お前は植物に嫌われている
← ダニエル・チャモヴィッツ 著『植物はそこまで知っている 感覚に満ちた世界に生きる植物たち』(矢野 真千子 訳 河出文庫 )「科学の最前線が解き明かす驚異の能力! 視覚、聴覚、嗅覚、位置感覚、そして記憶――多くの感覚を駆使して高度に生きる植物たちの「知られざる世界」」
朝方は晴れていた。ゴミ出しついでに庭を散策してた。が、二時間も経たない今は風雨。なんと雷鳴さえ轟いている。なんという天候の急変。春の嵐。春雷。徹夜仕事からみめいに帰宅して、細切れの睡眠を2度。まだ合わせて四時間か。そろそろ睡魔がすいませんとばかりに到来しそう。睡魔千……すいません……しません……司馬遷……騎馬戦……
ダニエル・チャモヴィッツ 著の『植物はそこまで知っている 感覚に満ちた世界に生きる植物たち』を25日から読み始めた。古書店で発掘した本。
動物とは違う植物ならではの生存戦略の凄み。その場にある。移動は叶わない。脚は大地に文字通り根付いてる……縛られている……虫を呼ぶ。虫を遠ざける。虫を喰う。虫を使う。(人間など動物で言う)聴覚や嗅覚 触覚などの感覚機能を駆使する。感染症の脅威は常に。風雨は避けようがない。寒暖の変化。陽射しは恵みであり脅威。が、何が面倒って人間に勝るものはない。踏んだり蹴ったり摘んだりツンツンしたり、挙げ句は除草剤!
ああ、庭仕事と銘打って、にっくき雑草をむしりまくってるのは、何を隠そう我輩である。剪定と恰好付けて枝葉を切りまくり折り捻り、腐葉土にするんだと庭に散り敷き足で踏んで回ってる。除草剤こそ使わないし、焚き火は当局に禁止されているので自制しているが、あわよくば煖炉か薪ストーブを導入しようかと虎視眈々。
……ま、でも、最後に勝つのは奴等だ。我輩に勝ち目はない。敗北確実。庭仕事と云いながら悪足掻きしているだけ。下手すると我輩が庭で倒れて堆肥になりかねん! そしたら、営養たっぷりの肥溜めを提供だな。やや脂身が過多だが…
← エルヴィン・シュレーディンガー【著】『精神と物質―意識と科学的世界像をめぐる考察 (改訂版)』(中村 量空【訳】 工作舎)「科学は人間の宗教的問題に対し、どのような解答を与えうるのか?人間の感覚とは何なのか?…現代物理学の泰斗シュレーディンガーが、最も古くかつ最も新しい疑問に挑む」
シュレーディンガー著の『精神と物質―意識と科学的世界像をめぐる考察 (改訂版)』を昨日読了した。古書店で発掘した本。先日読んだ同氏著の『生命とは何か―物理的にみた生細胞』 ( 岡 小天 (翻訳), 鎮目 恭夫 (翻訳)岩波文庫)に続けて読んだ。こちらも同じ古書店で発見遭遇。何かの縁かな。
翻訳された中村量空氏の解説が良かった。同氏はシュレディンガーの伝記をも書いている。シュレーディンガーのウパニシャッド哲学などヴェーダンタ思想への関心は、物理学など専門科学の限界を覚えた碩学の晩年の余儀などではなかったことを教えられた。学生時代、プラトンやデモクリトスなどを読んできた。インド哲学にしても、若い頃に読んだショーペンハウエルの哲学を介して出会って以来の一貫した関心事だった。元々彼の関心は物理学にとどまるものではなく、物質と精神のそれぞれを交錯する、我々の感じ目にする世界全般だった。
物理学者に限らず少なからぬ科学者は、生命、心、宇宙、神秘、神、永遠などなど個別具体に限られない疑問を解くことを志して研究している。が、枠外の疑問は現役時代は封印して定評ある科学雑誌が掲載しうる論文研究に情熱を注ぐ。科学の俎上に上らないテーマに手を出したなら、あいつは終わった老骨扱い。そんな中、シュレディンガーは敢えて困難な課題…若き日からの一番の関心事に立ち向かったわけである。
古書を読む機会が増えている。古書店で時間をかけて隅から隅まで見て回る。懐かしい本もあれば、読み逃した本が見つかったりする。あるいは、こんな本が出ていたのかという嬉しい驚き。十数冊買い求める。それでも数千円。コスパは最高。今読んでいる四冊はいずれも古書。読書を楽しんでいる。…それでも、新刊の居並ぶ書店で本を物色したい。
昨日、シャワー後、庭を散策。つい傷んだ皐月の中に手を突っ込んで枯れ枝を取ろうとした。部屋に戻って手を洗ったら掌にチクッという痛みが。トゲだよ。何年ぶりかな。トゲ抜きなどない。ピンセット? 拡大鏡も要る。見付からず、今日もトゲが残ったまま。今日、床屋さんに行った。ついでだから、抜いてもらえばよかったかな。(25日昼過ぎの呟き)
← 新しい生活パターン勤務パターンに相変わらず慣れない。25年以上 続いたパターンは体に染み込んでる。そう簡単には抜け出せるはずもない。未明に帰宅して一休みして、洗濯を済ませ、新聞を読んで睡魔の到来を待つ。二時間ほど寝ていたか。先ほど燃えるゴミ出しに。ついでに庭をぶらつく。各種の水仙群があちこちに。そろそろ眠気がやって来そう。もう一眠りしたい。(これは26日朝九時過ぎの呟き)
2度目の目覚め。細切れの眠りが続く。目覚めた瞬間、訳のわからぬ夢を観ていた。メモする値打ちもないのだが……:
腐れ縁の知り合いに何かの謎の文を訳してくれと頼まれた。なんとか期限までに仕上がり、奴と一緒に発注者の元へ。場末の一角。宵闇の中、小さな店や家が肩をぶつけ合うように並んでる。その中の一番得体の知れないような小屋の中に奴は入っていく。狭い入り口を入ると、それ以上の侵入を阻むかのように、カウンターが鎮座してる。奴も頼まれていたようで、出来上がったメモ書き風な、しわくちゃな紙切れを提出。それを観て私は自分の間違い、とんでもない勘違いに気付いた。なんて愚かな! そうだよ、訳せって頼まれたんだから、奴のように手書きで構わないから文書にするのが当然だったと、その鉛筆で殴り書きされたメモを観て気付いた。私は当惑し、奴は信じられない……何が起きたのか理解出来ないと私を見詰める。私は大丈夫だよ、メールで訳文を送るからと言い訳しながら、既に逃げ腰になってる。私は何を思い違いしてたのか? 訳してくれと言われたから訳したけど、文面にするとは思わなかった……こんな言い訳が通用するはずがないと自分でも痛いほど分かっている…
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