書店で物色してると催す
← 赤坂 憲雄 著『性食考』(岩波書店)「食べる/交わる/殺すことに埋もれた不可思議な繋がりとは何なのか.いのちの根源との遭遇をめざす,しなやかにして大胆な知の試み」
自宅待機中。快晴微風。久しぶりに古書店に行こう……と思ったら休みだってさ。思い立ったら吉日 とはいかなかった。
快晴。自転車を駆って庭仕事の御褒美で古書店へ行こうと思ったが、休み。代わりに(?)デパートの中の書店へ。読みたい本登録していた本をパソコンで探すが、大半は在庫なし。がっかり。書店で本の物色 二時間。ずっと立ちっ放し。立ったりしゃがんだり。なかなかの運動に。
こちらの書店は、紙袋だった。先月の書店は、二万円以上も買ったのに、裸同然で持ち帰らせた。あの書店は客を一人 失ったね。
全くの余談だが、書店へ行くと、どうして催すのだろう。我輩だけ? 買う本を籠に入れ、レジに置いたまま、トイレに駆け込んでしまった。
赤坂憲雄 著の『性食考』を昨日、読了した。著者は、民俗学・日本文化論の専門家で、東北文化研究センターを設立し,『東北学』を創刊された方。民俗学関連の本は少しは読んできたが著者は多分初めて。実は書店で表紙(カバー)に惹かれて手に取った。筆者は自ら絵を選んだとか。鴻池朋子氏の作品(「Tomoko Konoike Official Site / 鴻池 朋子 オフィシャルサイト」参照)。そして題名が吾輩をわしづかみ。どっちが先だったか分からない。民俗学の知見や宮沢賢治、グリム童話、竹取物語、古事記、今昔物語などに言及しつつ、ふむふむと読みつつもやや飽き足らないなと思っていたら、最後の章に近づくにつれ、怒涛の勢いで吾輩を圧倒してくれた。余談になりかねないが、生け花について持論を持っていたが、やや溜飲の下がる論及もあって嬉しかった。後半が特に面白かった。
濃厚接触者認定され自宅で悶々。読書と居眠りは勿論だが、庭仕事に汗を流してる。結構 力を使うので、枝をポキッと折ったりストレス解消? 時間はあるので、家の内外に溜まってたガラスや陶器の破片、空缶、お茶や海苔の容器などを棄てた。ランダムに積み重なってる本を整理したいが、あまりに乱雑で滅入ってる。
我が家。築70年近い。耐震診断すべきか。やれば、やばいと判定されるのは、火を見るより明らか。市や県から補助があるが、自己資金ゼロとはいかない。我が家、耐震でなくとも修繕すべき箇所があまりに多い。ある人曰く、あんたは年なんだから今さら修繕してどうする。家と一緒に朽ちればいい。あとは、次に主になる奴に任せろ、だって。
「本を処分するべきか…本棚を増やすべきか」なる呟きが。多くの方が持つ悩み。電子ブックや図書館に限ると割り切るか。過日、知り合いの方(かなり年配の方)との雑談で、大量の本をどうするか悩んでる。息子はまるで本を読まない。場合によっては(我輩に)引き取ってもらうことも……。万は越えそうな蔵書。ボロ屋の我が家には無理。スペースはあるが床が抜ける。
ただ、藏の改装は考えないでもない。近所では珍しくなった藏。中は伽藍堂。農機具などが捨てられないまま安置されている。七輪もある。いざとなったらこれも使える? あくまで夢に留まるプランとしては、父母の遺品展示を兼ねた書庫にする。父は篆刻に打ち込んでいた。作品も少なからず。お墓を改装するより父が晩年 執念を燃やしていた篆刻作品に日の目を見せてやりたい。
← 山本 義隆 著『重力と力学的世界 上 ─古典としての古典力学』(ちくま学芸文庫)「“重力”理論完成までの思想的格闘の足跡を原典に則して丹念に辿りつつ、誤りや迷いといった紆余曲折までも含めて詳らかにする。先人の思考の核心に「同時代的」に肉薄する壮大でドラマチックな力学史」
山本 義隆 著の『重力と力学的世界 上 ─古典としての古典力学』 を今日読了した。山本 義隆氏は、「科学史家、自然哲学者、教育者、元学生運動家。駿台予備学校物理科講師。元・東大闘争全学共闘会議代表」という方。吾輩が大学生になった頃には、学生運動は終息しかけていたが、当時は、吾輩は同氏のことを英雄視していた。在野にあって科学史などの研究に携わってこられた。文系の頭の吾輩には数式は歯が立たないが、本文は分かりやすい。どうやら本書は著者の処女作のようだ。<重力>が、いかに近代の科学者らを悩ませた鬼っ子だったのかを教えてくれた。重力の謎を解き明かすのにガリレイやニュートン、デカルト、ライプニッツ、オイラーらの天才をもってしても解き明かせず、解決に数百年を要したのだ。ドラマがないわけがない。吾輩の感想などさておいて、早速下巻へ。
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