくま文庫)「アポロンの姿をとどめる瑪瑙、選ばれた者だけが掘り出せる秘密の水晶、ヨーロッパの石畳もサハラの砂漠も……悠久の時間を湛える石を愛でる38編」

  柿の木をそっくり移動させたい。近隣の家の塀際に勝手に育ってしまった。根っ子が塀の下から隣家の庭に侵出しているらしい。切り倒すのも可哀想だし、可能なら移動させたいのだ。樹高3メートル近い。一人じゃ無理か。

…なんて一昨日呟いたら、素人がやるのは大変だし危険というコメントが。諦めるしかないか。

 和田 博文 編集の『石の文学館 ─鉱物の眠り、砂の思考』を今朝未明読了。後書きを除き、仕事の合間の楽しみに読んできた。
 小説や随筆、紀行文などの短文集。まさに気分転換に拾い読みも楽しめる。
 書き手は以下: 稲垣足穂 桑原武夫 宮沢賢治 高原英理 高柳誠 渋沢孝輔 椿實 澁澤龍彦 種村季弘 安房直子 塩野七生 西脇順三郎 木崎さと子 森瑤子 芥川龍之介 室生犀星 村山槐多 吉田一穂 須賀敦子 安部公房 一条徹 草野心平 小川国夫 遠藤周作 山口誓子 井伏鱒二 尾崎喜八 岡本かの子 窪田空穂 山尾悠子 辻井喬 田久保英夫 手塚治虫 柳田國男 角田光代 井上靖 北園克衛 和田博文 「収録作品:石の文学館 鉱物の眠り、砂の思考/和田博文 ちくま文庫 - 紙の本:honto本の通販ストア」参照のこと。

 

 LGBTが話題になっている。戸籍などに男女の別を銘記するのもそろそろ過去の遺物にすべきだろう。男とか女というのは理念のようなもの。完全な女も男もない。男と女はグラデーションを成している。他と違っていることがポジティブなこと。広げて言うと、環境の危機が人類に選択肢の幅を広げることを求めているのだろう。白人がいいとか黒人が美しいとか東洋人が優れてるとか、女がどうだ男がどうだという固定観念に縛られている余裕は最早ないのかもしれない。
 日本人の人口が減っている。子供は40年 減り続けている。失われた30年どころじゃない! 日本人は、単一民族国家じゃない。アイヌとか沖縄とかの前に、弥生人は大陸か半島から渡来してきた。縄文人はモンゴルかシベリアか中国か東南アジアなどから。明治維新や戦後にはアメリカ人など白人の血が混じった。多様な文化や血筋の人達が混じりあってきた。だからこそ活気があった(葛藤も)。日本の国の排他性を改めないと。移民の拡充。それができないと、ひたすらジリ貧国家だ。

 

Edo ← 鳴海風/著『江戸の天才数学者―世界を驚かせた和算家たち』(新潮選書)「鎖国下の江戸時代、日本独自の数学文化が華ひらく。(中略)。いかにして世界に先駆ける研究成果を生み出したのか。吉田光由、渋川春海、関孝和、建部賢弘、有馬頼ゆき、会田安明、山口和、小野友五郎……個性豊かな8人の天才たちの生涯から、江戸流イノベーションの謎に迫る歴史ノンフィクション」

 

 鳴海風著の『江戸の天才数学者―世界を驚かせた和算家たち』を昨日読了。数年前に話題になった映画『天地明察』に絡めての出版か。以前から江戸時代の数学者らの活躍を知りたかった。和算の世界で、知っているのはほんの数人か。生粋の数学者ではやはり関孝和が傑出している。何かの本で読んだことがあるが、「江戸時代後期には日本全国津々浦々に数学の愛好者がたくさん出現し、難しい問題が解けたときには絵馬(算額)を作って神社仏閣に奉納した」という風習が興味深い。公共の全国的な発表の機会がなかったろうし、そんな中、自分の成果を天下に示したい気持ち、いじらしいというか切ない。巻末に付録問題が4つ載せてある。高校生程度の学力なら解けるというが、吾輩は一時間粘って、一つも解けなかった。今や中学生からやり直しなのか。 

 キウイフルーツも繁ってきた。つい先日まで、アンズ同様、枯れ木のようだったのに。ただ、庭先の梅の木は、瀕死の状態。もう何年も花は咲かず実も生らない。
 そう言えば、撮り逃したけど、栗の木も繁ってた。柿の木も青々と繁ってる。キウイ、アンズ、栗、柿……。ネーブルはどうかな。新芽が勢いよく芽吹いてる。ミカンは数年に一度。今年は実るやら。

 

 富山は(地方では富山だけじゃないだろうが)夜 閑散の極み。信号機と広告の明り 僅かな軒灯、あと目立つのは自動販売機。特に赤い色の販売機だ。

 

Kakinotane ← 柿の種が庭中に。今の時期の風物詩。風雨で、庭中に松の木から無数の柿の種(に似たもの)が散在。竹箒でせっせと掃いた。いい運動。……が、一時間もしないうちに新たに柿の種が散ってしまう。マツには、雄花と雌花がある。茶色は、雄花です。花粉を蓄えている。雄花の先を辿ると…雌花を見つけることができる。で、柿の種ってのは、花粉を散らした雄花が風に舞い落ちる。雄花の末路です。ホント、外見は柿の種そっくりです。

 

 「ガチの歌ものまね」を録画で視聴してる。ガッカリ。ほとんど知らない曲。似てるかどうか分からない。もう昭和や平成の前半の歌は皆無に近い。我輩は相手にされてないな。歌に限らないけどね。

 

 1980年代中頃に入手したTシャツに小さな穴が2つ。いよいよこれもオシャカか。その頃に入手した靴下2足もかなり草臥れてきた。足首の部分などユルユルで、歩いてるとずり落ちてしまう。ただ、靴下は穴は空いてない。糸(毛? アクリル? ナイロン?)がへたっているだけ。捨てるの勿体ない。衣類を買うの嫌い。年代なんて気にしない。柄も。ポロシャツも生地が磨り減っていて、部屋に居ても生地が透けて見える。いつやら漂白剤を掛けてしまい、無地のはずが、柄物になってる。箪笥の奥には古服が団子状態になって出番を待ってる。

 

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